2018年1月 ランキング
1 広辞苑 普通版(新村出/岩波書店)
2 漫画君たちはどう生きるか
(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)
3 剣と十字架(佐伯泰英/双葉文庫)
4 こわいもの知らずの病理学講座(仲野徹/晶文社)
5 モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット
(佐久間健一/サンマーク出版)
6 子どもに食べさせたいすこやかごはん
(おかあさんの輪/暮らしの手帖社)
7 おいしくたべる(松本仲子/朝日新聞出版)
8 君たちはどう生きるか(吉野源三郎/岩波書店)
9 でんしゃのずかん(五十嵐美和子/白泉社)
10 いらないねこ(ヒグチユウコ/白泉社)
1月のランキングは以上のような結果となりました。
(集計期間2018/1/2〜1/31)。
1位は『広辞苑 普通版』(新村出/岩波書店)。
1955年に初版を刊行してから約60年。10年ぶりの改訂新版として刊行された第7版の『広辞苑』が1位となりました。学術研究の進展や社会の変化に対応し、新たに1万項目が増補されています。既存項目にも新しく定着した意味を加え、基礎語の語釈や古典用例の見直しにも重点をおいています。余分な言葉をそぎ落として洗練させた、簡潔で的確な語釈を用いることで、長くなりがちで要点をつかみにくいインターネット上の表現との違いを明確にしています。今や「国民的辞典」となった広辞苑の最新版、一家に一冊いかがですか?
5位は『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』(佐久間健一/サンマーク出版)。
テレビで紹介されて話題となったこちらのダイエットの本がランクイン。一般女性の多くが使えていない筋肉を使えるようトレーニングすることで、基礎代謝をアップさせて脂肪燃焼体質に変えるというダイエット法です。お正月明けということもあり、多くの方の関心を集めたようです。果たして効果はいかに!?
7位は『おいしくたべる』(松本仲子/朝日新聞出版)。
1月に当店にて原画展とワークショップを開催した子どものための実用書『おいしくたべる』が7位にランクイン。こちらの本は考える力を養い実践する力を身につける、今までになかった子どものための実用書シリーズの第1弾です。「おいしくたべる」ことについて様々な角度からとことん掘り下げ、食べものがつなぐ広い世界を楽しませてくれます。子どもだけでなく、大人も存分に楽しめる食育の本です。春には第2弾と3弾も発売されるようです。(原画展の様子はこちらから。ワークショップの様子はこちらから。)
9位は『でんしゃのずかん』(五十嵐美和子/白泉社)。
人気の「電車」の絵本がランクイン。新幹線、特急、地下鉄などから、SL、貨物、リニアモーターカーまで、日本全国を走る鉄道車両76種類を集めた小さな図鑑絵本です。電車を正面と横の2方向から丁寧に細やかに描いているのも嬉しいですね。持ち運びしやすい小さなサイズはおでかけや移動の際にも重宝します。小さな子から大人まで一緒に楽しめる電車好きにはたまらない一冊です。
2018年最初のランキングは以上のような結果となりました。
今年の冬は雪が多いですが、寒いながらもどことなく春が近づく空気が感じられてきた2月。いったいどんな作品がランクインしているでしょうか?
次回のランキングもお楽しみに。
(津村)
バンビオ店のお店便り(12月ランキング)
今週の「バンビオ店のお店便り」は12月のランキングをお届けします。
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1 漫画君たちはどう生きるか
(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)
2 ぼくのつくりかた(たけうちちひろ/出版ワークス)
3 こわいもの知らずの病理学講座(仲野徹/晶文社)
4 モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット
(佐久間健一/サンマーク出版)
5 九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)
6 悲嘆の門 上(宮部みゆき/新潮文庫)
7 ノラネコぐんだんアイスのくに(工藤ノリコ/白泉社)
8 世界を変える美しい本(ブルーシープ)
9 だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)
(かがくいひろし/ブロンズ社)
10 子どもに食べさせたいすこやかごはん
(おかあさんの輪/暮らしの手帖社)
12月のランキングは以上のような結果となりました(集計期間 2017/12/1〜12/31)。
1位は先月と同じく、1937年に出版されて以来数多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』を漫画にした『漫画 君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)でした。
2位は『ぼくのつくりかた』(たけうちちひろ/出版ワークス)。
12月に当店にて原画展とワークショップを開催した、たけうちちひろさんの2016年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選作『ぼくのつくりかた』が2位にランクイン。楽しい音があふれる工場。色とりどりの材料が迷路のような工場で次々と動物に変身します。 切り絵で丁寧に作り込まれた、賑やかでちょっと不思議な色と音の世界。大人も子どもも一緒にすみずみまでじっくり楽しめる絵本です。(原画展の様子はこちらから。ワークショップの様子はこちらから )。
3位は『こわいもの知らずの病理学講座』
大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を近所のおっちゃんやおばちゃんに読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義です。人は一生の間、一度も病気にならないことはありえません。人は必ず病気になって死にます。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいいはず。大脱線に次ぐ脱線。雑談をまじえながら病気のしくみを笑いとともに解説する1冊です。
8位は『世界を変える美しい本』。
世界中の本好きを魅了する、南インドの出版社「タラブックス」。日本でも『夜の木』や『水の生きもの』など10冊以上の絵本が翻訳出版され、ファンを広げています。こちらは2017年11月から板橋区立美術館で開催された『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』展の公式図録です。タラブックスが生み出す本の魅力の全貌を伝える初のビジュアルブックで、代表作の撮り下しや絵本の原画、画家たちの制作風景、印刷工房の様子など、多数の写真でタラブックスの本の生まれる土壌を紹介しています。当店でもフェアを開催しており(詳細はこちらから)、多くのお客様にお手に取っていただいています。『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』や、この本の共著者であるKAILASさんのインド雑貨もあわせて販売中です。使い勝手の良さそうな日用品から、かわいくってちょっと変な置き物まで。図録とあわせてお楽しみください。
10位は『子どもに食べさせたいすこやかごはん』。
アレルギーの子どもを持つひとりのおかあさんの呼びかけで集まったゆるやかなつながりの仲間たち「おかあさんの輪」が考えた愛情いっぱいのごはんの本です。健康に育つカギは「和食」。身近な食材を使ったかんたんな調理で、大人もうれしい昔ながらの86品を紹介しています。この本を見ながら、お子さんと一緒に作って食べれば、あったかい時間を過ごせそうです。 前作『子どもに食べさせたいおやつ』とあわせてぜひご覧ください。
以上12月のランキングでした。
来月は2018年最初のランキングです。お正月でゆっくりされた方も多いであろう1月。芥川賞や直木賞の発表もあります。はたしてどんな作品がランクインしているのでしょうか。次回もおたのしみに。
(津村)
バンビオ店のお店便り 12月第3週(11月売上ランキング)
今週の「バンビオのお店便り」は11月のランキングをお届けします。
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1 漫画君たちはどう生きるか(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)
2 ざんねんないきもの事典(今泉忠明 監修/高橋書店)
3 九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)
4 わたしの暮らしのヒント集 3(暮しの手帖編集部/暮しの手帖社)
5 陸王(池井戸潤/集英社)
6 うしろめたさの人類学(松村圭一郎/ミシマ社)
7 友情(山中伸弥/講談社)
8 わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川書房)
9 島抜けの女(佐伯泰英/角川春樹事務所)
10 こんとあき(林明子/福音館書店)
(集計期間 2017/11/1〜11/30)
2017年11月のランキングは以上のような結果となりました。
1位は『漫画君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)。
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』。時代を超えた名著が、「より広い層の読者へ」とマンガで発売されました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養...昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う、知的好奇心旺盛な主人公の少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「叔父さん」。ふたりのやりとりを通じて、人間としてどのように生きるのかについて自分の頭で深く考えさせられるとともに、生き方の指針となる言葉に出会える1冊です。漫画の後は文庫もぜひ。
4位は『わたしの暮らしのヒント集 3』(暮しの手帖社)。
暮しの手帖別冊の好評シリーズ『暮らしのヒント集3』がそのままの内容で単行本化されました。30代から90代までの7世代17人の話題の方々を取材しています。心豊かに暮らすための知恵と工夫は、新たな気づきを得られるものばかり。毎日を楽しく豊かに過ごすために心がけている習慣や、衣食住のアイデアが豊富に詰まった1冊です。
6位は『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎/ミシマ社)。
「世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか...。」強固な制度のなかにスキマをつくる力は「うしろめたさ」にある!新進気鋭の文化人類学者である松村圭一郎さんが、エチオピアでのフィールドワークを通して日本の社会を分析し、向かうべき方向性を探ったエッセイです。私たちの生きる世界がどのように成り立っているのか、見取り図を描きながらその「もやもや」と向き合います。分断が進む社会をなんとかするためのヒントになる1冊です。
10位は『こんとあき』(林明子/福音館書店)。
11月に当店でエスキース展を開催させていただいた林明子さんの絵本『こんとあき』が10位にランクインしました(展示の様子はこちら)。赤ちゃんのころから一緒のぬいぐるみのこんとあき。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしましました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家にでかけます。互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語です。伊丹市立美術館では12月25日まで林明子さんの原画展を開催中です。『こんとあき』はもちろん代表作の『はじめてのおつかい』や最新作の『ひよこさん』などの原画、ラフスケッチや絵本デビューする以前に手がけた挿絵まで、林さんの世界を一望できる素晴しい展示です。お気に入りの絵本と一緒にぜひお楽しみください。
もうすぐクリスマス。そして新しい年を迎える季節になりました。2017年ラストの12月はどんな作品がランクインしているでしょうか?来月のランキングもどうぞお楽しみに。
(津村)