2018年6月ランキング
1 幸せの鍵が見つかる世界の美しいことば(前田まゆみ/創元社)
2 異郷のぞみし(佐伯泰英/双葉文庫)
3 人魚の眠る家(東野圭吾/幻冬舎文庫)
4 続々ざんねんないきもの事典(今泉忠明/高橋書店)
5 小さくても勝てます(さかはらあつし/ダイヤモンド社)
6 羊と鋼の森(宮下奈都/文春文庫)
7 漫画君たちはどう生きるか
(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)
8 医者が教える食事術最強の教科書(牧田善二/ダイヤモンド社)
9 オンネリとアンネリのおうち
(マリヤッタ・クレンニエミ 作・マイヤ・カルマ 絵/福音館書店)
10 世界を変えた100人の女の子の物語
(エレナ・ファヴィッリ、フランチェスカ・カヴァッロ/河出書房新社)
6月のランキングは以上のような結果となりました。(集計期間2018/6/1〜6/30)
1位は『幸せの鍵が見つかる世界の美しいことば』(前田まゆみ/創元社)
5月のランキングに引き続き、当店にて原画展を開催させていただいた前田まゆみさんの書籍が1位に。名言や言い伝え、物語など、世界の美しい言葉を50個セレクトし、それに対する日本語の訳と、前田さんならではの温かい絵が添えられています。ぜひページを開いてみてください。きっと気になる言葉に出会えるはず。自分用にはもちろん、贈り物にも喜ばれる一冊です。(6月の大人の朗読会の様子はこちらから。)
3位は『人魚の眠る家』(東野圭吾/幻冬舎文庫)
東野圭吾さんの作家デビュー30周年記念作品として発売された『人魚の眠る家』が文庫になりました。娘の小学校受験が終わったら離婚する...そう約束していた仮面夫婦の二人に届いた突然の悲報。「娘がプールで溺れた」。病院で彼等を待っていたのは、「おそらく脳死」という残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られます。過酷な運命に苦悩する母親の愛と狂気やいかに!今年の11月には映画も公開されるとか。これからますます注目されそうな一冊です。
9位は『オンネリとアンネリのおうち』(マリヤッタ・クレンニエミ 作・マイヤ・カルマ 絵/福音館書店)
映画化にあわせて当店でパネル展を行った、フィンランドで長く愛され続けている児童書『オンネリとアンネリのおうち』がランクイン。なかよしの女の子オンネリとアンネリは、夏休みのある日「正直な拾い主さんにさしあげます」と書かれた封筒をひろいました。中に入っていたのはたくさんのお金。家族の誰にもかまってもらえず、いつもひとりぼっちだったふたりは、そのお金でふたりだけのおうちを買うことにしました。ふたりだけの暮らしがはじまります。女の子の憧れがぎっしりつまった夢のような物語。7月14日からは 京都シネマさんでも映画が公開されるようです。小さな女の子・オンネリとアンネリが遭遇するドキドキワクワクの楽しくて幸せな夏の物語をぜひ。
10位は『世界を変えた100人の女の子の物語』(エレナ・ファヴィッリ、フランチェスカ・カヴァッロ/河出書房新社)。
スーパーモデル、活動家、バレリーナ、数学者、大統領...など、世界各国で活躍した100人の女性の物語が描かれた一冊です。原書はクラウドファウンティングにより出版されているとか。それぞれの女性の物語とともに描かれた、世界中のイラストレータ-による個性的な肖像画も、なんとも豊かでパワフルで魅力的です。大きな夢を持ち、自分の力を信じて道を切り開いた100人の女の子が、あなたにもきっと勇気を与えてくれるはず。もしかしたら自分に似た誰かに出会えるかもしれませんよ。子どもが読んでも大人が読んでも一緒に読んでも、楽しくポジティブになれる素敵な本です。
以上、6月のランキングでした。
7月のランキングもお楽しみに。
(津村)
ゴフスタイン絵本フェア・写真パネル展はじまりました。
本日よりM.B.ゴフスタインの絵本フェアと写真パネル展を開催いたします。
2017年12月20日、77歳の誕生日に亡くなった絵本作家のM.B.ゴフスタイン。
この度、『おばあちゃんのはこぶね』が現代企画室より復刊されました。
シンプルで繊細な絵と文で、喜びや哀しみ、そして純粋なひたむきさを描き、今尚多くの読者に愛されています。
『ブルッキーのひつじ』や『ピアノ調律師』など、ゴフスタインの絵本は、その突き詰めたシンプルさの中からも深い愛情と優しさがひしひしと伝わってきて、読むたびにいつも心が揺さぶられます。大人の方にぜひ触れていただきたい作品です。
ちなみに7月3日に発売された「月刊MOE 8月号」でもゴフスタイン追悼特集が組まれています。こちらもあわせてご覧ください。
そして、展示しているのはゴフスタインの生前の写真パネル。こちらのパネルのキャプションはゴフスタインのご主人が入れたものです。絵本作家として、またひとりの女性としてのゴフスタインの息遣いを感じられるような写真と言葉。観ていると胸が熱くなります。
ゴフスタインの絵本と写真パネル展、ぜひごゆっくりご堪能いただければと思います。
ご来店お待ちしております。
(津村)
バンビオのお店便り 6月第5週
すっかり暑くなりましたね。昨日の夕方は土砂降りの雨で、風に傘が飛ばされてしまいそうでした。
晴れると真夏のような暑さで、梅雨はどこに行ってしまったのか、ここ最近の気象現象には、戸惑うことしきりです。
あめふり...といえば
『あめふりくまのこ』ひさかたチャイルド
最近うちの子どもと保育園に登園する時のお歌は、決まって「あめふりくまのこ」です。私は歌詞を1番しか覚えられず、いつも続きの歌詞を間違える、とプンプン怒って登園してしまう息子です。覚えなければ!
本日のバンビオ店はこんな感じです
涼し気なガラスの商品と一緒に、夏のフローズンデザートの新刊が、そろそろ並びはじめました。
また白崎茶会の『白崎裕子の必要最小限レシピ』発売されております。おいもの表紙が潔く、美しいですね。
夏と言えば
レジ横のフェア台で、文庫夏の百冊フェアがはじまりました。今年のカバーデザインも素敵ですね。新潮文庫はしおり、角川文庫はブックカバー、集英社文庫はねこじゃらしおりのプレゼントがございます。
今週の新刊より
『世界を変えた本』エクスナレッジ
とても豪華な大型ビジュアル本が発売されましたね。
精巧な中世の彩飾写本、最初のメディア革命ともいえる世界初の印刷本、人間の宇宙観を転換させることになった科学書、偉大な小説とその挿絵……。古今東西、あらゆるジャンルから厳選した80冊以上を、その本が登場するまでの背景や後世に残したものを含めて、鮮やかに描き出した一冊。(紹介文より)
個人的にケルズの書など、とても興味深い本が紹介されています。ビジュアル多めで楽しめる内容です。
是非読んでいただきたい新刊はこちら
『かんがえる子ども』安野光雅著/福音館書店
『旅の絵本スイス篇』ももちろん素晴らしいのですが、こちらの本も素晴らしい。安野光雅さんの、子どもや大人への眼差しの原点を垣間見る事が出来て、子を持つ親(大人)として、どう子どもに接したらいいのか、少し考えないといけないと、気づかせてくれる本だと感じます。
最後に
中川政七商店より、夏にごくごく飲める定番のグラスやお茶類、小物類が入荷しております。お子様向けのてぬぐいブルマパンツ、とっても可愛いカボチャ型でお薦めです。前の噴水で水遊びされる時に、ぜひ。
暑い日が続きます。地震の不安からも解放されないまま眠れない夜を過ごされるのは、きっとお体にさわると思います。どうかお身体ご自愛のほどを。
それでは、また。
星山