6月のおはなし会を行ないました & 7月のお知らせ
梅の実がなる季節に降る雨だから梅雨。スーパーでも梅の実を見かけるようになりました。おいしい梅干やシロップ付けになるのでしょう。
梅干が主人公の絵本もあります。
『うめじいのたんじょうび』(かがくいひろし/講談社)です。
とっても長生きな、うめじいの誕生日をみんなでお祝いする、ゆかいな絵本です。
さて、6月のおはなし会の様子をお届けいたします。
梅雨入りし、あいにくの雨でしたが、今月もたくさんのお客さまにお越しいただきました!
===プログラム
絵本 『おおきくなったら?』 小熊康司/ほりえいくよ/くもん出版
絵本 『あおいふうせん』 ミック・インクペン/角野栄子/小学館
絵本 『あたまのうえのかみさま』 のぶみ/サンマーク出版
絵本 『ぎょうれつのできるすうぷやさん』 ふくざわゆみこ/教育画劇
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ひとつめのおはなしは『おおきくなったら?』。
おたまじゃくしは大きくなったら?「カエル」
ヒヨコは?「にわとり!」
みんな元気いっぱい答えてくれました!
ふたつめのおはなしは『あおいふうせん』。
犬のキッパーがしぼんだふうせんを持ってきました。
ふくらませてみると、どんどんどんどん、どこまでも大きくなります。
しかもぜったいに割れません!
ぎゅっとしても、ひっぱっても、キッパーが噛んでもへっちゃらです。
さらに、どんどん空へと飛んでいって、宇宙にまで!
しぼんだふうせんを見つけたら要注意ですよ。特に青い色のは!
みっつめのおはなしは『あたまのうえのかみさま』。
アンちゃんは「いやいや」ばかり言っている女の子。
お母さんに、そんなにいやいや言っていたら、頭の上の神さまが、いやなことが好きだと勘違いして、いやなことばかり起こるよ、と言われます。が、アンちゃんは、頭の上に神さまなんているわけない!
ところが、本当に頭の上には神さまがいて・・・。
さいごのおはなしは『ぎょうれつのできるすうぷやさん』。
山の動物たちがいい匂いをたどって行くと、「はいるべからず」と書かれた門が。しかも住んでいるのは「魔女」らしいのです。
しかし、ハリネズミくんは字が読めないので、そのまま入ってしまいます。
そこには魔女ではなく、トカゲのおばあさんが住んでいました。
山の動物たちは食いしん坊だから、みんなが入ってこられないようにしているんですって。
おばあさんが作っていたのは、おいしいすうぷ。
ハリネズミくんは食べてビックリ。「こんなにおいしいすうぷははじめてだよ!」
すうぷのお礼にハリネズミくんはお手伝いを申し出ます。
「また来てもいい?」と聞くハリネズミくんに、トカゲのおばあさんは、「畑を手伝ってくれるならきていいよ」。
次の日も、ハリネズミくんは、トカゲのおばあさんのところへ。
不思議に思った山の仲間たちが、穴を掘ってハリネズミくんを追いかけていくと・・・。
トカゲのおばあさんのつくるすうぷ、とってもおいしそうでした!
今の季節だとひんやり冷たい冷製すうぷなんておいしそうですね。
6月のおはなし会はこれでおしまい。
来月はどんなおはなしに出会えるでしょうか?
皆さまのご来店をお待ちしております。
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7月のおはなし会
7月8日(日)午後2時から(予約不要/参加無料)
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(大川)
『オンネリとアンネリのおうち』映画パネル展&北欧フェア開催
フィンランドで長く愛され続けるマリヤッタ・クレンニエによる児童書『オンネリとアンネリのおうち』(福音館書店)。小さな女の子・オンネリとアンネリが遭遇するドキドキワクワクの事件を描いた愛らしい物語です。
6月に公開されるこちらの映画にあわせて、当店にて映画シーンのパネル展を開催しています。
ちょっとおませなふたりの女の子がとにかくキュート!脇を固める大人たちもいい味出しています。インテリアや雑貨、ファッションにも注目です。
小さな女の子の好きなものがギュッと詰まった夢のようなとびきり可愛いオンネリとアンネリの世界ですが、女の子たちの家庭環境や日本との文化の違いなど、考えさせられる部分も。
今回のフェアでは『オンネリとアンネリのおうち』原作本とともに、「ムーミン」「ロッタちゃん」「ピッピ」「スプーンおばさん」「ニルス」、「ビッケ」、ベスコフの絵本など、世界中で愛される北欧の絵本と児童文学も集めました。どれもこれも魅力的で、子どもも大人も魅了される物語が溢れています。
そして、北欧雑貨と北欧雑貨関連の書籍も並べました。白樺のカゴやittalaのグラス、ムーミンのマグカップなど。話題のヒュッゲの本なども。
映画は、関西では京都シネマ、シネリーブル梅田、シネリーブル神戸で公開予定です。
この機会に、本も映画もフェアも、まるっとあわせてお楽しみください。
ご来店お待ちしております。
=『オンネリとアンネリのおうち』映画パネル展&北欧フェア=
日程:6月6日(水)~
場所:恵文社バンビオ店 フェアスペース
=映画公開情報=
「オンネリとアンネリのおうち」
6月16日(土)~ シネ・リーブル梅田
7月14日(土)~ 京都シネマ
7月14日(土)~ シネ・リーブル神戸
©Zodiak Finland Oy 2014.All right reserved.
配給:アット エンタテイメント
(津村)
前田まゆみさん 大人の朗読会とサイン会の様子
夏のような暑い日差しが照りつける季節になりました。バンビオ店の店内にも、外の噴水で水浴びをする子どもさんの元気にはしゃぐ声が、聞こえる季節になりました。
先週の土曜、良いお天気に恵まれた午後の日に、当店店内にて前田まゆみさんによる、大人の朗読会とサイン会が開かれました。
ご用意いたしました椅子席は満席で、途中立ち見でご参加頂いた方もいらっしゃる中、先生の温かみのある優しい声で、大人の朗読会は始まりました。
まず最初に、創元社さまの新刊『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』が生まれるきっかけのお話から始まり、文献の出典にまつわるお話、そしてエミリ・ディキンスンについて、興味深いお話へと続きます。
先生は大学の専攻は英文学部だったそうで、恩師の先生もディキンスンの研究をされていたそうです。ご紹介されている本は、恩師が訳された文献。
ディキンスンのイメージは、バーバラ・クーニーの『エミリー』のイメージが強く、厭世的な感じがしておりましたが、そうではなかったのでは?とおっしゃっていたのが印象的でした。
今回、ディキンスンの原文の朗読と翻訳の朗読をしてくださいました。とても先生のお気持ちのこもった、良い朗読でうっとりした気持ちになりました。
続きまして主婦の友社さまの『くまのこポーロ』のお話に。
このお話は、マタギと呼ばれる猟師さんたちの間に伝わる伝承をもとに作られたそうです。くまさんの親離れ、子離れは2年と少し…短いような寂しいような気持ちもしますが、いずれ自分にも訪れる事として、お話の世界に引き込まれておりました。
ポーロが「わーんっ」と泣く場面を先生が読み聞かせされますと、拝聴されていた赤ちゃんも「わーんっ」と、びっくりしたのか、大きな元気な声を挙げておられて、先生もびっくり。みんなで笑って、とても良い朗読でしたので、最後に皆さんから拍手が。
とても素敵な朗読会となりました。絵本を作られた先生に読んで頂くお話会はとても贅沢で、想いのこもったものでした。
先生本当にありがとうございました。またご来場いただき御拝聴いただきましたお客様にも、心より深く御礼申し上げます。
サイン会では、先生とのお話を楽しまれて皆さま本当に良い笑顔でいらっしゃいました。
当日お越しいただけなかった方の為に、と先生よりもう少しだけ、サイン本をご用意頂きました。バンビオ店にて継続して販売をさせて頂きますので、もしご用命の際は、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
梅雨入りの前に、清々しいとても良い空気が流れておりました。皆さま本当にありがとうございました。
バンビオ店
星山