安野光雅『旅の絵本』ミニフェア開催中です
美術館「えき」KYOTOで開催中の「安野光雅の仕事」展。
当店でも安野光雅氏のシリーズ絵本『旅の絵本』のミニフェアを開催中です。
『旅の絵本』は世界でも人気のある絵本作家の安野光雅氏が、世界各地を舞台に旅の楽しさを描いた字のない絵ばかりのシリーズ絵本です。
繊細な筆使いで描かれた町並みや自然の風景の中に、童話の主人公や名画の一場面、スターや事件などがさりげなく描かれ、何度見ても見飽きることがありません。
1977年に出版された『旅の絵本』の舞台は中部ヨーロッパ。そこからイギリス、アメリカ、スペイン、デンマーク、中国など各地を巡って、最後の『旅の絵本Ⅷ』ではついに舞台は日本へ。お花見や田植え、お祭りに紅葉と、季節の移り変わりとともになつかしい日本の風景が描かれています。
パネルも少し展示しています。
その他、安野さんの魅力的な絵本やエッセイも集めました。
『あいうえおの本』や『はじめてであうすうがくの絵本』などは入園・入学祝いにもおすすめです。
その美しく楽しい旅の世界をぜひご覧ください。
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■安野光雅『旅の絵本』ミニフェア
会期:2017年3月6日~20日頃
場所:恵文社バンビオ店
(津村)
矢萩多聞さんの手紙の展示とインドの学校
画家で装丁家の矢萩多聞さんの手紙の展示をしています。
京都とインドを行ったり来たりしながら本を作ったり、絵をかいたりしている多聞さん。
ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』の装丁などで、興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
装丁を考えてる様子はこちら↓
http://www.mishimaga.com/bessatsu-michi/003.html
中学生の頃からインドで暮らしていたり、去年インドのことを書いた本『たもんのインドだもん』を出されたり、インドと言えば多聞さん!多聞さんと言えばインド!ということで、今回は「私のなかのインドだもん」と題して、多聞さんにゆかりのある方たちからの手紙と、その返事の手紙をあわせて展示しています。
こんな手紙からはじまります。
谷川俊太郎さんやミロコマチコさん、津田淳子さん、中島岳志さんからの手紙が並んでいます。筆跡に個性が出ていておもしろいです。
続いて得地直美さん、森まゆみさん、近藤淳也さん、加藤休ミさんに吉田亮人さん。書いてる内容もそれぞれ、長さもそれぞれ、
ひとつひとつの手紙に多聞さんからの返事があります。絵もついてきます。じっくり読むと意外と時間がかかるので、たっぷり時間をとってのんびりながめることをおすすめします。
手紙をくれた方たちの著書やなんかも一緒に置いています。今回は多聞さんが装丁を手掛けたものも、そうでないものも並べていますが、《装丁家で本を探す》という方法は、思わぬ出会いもありそうですごく楽しい気がします。
3月4日には、展示に合わせて多聞さんがワークショップをしにきてくれます。詳細は以下の通りです。楽しみ~
★「スパイスの時間」は定員に達したためご予約受付け終了いたしました。「国語の時間」には若干のお席があります。お悩みの方はご予約お急ぎください。★
河原町の丸善京都店でも手紙の展示をやっています。
こちらは京都在住のグレゴリ青山さんと加地猛さん、と、平尾剛さんから。
相変わらずのミシマ社フェアも開催中でした。
(濱田)
「2016年ベストフェア」開催中です
相変わらず肌を刺すような冬の寒さが続いています。
とはいえ日中は清々しく太陽の光が差すこともあり、思わず出かけたくなる日も増えてきましたね。
さて、バンビオ店では「2016年ベストフェア」を開催中です。
バンビオ店スタッフが全員が、昨年読んだ本の中からイチオシをご紹介しております。
写真はフェアの一部ですが、ご覧の通りほぼ全てに手書きポップ付きです!豪華!
ちなみに、「昨年刊行された」ではなく「昨年読んだ」というところがみそでもあり、本当に広いジャンルの本が並んで非常に興味深いフェアとなっております!
「なにか面白い本が読みたいから、本屋さんのおすすめが知りたいな」「これ、読もう読もうと思いつつ、まだ読んでない…おすすめなら読んでみようかな」…そんな出会いに繋がれば幸いです。
↓以下、ほんの一部ですがフェア対象の作品をご紹介いたします。
■西川治『マスタードをお取り願えますか。』(河出書房新社,2014)
写真家で料理人でもある西川治氏が世界中で味わった食体験を綴るエッセイ。表題作である「マスタードをお取り願えますか。」に加えて「ウスターソースは罪深き娼婦のように」「生ニシンは、空を見ながら食べる」などタイトルから読み進めるわくわくが止まらない。おまけに出てくるレシピは材料が「キャベツ5個」「サーロイン4ポンド」などでかなり豪快なのも面白い。
静謐な雰囲気のある著者の文章はすーっとからだに沁みこむような、鮮やかな情景の中に読み手を惹きこむ。読む手が止まらなくなる一冊。(板東)
■高田大介『図書館の魔女』(講談社,2016)
第45回メフィスト賞受賞作の異世界ファンタジー。とはいえ、魔法やドラゴンは作中には登場しない。山育ちの少年と、図書館の魔女と称される少女が織り成す、「言葉」による外交エンタテインメント、国の謎に迫る冒険談、敵とのバトルアクション。そして、作中に散りばめられたボーイミーツガールが何とも言えない可愛さを演出する。
総ページ数1800ページ以上というボリュームで綴られる「言葉の魔法」に、是非酔いしれて欲しい。まだ読んでいない方が読後の感動を味わえるチャンスを持っていると思うと、正直とても羨ましい。(西原)
■中村光『ブラックナイトパレード 1』(集英社,2016)
「荒川アンダーザブリッジ」「聖☆おにいさん」の作者、中村光10年ぶりの最新作コミック。
舞台は悪い子の為に働く黒いサンタの会社。月給30万残業代、ボーナス、昇給有・三食付きの寮生活の条件で就職が決まった主人公。就職難の中就職した会社、ここはブラック会社なのか。。。
中村光特有の個性が強いキャラによるシュールな笑いが癖になります。不思議とかっこいい黒いサンタや表情豊かな主人公が必見。一度読むと何度も読み返したくなります。続きに期待大です。(伊藤)
『2016ベスト』フェア
期間:1月10日(火)~
場所:文庫新刊棚横のフェアコーナー