2015年7月 月間売上ランキング

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1  火花 (又吉直樹/文藝春秋)

2  意次ノ妄(佐伯泰英/双葉文庫)                    

3  おいしい!たのしい!桂 長岡京 高槻(リーフパブリケーションズ) 

4  母性 (湊かなえ/新潮文庫) 

5  禁断の魔術 (東野圭吾/文藝文庫)

6  ジャイロスコープ(伊坂幸太郎/新潮文庫)

7  つるとはな第2号(つるとはな)

8  ナミヤ雑貨店の奇蹟 (東野圭吾/角川文庫)

9  探偵の探偵(松岡圭祐/講談社文庫) 

10 身近な人が亡くなった後の手続のすべて(児島明日美/自由国民)

(集計期間 2015/7/1-7/31)

 

当店7月のランキングは以上の結果となりました。

 

1位は芥川賞を受賞した又吉直樹さんの『火花』。ダントツの1位で、今も入荷と完売を繰り返す反響ぶりです。又吉さんが受賞の際に「自分の本1冊だけで判断しないで、これをきっかけに本を読んでくれればいい。」というようなコメントしていたのが印象的でした。『火花』だけでなく、又吉さんオススメの本にも注目が集まっています。今回の受賞が話題になったことで、より多くの人に本との新たな出会いが生まれているのではないでしょうか。『火花』は今後も随時入荷予定ですが、8月7日発売の『文藝春秋』でも読むことができます。同じく芥川賞受賞の羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』も全文掲載され、芥川賞選考委員による選評も掲載されますので、こちらも注目です。また、昭和2年9月号「芥川龍之介追悼号」の復刻版がセットになった『文藝春秋特装版』も同時発売となります。こちらは初めての、そして今回限りの復刻となる貴重なもの。話題の芥川賞作品と芥川龍之介の世界にどっぷり浸る夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

2位以下は、おなじみの人気作家さんの作品が多数ランクインしていますが、注目は7位と10位。7位の『つるとはな 第2号』は、人生の先輩であるかっこいい年配の方々の話を聞く場所としてスタートした雑誌の2号。経験豊かな先輩たちのその姿から、今の自分を見つめ直し、人生の今後を考えさせられる内容となっています(現在フェア開催中)。10位の『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』は、いざという時の様々な手続がわかりやすく整理されている身近な参考書として使える1冊です。先月ランクインした『一〇三歳になってわかったこと』(篠田桃紅/幻冬舎)もそうですが、「生き方」「老い」「死」などをキーワードに、これからの人生について考えるきっかけやヒントになる本に関心が集まっているように感じます。このような本へのニーズは今後もますます高まっていきそうです。

 

また、番外編ですが、名作絵本『はらぺこあおむし』(エリック・カール/偕成社)のピクチャーパズルがもうすぐトップ10というところにランクイン。入荷してもすぐに売り切れてしまう人気のパズルで、パズルと同じイラストの塗り絵も1枚ついています。何を隠そう我が家の2歳半の息子も、絵本を開いて見比べながら、毎日パズルを楽しんでいます。パズルの他にも、絵本や楽しいしかけのポップアップ絵本、CD、トランプ、ぬいぐるみまで、いろいろなはらぺこあおむしアイテムをご用意していますので、ぜひ夏休みにお子さまと一緒に楽しんでみてください!プレゼントとしてもオススメです。

 

さてさて、夏休みまっただ中の8月はどんなランキングになるでしょうか?来月もどうぞお楽しみに!

 

(津村)