『銀杏堂』(橘春香/偕成社)ミニパネル展を開催中です。
橘春香さん作、幻の骨董品にまつわる14篇の冒険物語『銀杏堂』(偕成社)のミニフェアを開催中です。
小学1年生の女の子「レンちゃん」は、学校に行く途中に気になるお店を見つけます。そこは「銀杏堂」という名前の骨董品屋さん。店主は高田さんというシワシワのおばあさんです。でも、高田さんはただのおばあさんではありません。店に並ぶのはすべて、高田さんが世界中を旅して集めてきた幻の品ばかり。巨大なにしき鯉のうろこ、稲妻のかけら、ユニコーンの喉につかえていたエメラルド、李白が皇帝から贈られた瀬戸物、サバンナで捕まえた逃げ水、溶岩で作ったコーヒー、南極に生育するサボテンの樹液……。それらひとつひとつに、高田さんの冒険物語と人生の思い出が詰まっています。レンちゃんは、毎日のようにお店に通い、高田さんからそれら骨董品にまつわる話を聞くようになります。
こちらが表紙。まるで宝石のよう。思わず手に取ってしまいます。
カバーを外すとこんな感じ。古い魔法の書物のような佇まいです。
こちらは物語の挿絵とそのパネル。画像ではなかなか伝わりにくいですが、鮮やかでみずみずしい色彩に目を奪われます。
こちらは物語に登場する魅力的な骨董品の数々のパネル。「朝つゆのクモの巣ネックレス」「すべての望みをかなえる羽ペン」…など、どれも気になります。風邪気味の私はぜひとも「溶岩コーヒー」が飲みたい!
骨董品屋の高田さんと小学生の女の子レンちゃんの、ユニークで勇気あふれる夢のような物語。小学生の女の子はもちろん、大人の女性も楽しめる1冊。プレゼントにもよさそうです。
ぜひお手に取ってご覧ください!
(津村)
3月のおはなし会を行ないました & 4月のお知らせ
春ですね。
温かくなってきて、気分も陽気になってきたような気がします。
3月のおはなし会を開催いたしました。
今月もお天気が良く、お出かけ日和の日で、たくさんのお客さまに来て頂きました!
===プログラム
絵本 『に~っこり』 石津ちひろ/くわざわゆうこ/くもん出版
絵本 『こんたくんのえーとえーと』 香山美子/末崎茂樹/金の星社
絵本 『おしゃれなおたまじゃくし』 塩田守男/佐倉智子/PHP研究所
パネルシアター 『ぽんたのじどうはんばいき』 加藤ますみ/水野二郎/ひさかたチャイルド
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最初のおはなしは『に~っこり』。
赤ちゃんが「に~っこり」する時は、いつだろう?
つぶつぶいちごを食べた時、ふわふわくまさんをぎゅーっとした時・・・。
でも、一番はママ!
親子で一緒に「に~っこり」したくなる絵本です。
ふたつめのおはなしは『こんたくんのえーとえーと』。
きつねのこんたくんは話すのが苦手。
そんなこんたくんにお母さんは、うちに咲いた花をみんなのところに届けるように頼みます。
上手くお花の説明ができるか不安なこんたくん。
しかし、ロバさんもウサギさんも、こんたくんが言う前に「お母さんが育てた花だね」と言ってくれます。
こんたくんはほっとしますが、くまさんは他の動物たちと違います。
こんたくんをお茶に誘うのです。
こんたくんは上手に話すことができるでしょうか?
くまさんの行動にほっこりします。
みっつめのおはなしは『おしゃれなおたまじゃくし』。
おたまじゃくしたちが住む池にひらひら~とうさぎの洋服屋さんのチラシが落ちてきました。
「ぼくたちもこんなすてきな洋服を着たい!」とおたまじゃくしたちは、うさぎに頼みに行きます。
うさぎの洋服屋さんは一生懸命作ってくれますが、できたころには、
おたまじゃくしたちに足が生えてしまっています。
作り直して届けに行くと、次は手が生えてしまっています。
おたまじゃくしたちの願いは叶うのでしょうか?
おたまじゃくしならではの成長過程が一緒に楽しめる絵本です。
最後のおはなしは『ぽんたのじどうはんばいき』。
自動販売機を見たぽんたは、葉っぱで自動販売機を作ります。
「うえのくちからはっぱをいれてほしいものをいってください」という貼り紙を付けて、ぽんたは自動販売機の中に隠れます。
ライオンがやってきて、葉っぱを入れ、かんむりが欲しいというと・・・
ぽんたが葉っぱをかんむりに変えて、かんむりを出します。
ぽんたは次々にみんなの欲しいものを自動販売機から出していきます。
そこへリボンをつけた可愛いたぬきの女の子がやってきます。
たぬきの女の子が欲しいのは「友だち」。
さあ、ぽんたはどうするのでしょう?
今月のおはなし会はこれでおしまい。
素敵な笑顔にたくさん会うことができました!
来月はどんなおはなしに出会えるでしょう?
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
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4月のおはなし会
4月9日(日)午後2時から(参加自由)
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(大川)
安野光雅『旅の絵本』ミニフェア開催中です
美術館「えき」KYOTOで開催中の「安野光雅の仕事」展。
当店でも安野光雅氏のシリーズ絵本『旅の絵本』のミニフェアを開催中です。
『旅の絵本』は世界でも人気のある絵本作家の安野光雅氏が、世界各地を舞台に旅の楽しさを描いた字のない絵ばかりのシリーズ絵本です。
繊細な筆使いで描かれた町並みや自然の風景の中に、童話の主人公や名画の一場面、スターや事件などがさりげなく描かれ、何度見ても見飽きることがありません。
1977年に出版された『旅の絵本』の舞台は中部ヨーロッパ。そこからイギリス、アメリカ、スペイン、デンマーク、中国など各地を巡って、最後の『旅の絵本Ⅷ』ではついに舞台は日本へ。お花見や田植え、お祭りに紅葉と、季節の移り変わりとともになつかしい日本の風景が描かれています。
パネルも少し展示しています。
その他、安野さんの魅力的な絵本やエッセイも集めました。
『あいうえおの本』や『はじめてであうすうがくの絵本』などは入園・入学祝いにもおすすめです。
その美しく楽しい旅の世界をぜひご覧ください。
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■安野光雅『旅の絵本』ミニフェア
会期:2017年3月6日~20日頃
場所:恵文社バンビオ店
(津村)