2016年2月 月間ランキング

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1     おやすみ、ロジャー(カール・ヨハン・フォルセン・エリーン/飛鳥新社)

2  七つの会議(池井戸潤/集英社文庫)   

3  天才(石原慎太郎/幻冬舎)

4  君の膵臓をたべたい(住野よる/双葉社)   

5  姉と弟(佐伯泰英/文春文庫)

6  つまをめとらば(青山文平/文藝春秋)

7  嫌われる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)

8  フランス人は10着しか服を持たない2(ジェニファー・L.スコット/大和書房)

9  また、同じ夢を見ていた(住野よる/双葉社)

10 つくおき(nozomi/光文社)

 

(集計期間 2016/2/1-2/29)

  

 

当店2月のランキングは以上の結果となりました。

 

 1位は『おやすみ、ロジャー』。お母さんのための寝かしつけお助けアイテム本。読み聞かせることでお子さんを眠りに誘う効果があるそうです。なかなか寝ない子どもの寝かしつけは本当に大変ですよね・・・。テレビで紹介された影響もありますが、世の中はこんなに寝かしつけに苦労しているのか!としみじみ感じました。個人的にはお子さんと一緒に楽しめる絵本をそばにおいてほしいなあと思いますが、お疲れの時やストレスでいっぱいの時にはお母さんとお子さんのためのいいアイテムになりそうですね。

 

 文芸からは、2位に『七つの会議』、4位に『君の膵臓をたべたい』、5位に『姉と弟』、6位に『つまをめとらば』、9位に『また、同じ夢を見ていた』と5作品がランクイン。ランキングの半分を文芸が占める結果となりました。池井戸潤さんや佐伯泰英さんなど当店ではおなじみの顔ぶれの中、6位には直木賞を受賞した青山文平さんの『つまをめとらば』がランクイン。そして注目は4位と9位の住野よるさん。2月に発売された『また、同じ夢を見ていた』と、昨年6月に発売された『君の膵臓をたべたい』の2作品がランクインとなりました。本屋大賞にもノミネートされている『君の膵臓をたべたい』。これだけ泣けると言われている中、「絶対泣くもんか」と気合いを入れて読み始めた当店スタッフも、まんまと泣かされたそうです。まだの方はぜひ。読み終わった最後にタイトルの意味がわかります。

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 3位は『天才』。

 反田中だった石原慎太郎さんが、『天才』というタイトルで田中角栄の人生を一人称で書いた話題作が3位に。幼少期から政界入り、角福戦争やロッキード事件の内幕、家族との軋轢までが、すべて田中角栄目線で描かれています。こんな人が今の時代に現れてくれたらと思わずにはいられない、田中角栄の魅力が溢れる1冊です。石原慎太郎さんの歯に絹着せぬ物言いがまた効果的です。

 

 7位は『嫌われる勇気』。

 NHK「100分de名著」の特集を受けてベストセラーのこちらがこの時期に再びランクインとなりました。2月には続編の『幸せになる勇気』も発売されています。心理学の三大巨頭」のひとり、アルフレッド・アドラーの思想を、青年と哲人の対話という物語形式でまとめた1冊です。「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、シンプルにそして具体的に答えます。メモらずには読めない、これからの人生に大きな影響を与えるかもしれない1冊です。

 

 8位は『フランス人は10着しか服を持たない2』。

 ご存知のベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』の続編です。前回のパリで学んだミニマムな暮らしを、カリフォルニアの自分の家で実践した著者が、毎日を特別な日のように過ごす方法を教えてくれます。今回も自分の暮らしを見直し、シンプルに生きるヒントをくれる内容となっています。

 

 10位は『つくおき』。

 いまや定番となった作り置き。こちらはSEという忙しい職につきながらほぼ毎日の自炊とお弁当生活をこなす著者nozomiさんのブログから生まれた1冊。特別な道具は全く使わず、ふたくちコンロ、大小のなべとフライパン、レンジとオーブンだけで、週末に1週間分のおかずをまとめて作り置きできるレシピが、150分で14品というから驚き!さらに買い物、料理の流れ、平行調理のコツまで満載です。写真がたっぷりでとても見やすいのも特徴です。忙しい人のつよーい味方となるレシピです。

 

 

 以上、2月のランキングでした。あたらしい出会いや別れなど、何かと変化のある季節、春。3月はいったいどんな作品がランクインしているのでしょうか。来月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)

2016年1月 月間ランキング

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1  旅立ノ朝(佐伯泰英/双葉文庫

2  竹屋ノ渡(佐伯泰英/双葉文庫)   

3  望郷(湊かなえ/文春文庫)

4  身近な人が亡くなった後の手続のすべて(児玉明日美 他/自由国民社)   

5  超一流の雑談力(安田正/文響社)

6  アーブル美術館「大贋作展」(アーブル美/ユナイテ)

7  もうぬげない(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)

8  わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川epi文庫)

9  父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない(布施太朗/三輪舎)

10 ひと月9000円の快適食生活(魚柄仁之助/明日新社)

 

(集計期間 2016/1/1-1/31)

  

 

当店1月のランキングは以上の結果となりました。

 

 2016年最初のランキングです。文芸からは、佐伯泰英さんの新作『旅立ノ朝』『竹屋ノ渡』の2点が1、2位に、新しく文庫化された湊かなえさんの『望郷』が3位に、現在ドラマ放送中のカズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』が8位にランクインとなりました。

 

 4位は『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』。

ロングセラーのこちら。いずれ直面するであろう、身近な人が亡くなった時にやらなければならない様々な手続きについてがわかりやすく解説された、参考書のような1冊です。誰もが少なからず「考えたくはないけれど知っておかないとまずいな・・・」と思っているのではないでしょうか備えあれば憂いなし。いざという時に困らないためにも、あらかじめ大人の知識として頭の片隅に入れておいて損はないはず。自分の生き方やエンディングを考えるきっかけとしてもいいかもしれません。

 

 5位は『超一流の雑談力』。

2015年5月に発売されてから常に買われ続けている本のひとつ。雑談力を高める方法を具体的&実践的に解説しており、『声はドレミファソラシドの ファ か ソ』など、すぐに日常で試すことができるテクニックが多数紹介されています。ビジネスだけでなく、日常のコミュニケーションでも実際使ってみたくなるテクニックばかりです。春は出会いの季節。今のうちに読んでおけば、これからの新生活に多いに役立つのでは?

 

 6位は『アーブル美術館「大贋作」』。

親子3人の贋作ユニット「アーブル美術館」さんの初の画集です。年末〜1月末には当店でパネル展を開催し、多くの方にご覧いただきました。そして何とアーブル美術館さんご本人も突然のご来店!スタッフもびっくりのとても嬉しい訪問でした。思わず笑ってしまうなんちゃって名画が多数収録されている、いろんな意味で見応えのある画集です。パネル展を見逃したという方も、ぜひご覧になってみてくださいね。

 

 9位は『父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない』。

タイトルだけで思わず「その通りっ」と、かなりの説得力のあるこちら。「父親として子どもとがっつり遊べるのはたった5、6年」、「この時期は父としての青春期」など、もう、ほんとに、その通りです。ギクっとしたそこのお父さん。かけがえのないこの時期、お子さんとの時間をもっと楽しもうではありませんか!子どもの成長はあっという間。お父さんにもお母さんにもオススメの1冊です。

 

 10位は『ひと月9000円の快適食生活』。

17万部突破のベストセラーが文庫になりました。魚柄さんが20年間に渡り追求してきた食についてのノウハウと哲学がつまった1冊。安くて、おいしくて、簡単で、健康的な食生活の知恵を、魚柄さん独特のおもしろさでしっかり伝授してくれます。食べることや料理がもっと身近に、もっとおもしろくなりそうです。

 

 以上、1月のランキングはいかがでしたでしょうか?芥川賞や直木賞の発表、節分やバレンタインデー、猫の日などなど、気になるイベントが多い2月。いったいどんな作品がランクインしているのでしょうか。2月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)

2015年12月 月間売上ランキング

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1  色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹/文春文庫)

2  おいしいな!(きむらゆういち/小学館)   

3  ぼくは明日、昨日のきみとデートする(七月隆文/宝島社文庫)

4  八州探訪(佐伯泰英/新潮文庫)      

5  残り全部バケーション(伊坂幸太郎/集英社文庫)

6  きえた!?かいけつゾロリ(原ゆたか/ポプラ社)

7  もうぬげない(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)

8  下町ロケット(池井戸潤/小学館文庫)

9  たぶんねこ(畠中恵/新潮文庫)

10 家族という病(下重暁子/幻冬舎新書)

 

(集計期間 2015/12/1-12/31)

  

 

当店12月のランキングは以上の結果となりました。

 

 2015年最後のランキングは、当店のランキングではおなじみの人気作家の方々の小説が6冊と、これまた当店では常に人気が高い絵本が3冊、そして今年話題となった新書が1冊という内容でした。

 

 1位は村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。

2013年に発売された書き下ろし長編小説が文庫になりました。ニューヨークタイムズで第1位にも輝いた作品です。4人の親友から突然何の理由も告げられずに絶縁された過去を持ち、以後漂うように生きてきた主人公つくるが、その真相を探る巡礼の旅に出る物語。やはり村上ワールド。どんどん引き込まれます。主人公の抱えた苦悩を読み進めるうちに、主人公とリンクして自分の過去の傷までもが浮き上がってくるような感覚になりました。「さすが村上春樹」です。

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 6位はかいけつゾロリシリーズの最新刊『きえた!?かいけつゾロリ』。

1987年にシリーズ第1作『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』が発表されてから年2回のペースで出版され、今回の新作で58巻になりました。「子どものころに読んだなあ」と懐かしく感じる方も多いのではないでしょうか? クリスマスシーズン真っただ中の発売ということもあり、お子さまへのプレゼントとして購入されるお客様も多かったようです。

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 12月のランキングはもうすぐランクインのものも含めると、児童書・絵本がとても目立ちました。お子さまへのクリスマスプレゼントですね。皆様、よいクリスマスを過ごされたでしょうか?よい年末年始を過ごされたでしょうか?

 

 2016年になりました。本年もスタッフ一同、地域の皆様に愛される町の本屋を目指して努力していく所存です。本年も変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。 

 

 さて、次回は2016年最初のランキングです。どんな作品がランクインしているでしょうか。1月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)