9月のおはなし会を行ないました & 10月のお知らせ
24日は十五夜でしたね。
私が空を見たときは、少し雲がかかっていて、ばっちりお月さまを見ることはできませんでしたが、おいしく月見団子はいただきました。
9月のおはなし会の様子をお伝えいたします。
1ヵ月ぶりのおはなし会でしたが、今月はどんなおはなしが登場したのでしょう?
===プログラム
絵本 「ぺちゃくちゃばーぶー」 たかどのほうこ/こどものとも年少版10月号/福音館書店
絵本 「からすのカラッポ」 舟崎克彦/黒井健/ひさかたチャイルド
ひといき 「いないいないばあ」
絵本 「まほうつかいはおひるねちゅう」 白井三香子/神山ますみ/鈴木出版
絵本 「リンちゃんのプレゼント」 菊池俊/いたやさとし/文研出版
===
ひとつめのおはなしは「ぺちゃくちゃばーぶー」。
赤ちゃんことばって覚えていますか?
このおはなしは赤ちゃんことばが大活躍します。
赤いベンチで編み物をしているおばあさん「誰かとおしゃべりしたいなあ」とつぶやくと、それを聞いていたのはそよかぜたち。
「赤いベンチに座っているおばあさん、誰かとおしゃべりできたらいいね」
そよかぜたちのおしゃべりが、木の葉に、鳥に、そして赤ちゃんへと伝わっていきます。
赤ちゃんが 「ばぶばぶ」とお兄ちゃんに伝えると、お兄ちゃんはそのことばをお母さんに。
赤ちゃんとお兄ちゃん、そしてお母さんは一緒におばあさんがいる赤いベンチへ。
おばあさんはおしゃべりすることができました!
ふたつめのおはなしは「からすのカラッポ」。
お腹が「カラッポ」なからすのカラッポ。
おいしいものを探して飛んでいます。
見つけたのはかわいたとうもろこし。
でも、もっとおいしそうなものを見つけたら・・・と、とうもろこしは草むらにかくして次の場所へ。
隠した場所は、ねずみの家のすぐ近く。ねずみは見つけたとうもろこしでパンを焼きました。
次にカラッポが見つけたのは野ぶどうのしげみ。これももっとおいしそうなものを見つけるかも、と木のうろに隠して次の食べものを探しに。
カラッポが隠したつもりの木のうろは、リスの家。リスはその野ぶどうでジャムを作りました。
ねずみとリスはピクニックへ行く予定でした。にひきのパンとジャムを合わせると、ジャムサンドに。
にひきがおいしそうなものを食べているのを見つけたカラッポ。
わけてもらってカラッポはびっくり!
カラッポ、ちょっと工夫をすればこんなに素敵なごはんにありつけたんですよ!
ここでちょっとひといき。
「いないいないばあ」で遊びましょう。
「いないいない ばあ」と言ったらいつもの「いないいないばあ」
「いないいない しゅわっつ」と言ったら「しゅわっつ」ポーズをとります。
みんな、素敵なポーズです!
みっつめのおはなしは「まほうつかいはおひるねちゅう」。
魔女が昼寝する場所を探して森にやってきました。
魔女は森の動物たちが大好きな木でお昼寝をはじめます。
そこに、リスの子どもがハーモニカの練習にやってきました。
ぱぷぱぷと鳴るハーモニカに魔女は「うるさい!」と禁止の立て札をつくります。
続いてやってきたうさぎのお母さんたちは、編み物をしながらぺちゃくちゃおしゃべり。
魔女はこれも「うるさい!」
魔女は気持ちよくお昼寝をするために「あれをするな」「これをするな」と、どんどん立て札を立てていきます。
困った動物たち。大好きな木の下で遊べません。
動物たちはどうやっていじわる魔女から、みんなの木を取り戻すのでしょうか?
さいごのおはなしは「リンちゃんのプレゼント」。
今日はリンちゃんのお友だちのお誕生日パーティー。
リンちゃんは歌をつくるのがとっても上手なので、友だちに歌をプレゼント。
そこにゾウとオオカミがやってきて、リンちゃんをある頼みごとのために連れ去ってしまいます。
動物たちの「うまいのか?」「うまい」、「お腹を空かせて待っている」という言葉にリンちゃんはドッキーン。
ゾウとオオカミがリンちゃんを連れ去ったのは、食べるため?
リンちゃんはどうなってしまうのでしょうか?
今月のおはなし会はこれでおしまい。
涼しくなってきたので、「ぺちゃくちゃばーぶー」みたいに、おしゃべりしにでかけるのも素敵ですね。
来月はどんなおはなしに出会えるでしょう?
皆さまのご来店をお待ちしております。
===
10月のおはなし会
10月14日(日)午後2時から(予約不要/参加無料)
===
(大川)
バンビオのお店便り 9月第3週
秋の長雨ー気温は下がって過ごしやすくなりましたが、湿気が高く朝夕の気温差で、風邪をひいておられる方も多いですね。
台風がきて京都も大変でしたが、大阪の被害もひどく、また台風の後に地震に見舞われた北海道の方々は、本当にお気の毒で。心よりお見舞いを申し上げます。はやく日常が取り戻されますように。
バンビオのお店の様子は
『日本の小さな本屋さん』
姉妹店の一乗寺店が表紙の写真で紹介されております。ぜひお手にとってご覧くださいませ。
そのとなりには、いわさきちひろさん。まもなく京都駅のJR伊勢丹で展覧会がありますね。とても楽しみにしております。
つづきまして
『はやくあいたいな』(絵本館)五味太郎著
敬老の日ですね。おじいちゃん、おばあちゃんにありがとうのキモチ、伝わりますように。児童書コーナーでミニフェア開催中です。
『母の友』10月号 特集:加古里子さん(福音館)
『MOE』10月号 特集:酒井駒子さん(白泉社)
児童書雑誌の特集、10月号はとても絵本好きには喜ばしい特集がずらり。母の友では、まぼろしのだるまちゃんのお話が読めますよ。MOEは酒井駒子さんの描き下ろし絵本とクリアファイルが特典です。どちらも、是非。
本棚より
写真集の棚に、美しい沖縄の海の写真集が。辺野古の海なのですね。色々考えさせられます。
生態系は守られるのでしょうか...生態系のコーナーには、こんな本が。
『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)
かなり詳しくサメの事がわかり、この本面白いです。寿命400歳だなんてすごい長生きなんですね。
『骨格百科-スケルトン-」(グラフィック社)
立体ブロックを作る時、家の息子にこの本を見せて説明してあげたい。とてもリアルで精密な骨格が描かれています。
最後に、骨を作るには食事をしなくては。
秋から冬にかけて、作ってみたくなるお料理の本が色々出ていますね。いっぱい食べて冬に備えなくてはいけません。美味しいものいっぱい食べて、風邪に負けない体を作ってくださいね。
それでは、また。
バンビオ店
星山
2018年8月ランキング
1 おしりたんていみはらしそうのかいじけん(トロル/ポプラ社)
2 夏の雪(佐伯泰英/文春文庫)
3 ゼロトレ(石村友見/サンマーク出版)
4 あの家に暮らす四人の女(三浦しをん/中公文庫)
5 「おっさんずラブ」公式ブック(テレビ朝日/文藝春秋)
6 下町ロケット ゴースト(池井戸潤/小学館)
7 小学館の図鑑NEO 宇宙(小学館)
8 ツバキ文具店(小川糸/幻冬舎文庫)
9 大人の語彙力ノート(齋藤孝/SBクリエイティブ)
10 わけあって絶滅しました。(今泉忠明 監修/ダイヤモンド社)
8月のランキングは以上のような結果となりました。(集計期間2018/8/1〜8/31)
1位は『おしりたんてい みはらしそうのかいじけん』(トロル/ポプラ社)。
夏休み真っ只中ということもあり、テレビアニメ化されてますます話題の「おしりたんてい」シリーズ最新刊が1位となりました。「みはらしそうのかいじけん」「もちぬしふめいのとうひん」の2話が収録されており、今回も迷路や絵探しなど、おしりたんていといっしょに様々な謎解きが楽しめる1冊になっています。
8位は『ツバキ文具店』(小川糸/幻冬舎文庫)。
2017年本屋大賞で4位にランクインし、NHKでドラマ化もされて話題となった小川糸さんの『ツバキ文具店』が文庫本になりました。鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、「手紙の代書」を請け負う鳩子。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙など、今日も風変わりな依頼が舞い込みます。身近だからこそ伝えられない思いを持つ依頼者たち。その心に寄り添ううち、鳩子自身も仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていきます。また、番外版として、実在する鎌倉の名所や名店が多数登場するエッセイ『ツバキ文具店の鎌倉案内』も同時発売されました。この本を片手に秋の鎌倉旅行なんてのもいいですね。
9位は『大人の語彙力ノート』(齋藤孝/SBクリエイティブ)。
「思います」「考えます」などいつも同じ言葉が続いてしまう...。「大変」「すごい」などを多用して言葉が足らないと感じている...。そんな方は「言い換え」で語彙力をどんどん増やしましょう。日常のあらたまったシーンで使える言葉、上品に感じる大和言葉、ビジネスシーンで使える言葉、相手の気持ちを害さない言い回しなど、実践的な言葉の使い方やニュアンス別の使い方などが紹介されています。言葉ひとつで印象はがらりと変わるもの。自分の思い通りの文を書くヒントを与えてくれる1冊です。
10位は『わけあって絶滅しました。』
今話題の絶滅の本。絶滅した生き物たちが、自ら絶滅理由を語る絶滅したいきもの図鑑です。例えば、やさしすぎたステラーカイギュウ 、隕石が落ちたティラノサウルス 、アゴが重すぎたプラティペロド、美しすぎたブルーバッグなど...。生きるって大変!せちがらい地球せのせいで絶滅してしまった受難のいきもの70種が掲載されたユニークな1冊です。
以上、8月のランキングでした。9月はどんな作品がランクインしているでしょうか。ぜひおたのしみに。
(津村)