2016年5月 月間ランキング
1 嫌われる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)
2 夢幻花(東野圭吾/PHP文芸文庫)
3 羊と鋼の森(宮下奈都/文藝春秋)
4 幸せになる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)
5 天才(石原慎太郎/ダイヤモンド社)
6 ガケ書房の頃(山下賢二/夏葉社)
7 このあとどうしちゃおう(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)
8 京都の凸凹を歩く(梅林秀行/青幻舎)
9 マップス
(アレクサンドラ・ミジェリンスカ ダニエル・ミジェリンスキ 作・絵/徳間書店)
10 世界から猫が消えたなら(川村元気/小学館文庫)
(集計期間 2016/5/1-5/31)
当店5月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。
1位〜5位は先月に引き続き2ヶ月連続のランクインとなりました。その中でも『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』『天才』の3作品はなんと3ヶ月以上もランクインしており、当店のロングセラーとなりつつあります。根強い人気です。一方、6位以下はすべて新しい作品が並ぶフレッシュな結果となりました。以下ご紹介いたします。
6位は『ガケ書房の頃』。
2004年に京都市左京区にオープンし、2015年に11年の歴史を閉じた書店、ガケ書房。どの本屋にも似ていない、オリジナルな本屋であり続けたガケ書房が、どんなふうに出来上がったのか、店主はなにを考え、どのように試行錯誤してきたのかを、店主の山下さんが赤裸々に綴っています。書店論でもあり自身の体験を綴ったエッセイでもあるこの本のまっすぐな文章が、何かこう心にガツンと響き、熱いものを残します。ぜひご一読下さい。
7位は『このあとどうしちゃおう』。
ヨシタケシンスケさんの発想えほん第3弾です。今回のテーマは「死」。死んだおじいちゃんが残したノートを発見するところから始まります。死んだらどうなる?どうしたい?おじいちゃんの死を通して、死について、そして生きることについて描かれた絵本です。生死がテーマのお話なのに、とてもユニークでおもしろく、なんとも楽しい!死ぬこと、生きること、人生などの、一見、子どもには難しいと思われるテーマも、こんなふうに一緒に考えればいいのかと思わせてくれます。これを読んだ子どもはどんな風に受け取るのか、ぜひ親子で一緒に読んでみてください。
8位は『京都の凸凹を歩く』。
盆地の街、京都の内側には、実は更なるガケがあった...!「ブラタモリ」でおなじみとなった街歩きの達人である著者が、地形の起伏で楽しむ新しい京都の街歩きを提案します。特徴的な凸凹地形をもち、土地にドラマがある7つの地域(「御土居」「祇園」「聚楽第」「淀城」など)を、古地図や絵画などの豊富な歴史的資料とともに楽しく紹介しています。NHK「ブラタモリ」のプロデューサーとの特別対談も収録されており、番組ファンにはさらに嬉しい内容です。新しい視点で京都の街を楽しめる1冊です。
9位は『マップス』。
ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界の42か国を隅から隅まで調べあげ、丸3年かけて描き上げた、世界中で人気の大型地図絵本です。食べ物や、建物、有名な人物、地理、歴史、スポーツ、動物、植物などなど、イラストの数なんと4000以上!ひとつひとつの国が丁寧にたくさんのイラストで紹介されており、見ているだけで世界を存分に楽しめます。198ヶ国の国旗と正式名称も掲載されているので、オリンピックイヤーの今年はより楽しめそうですね。プレゼントにされる方も多いこちら。家族と、友だちと、ながーく楽しめる1冊です。ちなみに、描きこんで遊べるらくがきワークブックもあります。
10位は『世界から猫が消えたなら』。
映画化されて話題のこちらの作品が10位にランクイン。ある日突然、余命わずかであることを宣告された、猫とふたり暮らしの僕。そんな僕の前に悪魔だと言う男が現れ、奇妙な取引を持ちかけます。「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる。」と。失うことでわかる、何気ない日常の大切さがストレートが突き刺さる物語です。ちなみに、猫「キャベツ」の視点から描かれたもうひとつの物語『世界からボクが消えたなら』もありますので、あわせてどうぞ。
以上、5月のランキングでした。
家の中で過ごすことが多くなり、読書する人も増えそうな梅雨真っ盛りの6月。いったいどんな作品が多く読まれるのでしょうか?次回6月のランキングもどうぞお楽しみに!
(津村)