2018年11月ランキング

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1  熱帯(森見登美彦/文藝春秋)

2  日本国紀(百田尚樹/幻冬舎)

3  100にんのサンタクロース(谷口智則/文溪堂)

4  ゴリラのくつや(谷口智則/あかね書房)

5  希望荘(宮部みゆき/文春文庫)

6  沈黙のパレード(東野圭吾/文藝春秋)

7  ルージュ(誉田哲也/光文社文庫)

8  ゼロトレ(石村友見/サンマーク出版)

9  スマホを落としただけなのに(志駕晃/宝島社)

10 みずとはなんじゃ?(加古里子・鈴木まもる/小峰書店)

 

11月のランキングは以上のような結果となりました。(集計期間2018/11/1〜11/30)

 

1位は『熱帯』(森見登美彦/文藝春秋)。

森見登美彦氏の最新刊が1位に輝きました。

謎を追い、謎に追われて展開していく、本をめぐる冒険譚です。

汝にかかわりなきことを語るなかれーー。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。その『熱帯』を探し求める森見登美彦氏。しかし『熱帯』は「最後まで読んだ人間はいない」幻の本だった!

秘密を解き明かしてはいけない「沈黙読書会」、神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックス……。

そんな魅力溢れる謎の数々、そして読めば読むほど深まる謎。様々な謎があなたを待ち構えています。

本の世界から抜け出せなくなる、そんな読書体験を、ぜひ!

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3位は『100にんのサンタクロース』(谷口智則/文溪堂)。

4位は『ゴリラのくつや』(谷口智則/あかね書房)。 

10・11月に原画展を開催した、谷口智則さんの絵本2作品がランクインしました。クリスマスのこの時期に特に人気なのが『100にんのサンタクロース』。100にんのサンタクロースが住む街では、100にんいろいろなサンタさんがみんなで力を合わせて、1年がかりでクリスマスの準備をします。地図を作ったり、プレゼントの準備をしたり、衣装を作ったり、お天気を作る練習もします。そしてとうとうクリスマスの日、プレゼントを配り終えたサンタさんたちだけのお楽しみとは…!?100にんそれぞれに役割があって、あれこれ想像がふくらむ楽しいクリスマスの絵本です。本当にサンタさんが100にんいるかどうか数えてみてくださいね。

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5位は『希望荘』(宮部みゆき/文春文庫)。
『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く、宮部みゆきさんの現代ミステリー「杉村三郎シリーズ」第4弾が文庫になりました。前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離婚をし、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」を描きます。新たなスタートを切った2011年の3月11日前後の物語。表題作の「希望荘」をはじめ計4篇が収録されています。

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10位は『みずとはなんじゃ?』(加古里子・鈴木まもる/小峰書店)。

今年の5月に亡くなった、かこさとしさんが手がけた最後の絵本。6月にNHKで放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」でもこの絵本の制作の様子が紹介されたので、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか?暮らしの中で出会う水を通して、水の不思議な性質を知り、自然環境に目を向けるきっかけとなるような、科学する心をはぐくむ絵本です。初回特典は、かこさんの書斎風景、制作当初のラフスケッチ、直筆原稿、制作過程など、ここでしか見られない貴重な資料の数々を紹介する特製冊子付きです。

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以上、11月のランキングでした。

12月に入り、バンビオ広場では竹のイルミネーションが輝きはじめました。もうすぐクリスマス。12月はどんな作品がランクインしているでしょうか?次回もお楽しみに。

 

(津村)