バンビオ店のお店便り 12月第3週(11月売上ランキング)

今週の「バンビオのお店便り」は11月のランキングをお届けします。 

 

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1  漫画君たちはどう生きるか(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)

2  ざんねんないきもの事典(今泉忠明 監修/高橋書店)

3  九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)

4  わたしの暮らしのヒント集 3(暮しの手帖編集部/暮しの手帖社)

5  陸王(池井戸潤/集英社)

6  うしろめたさの人類学(松村圭一郎/ミシマ社)

7  友情(山中伸弥/講談社)

8  わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川書房)

9  島抜けの女(佐伯泰英/角川春樹事務所)

10 こんとあき(林明子/福音館書店)

(集計期間 2017/11/1〜11/30)

 

2017年11月のランキングは以上のような結果となりました。

 

1位は『漫画君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)。

1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』。時代を超えた名著が、「より広い層の読者へ」とマンガで発売されました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養...昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う、知的好奇心旺盛な主人公の少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「叔父さん」。ふたりのやりとりを通じて、人間としてどのように生きるのかについて自分の頭で深く考えさせられるとともに、生き方の指針となる言葉に出会える1冊です。漫画の後は文庫もぜひ。

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4位は『わたしの暮らしのヒント集 3』(暮しの手帖社)。

暮しの手帖別冊の好評シリーズ『暮らしのヒント集3』がそのままの内容で単行本化されました。30代から90代までの7世代17人の話題の方々を取材しています。心豊かに暮らすための知恵と工夫は、新たな気づきを得られるものばかり。毎日を楽しく豊かに過ごすために心がけている習慣や、衣食住のアイデアが豊富に詰まった1冊です。

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6位は『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎/ミシマ社)。

「世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか...。」強固な制度のなかにスキマをつくる力は「うしろめたさ」にある!新進気鋭の文化人類学者である松村圭一郎さんが、エチオピアでのフィールドワークを通して日本の社会を分析し、向かうべき方向性を探ったエッセイです。私たちの生きる世界がどのように成り立っているのか、見取り図を描きながらその「もやもや」と向き合います。分断が進む社会をなんとかするためのヒントになる1冊です。

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10位は『こんとあき』(林明子/福音館書店)。

 11月に当店でエスキース展を開催させていただいた林明子さんの絵本『こんとあき』が10位にランクインしました(展示の様子はこちら)。赤ちゃんのころから一緒のぬいぐるみのこんとあき。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしましました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家にでかけます。互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語です。伊丹市立美術館では12月25日まで林明子さんの原画展を開催中です。『こんとあき』はもちろん代表作の『はじめてのおつかい』や最新作の『ひよこさん』などの原画、ラフスケッチや絵本デビューする以前に手がけた挿絵まで、林さんの世界を一望できる素晴しい展示です。お気に入りの絵本と一緒にぜひお楽しみください。

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もうすぐクリスマス。そして新しい年を迎える季節になりました。2017年ラストの12月はどんな作品がランクインしているでしょうか?来月のランキングもどうぞお楽しみに。

 

(津村)