バンビオ店のお店便り(12月ランキング)

今週の「バンビオ店のお店便り」は12月のランキングをお届けします。

 

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1  漫画君たちはどう生きるか

  (吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)

2  ぼくのつくりかた(たけうちちひろ/出版ワークス)

3  こわいもの知らずの病理学講座(仲野徹/晶文社)

4  モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット

  (佐久間健一/サンマーク出版)

5  九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)

6  悲嘆の門 上(宮部みゆき/新潮文庫)

7  ノラネコぐんだんアイスのくに(工藤ノリコ/白泉社)

8  世界を変える美しい本(ブルーシープ)

9  だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)

  (かがくいひろし/ブロンズ社)

10 子どもに食べさせたいすこやかごはん

  (おかあさんの輪/暮らしの手帖社)

 

12月のランキングは以上のような結果となりました(集計期間 2017/12/1〜12/31)。

 

1位は先月と同じく、1937年に出版されて以来数多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』を漫画にした『漫画 君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)でした。

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2位は『ぼくのつくりかた』(たけうちちひろ/出版ワークス)。

12月に当店にて原画展とワークショップを開催した、たけうちちひろさんの2016年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選作『ぼくのつくりかた』が2位にランクイン。楽しい音があふれる工場。色とりどりの材料が迷路のような工場で次々と動物に変身します。 切り絵で丁寧に作り込まれた、賑やかでちょっと不思議な色と音の世界。大人も子どもも一緒にすみずみまでじっくり楽しめる絵本です。(原画展の様子はこちらから。ワークショップの様子はこちらから )。 

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3位は『こわいもの知らずの病理学講座』

大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を近所のおっちゃんやおばちゃんに読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義です。人は一生の間、一度も病気にならないことはありえません。人は必ず病気になって死にます。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいいはず。大脱線に次ぐ脱線。雑談をまじえながら病気のしくみを笑いとともに解説する1冊です。

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8位は『世界を変える美しい本』。

世界中の本好きを魅了する、南インドの出版社「タラブックス」。日本でも『夜の木』や『水の生きもの』など10冊以上の絵本が翻訳出版され、ファンを広げています。こちらは2017年11月から板橋区立美術館で開催された『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』展の公式図録です。タラブックスが生み出す本の魅力の全貌を伝える初のビジュアルブックで、代表作の撮り下しや絵本の原画、画家たちの制作風景、印刷工房の様子など、多数の写真でタラブックスの本の生まれる土壌を紹介しています。当店でもフェアを開催しており(詳細はこちらから)、多くのお客様にお手に取っていただいています。『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』や、この本の共著者であるKAILASさんのインド雑貨もあわせて販売中です。使い勝手の良さそうな日用品から、かわいくってちょっと変な置き物まで。図録とあわせてお楽しみください。

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10位は『子どもに食べさせたいすこやかごはん』。

アレルギーの子どもを持つひとりのおかあさんの呼びかけで集まったゆるやかなつながりの仲間たち「おかあさんの輪」が考えた愛情いっぱいのごはんの本です。健康に育つカギは「和食」。身近な食材を使ったかんたんな調理で、大人もうれしい昔ながらの86品を紹介しています。この本を見ながら、お子さんと一緒に作って食べれば、あったかい時間を過ごせそうです。 前作『子どもに食べさせたいおやつ』とあわせてぜひご覧ください。

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 以上12月のランキングでした。

来月は2018年最初のランキングです。お正月でゆっくりされた方も多いであろう1月。芥川賞や直木賞の発表もあります。はたしてどんな作品がランクインしているのでしょうか。次回もおたのしみに。

 

(津村)

バンビオ店のお店便り 12月第3週(11月売上ランキング)

今週の「バンビオのお店便り」は11月のランキングをお届けします。 

 

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1  漫画君たちはどう生きるか(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)

2  ざんねんないきもの事典(今泉忠明 監修/高橋書店)

3  九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)

4  わたしの暮らしのヒント集 3(暮しの手帖編集部/暮しの手帖社)

5  陸王(池井戸潤/集英社)

6  うしろめたさの人類学(松村圭一郎/ミシマ社)

7  友情(山中伸弥/講談社)

8  わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川書房)

9  島抜けの女(佐伯泰英/角川春樹事務所)

10 こんとあき(林明子/福音館書店)

(集計期間 2017/11/1〜11/30)

 

2017年11月のランキングは以上のような結果となりました。

 

1位は『漫画君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著・羽賀翔一 絵/マガジンハウス)。

1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』。時代を超えた名著が、「より広い層の読者へ」とマンガで発売されました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養...昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う、知的好奇心旺盛な主人公の少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「叔父さん」。ふたりのやりとりを通じて、人間としてどのように生きるのかについて自分の頭で深く考えさせられるとともに、生き方の指針となる言葉に出会える1冊です。漫画の後は文庫もぜひ。

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4位は『わたしの暮らしのヒント集 3』(暮しの手帖社)。

暮しの手帖別冊の好評シリーズ『暮らしのヒント集3』がそのままの内容で単行本化されました。30代から90代までの7世代17人の話題の方々を取材しています。心豊かに暮らすための知恵と工夫は、新たな気づきを得られるものばかり。毎日を楽しく豊かに過ごすために心がけている習慣や、衣食住のアイデアが豊富に詰まった1冊です。

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6位は『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎/ミシマ社)。

「世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか...。」強固な制度のなかにスキマをつくる力は「うしろめたさ」にある!新進気鋭の文化人類学者である松村圭一郎さんが、エチオピアでのフィールドワークを通して日本の社会を分析し、向かうべき方向性を探ったエッセイです。私たちの生きる世界がどのように成り立っているのか、見取り図を描きながらその「もやもや」と向き合います。分断が進む社会をなんとかするためのヒントになる1冊です。

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10位は『こんとあき』(林明子/福音館書店)。

 11月に当店でエスキース展を開催させていただいた林明子さんの絵本『こんとあき』が10位にランクインしました(展示の様子はこちら)。赤ちゃんのころから一緒のぬいぐるみのこんとあき。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしましました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家にでかけます。互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語です。伊丹市立美術館では12月25日まで林明子さんの原画展を開催中です。『こんとあき』はもちろん代表作の『はじめてのおつかい』や最新作の『ひよこさん』などの原画、ラフスケッチや絵本デビューする以前に手がけた挿絵まで、林さんの世界を一望できる素晴しい展示です。お気に入りの絵本と一緒にぜひお楽しみください。

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もうすぐクリスマス。そして新しい年を迎える季節になりました。2017年ラストの12月はどんな作品がランクインしているでしょうか?来月のランキングもどうぞお楽しみに。

 

(津村)

 

バンビオのお店便り 12月第2週(クリスマス特集)

12月。冷たい風がしみる季節になりました。

バンビオ店のあるJR長岡京駅前では今週末からイルミネーションがはじまりました。寒い夜空の下、たくさんの光が気分を盛り上げます。クリスマスが近づいてきたんだなあとじわじわ感じます。

バンビオ店内も、クリスマスムードで賑わっています!

 

まずはお菓子。今年もたくさんのおいしいお菓子が入荷しました。

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去年に引き続き、兵庫県の「児玉久美菓子製作」さんからは、チョコレートがけのクッキーやツリーのかたちをしたアイシングクッキーなどのかわいらしい焼き菓子と、数種類のジャムが届きました。かわいいだけじゃなくしっかりおいしい、児玉さんおひとりでこだわって作られたお菓子たちです。

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そして今年は新しく山科の「La pause」さんから、クッキーやその他焼き菓子など、こだわりのヨーロッパ菓子が届いています。このネコとウサギのクッキーを見てください!見た瞬間、女性スタッフ一同が心を奪われた素敵なクッキー。La pauseさんのお菓子も原材料にこだわり、仕込みから焼成までおひとりで責任をもって作られています。1個から買えるのもうれしい、良質なお菓子です。

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そして、函館の「トラピスチヌ修道院」からは、素朴だけれど濃厚でしっかりおいしいバターのクッキーとマダレナが入荷予定です。わたしはこのクッキーの大ファンです。ぜひご賞味ください!

どのお菓子も素材にこだわって作られたおいしくて素敵なお菓子ばかり。プレゼント用にはもちろん、1年間がんばった自分へのごほうびにもついつい買いすぎてしまいそう...。数量限定の今だけのお楽しみです。ぜひどうぞ。

 

また、先日当店でX'masリース作りのワークショップを開催していただいた「うるわし花店」さん(ワークショップの詳細はこちら) のリースやスワッグも販売しています。クリスマスツリーもいいですが、生の植物の匂いや手触りを感じられるリースがあるだけで空間が華やぎ、心まで豊かになるような気がします。ぜひ実物をご覧ください。

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そして、絵本売場もクリスマスプレゼントを選ぶお客様で毎日賑わっています。お子さんやお孫さん、ご家族、ご友人など、贈る相手の顔を思い浮かべながら絵本を選ぶお客様からはいいオーラが出ているようで、店内もなんとなくハッピーなムード。ラッピングするこちらまでワクワクしてきます。絵本選びやラッピングなど、何かご要望があればお気軽にスタッフまでご相談くださいね。

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定番の絵本やしかけ絵本、ユーモアたっぷりの絵本や温かな雰囲気の絵本、静かで厳かな雰囲気の絵本など、クリスマスの絵本には様々なものがあります。

以下少しだけご紹介しますのでご参照ください。

 

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『クリスマスってなあに』
ディック・ブルーナ 作/舟崎靖子 訳(講談社/本体800円+税)
「うさこちゃん」のディック・ブルーナが描くクリスマス絵本。みんなが寝静まった暗く静かな夜、起きているのは羊飼いたちだけ。夜の空が昼間のように明るくなり、光の中に天使が現れました。そして羊飼いたちに、ベツレヘムの馬小屋で赤ちゃんが生まれ、この赤ちゃんがすべての人に幸せを運ぶ神様だと伝えます。羊飼いたちが羊と共にベツレヘムへ歩き出すと、星が行き先を導いてくれました。馬小屋に着くとひとりの赤ちゃんが寝ています。この赤ちゃんが、神様の子イエス。クリスマスは、この神様の子イエスが生まれた日を祝う日...。イエス・キリストの誕生の物語を通して、クリスマスのほんとうの意味をやさしく伝える絵本です。プレゼントによりぴったりの愛蔵版(本体1,500円+税)もあります。

 

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『クリスマスの三つのおくりもの』

林明子 作(福音館書店/本体1,650円+税)

『ふたつのいちご』『ズボンのクリスマス』『サンタクロースてれいちゃん』という手のひらサイズの絵本の3冊セットで、かすみちゃん・もっくん・れいちゃんの3兄弟のそれぞれのクリスマスの物語が綴られています。どのお話もそれぞれの個性が出ており、思わず微笑んでしまうほのぼのしたかわいらしさ。じんわり温かくて優しいクリスマス。この小さなサイズ感もいいですよね。贈り物にもぴったりです。

 

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『エリーちゃんのクリスマス』
メアリー・チャルマーズ 作/おびかゆうこ 訳(福音館書店/本体900円+税)
エリーちゃんは、犬のハリーや猫のヒラリーたちとクリスマスツリーの飾りつけをしました。さあ、できあがりと思ったら、ツリーのてっぺんにかざるお星さまがありません。エリーちゃんは雪の中、お星さまを探しにかけますが、途中で出会った人も動物も誰もお星さまをもっていません。そんなとき、むこうからサンタさんがやってきました。エリーちゃんがサンタさんにお星さまを探していることを伝えると……。シンプルなストーリーですが味わい深く、とにかくかわいらしい!まさに子どもの世界です。クリスマスを迎える喜びがあふれます。

 

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『ゆうぐれ』
ユリ・シュルヴィッツ 作/さくまゆみこ 訳(あすなろ書房/本体1,500円+税)
『よあけ』や『ゆき』の作者シュルヴィッツが描くクリスマスの絵本。クリスマスを間近にひかえたある日、男の子とおじいさんが散歩にでかけます。川辺で沈んでいく夕日を眺めているうちに、あたりはだんだん暗くなり、やがて街のイルミネーションが次々と輝きだします...。夕暮れから夜にかけての時の流れが美しい絵で丁寧に描写された絵本。また、夜の風景とともにクリスマスを控えた街の様子やイルミネーションにわくわくする気持ちも描かれているので、ゆったりとした時の流れとともにクリスマスの特別感も味わうことができます。どことなくノスタルジーを感じるので大人の方にも。

 

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 『さんかくサンタ』
tupera tupera 作(絵本館/本体1,200円+税)
さんさんさんかく さんかくサンタ まんまるふくろを せなかにしょって しかくいおうちに はいっていった...。「さんかく」「まる」「しかく」でできたカラフルで楽しいクリスマスのおはなし。シンプルながらもここまでかわいくてひと味違った雰囲気の絵本になってしまうのはさすがtuperatuperaさんです。鮮やかな切り絵の質感、手触り感も見ていて楽しく独特の温かさを感じます。絵本に触れ始めたばかりの小さいお子さんでも楽しめるリズミカルなクリスマスの絵本です。

 

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『どうぶつたちのクリスマス』

ジャン・ウォール 作/レナード・ワイスガード 絵(好学社/本体1,450円+税) 

静かな森でクリスマスの準備が始まります。動物たちはみんなで協力しながらモミの木を飾り、大きな美しいクリスマスツリーを作りあげます。完成したツリーを囲んで静かで幸せなクリスマスを過ごす動物たち。夜空に一際輝く星が現れ、動物たちは祈りを捧げます…。優しく穏やかなクリスマスの雰囲気を動物たちと一緒に感じられる絵本。ワイスガードの美しい絵がよりいっそう聖夜の雰囲気を盛り上げます。

 

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『クリスマス・イブ』
マ-ガレット・ワイズ・ブラウン作/ベニ・モントレソ-ル絵/矢川澄子訳(ほるぷ出版/本体1,400円+税)
クリスマスの真夜中のこと。子どもたちは床についても眠れずに寝たふりをしたまま耳をすませています。目をつむると浮かぶのはトナカイやお星様。ベッドをぬけだし子どもだけの秘密の冒険がさぁはじまります。雪がしんしん降る音や子どもたちの胸のドキドキまでもきこえてきそうな静寂な世界が、オレンジ・黄色・黒・白の4色で描かれる美しい1冊です。

 

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『ちいさなもみのき』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/バーバラ・クーニー 絵/上條由美子 訳(福音館書店/本体1,100円+税)
小さなもみの木は、ある日、男の人によって掘り出され、家へと運び込まれました。その家には病気で歩けない男の子がいました。男の子ともみの木はクリスマスを一緒に過ごします。そして冬が終わるともみの木はまた森に返されます。それから何年もクリスマスが来るたびに、もみの木は男の子と共に楽しく過ごしました。けれどある冬、いつになっても男の人は、もみの木を掘り出しにはきませんでした。男の子が心配でたまらないもみの木は……。小さなもみの木と一人の男の子の出会いと成長が温かくも厳かに美しく描かれたクリスマス絵本。赤と明るい緑で描かれた美しい絵と文、メロディーが、素朴で崇高なクリスマスを静かに力強く物語ります。作品中に3つのクリスマスキャロルが楽譜付きで挿入されているので、歌えばよりいっそう物語に入り込んでクリスマスの雰囲気を感じられます。

 

いかがでしたでしょうか?ぜひお気に入りの1冊を見つけてくださいね。

 

お近くにいらした際はぜひ当店で楽しいクリスマスをお過ごしください。

ではまた!

 

(津村)