3月のおはなし会を行ないました & 4月のおはなし会のお知らせ

3月も毎月恒例のおはなし会が開催されました。

まだほんのり寒さが残りつつも、日の光がうららかなお昼でしたね。

今日は、手あそびはお休みです。

その代わり、歌って、踊って、見て、聞いて、楽しいおはなし会でした。

以下、お楽しみください!!

 

===プログラム

絵本『ぼくキッパー』ミック・インクペン 角野栄子   / 小学館

パネルシアター『ねこのおいしゃさん』 増田裕子 / クレヨンハウス

絵本『ぎょうれつのできるパンやさん』ふくざわゆみこ / 教育画劇

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本日のおはなしは3つ。

ひとつめは『ぼくキッパー』です。

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お部屋のお掃除をしたら、なんだかベッドの寝心地が悪くなってしまったキッパー。

新しいベッドを探しに、アヒル、リス、ひつじ・・・ と色々な動物たちの寝床を訪れ、真似てみます。

だけど、しっくりこない・・・。

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さいごにはお掃除のときに捨ててしまった毛布を見つけて大はしゃぎ。

お茶目なキッパーがかわいい、和んでしまう1冊です。

 

ふたつめは『ねこのおいしゃさん』。

パネルシアターでお送りします!

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ねこのおいしゃさんはどんな病気も治せる名医さんです。

♪ニャーッときあいをいれたなら だれでもよくなる すぐによくなる

ハイ!お・だ・い・じ・に~♪

歌いながら気合いを注入、どんどん病気を治します!

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ちなみに訪ねてくるのは、鼻づまりのゾウ、コンコン咳のキツネ、目にくまができたクマ・・・と、ちょっとダジャレ気味です。

みんなみんな、ニャーのかけ声で病気を治してしまいます。

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歌と踊りをまじえたおはなしに皆さん釘づけでしたね。

目を爛々とさせておはなしの世界を楽しんでいたようです。

それにしても楽しそうな写真ですね。

 

さいごは『ぎょうれつのできるパンやさん』。

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ふっくらおじさんの焼くパンはとっても美味しい。

でも、山奥にあるパン屋さんの存在に、遠いムシャムシャ村の村人たちは気づきません。

そんなパン屋さんに動物のお客さんが殺到して、

おいしさの評判は、動物から動物へ、山から牧場へ、林へ、村へ!

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 お客さんが全く来なかったパン屋さんは、すっかり大行列のできるパン屋さんになったのです。

絵本の中で描かれる、ふっくらしていて甘そうなパンの数々。

今日のおはなし会、帰りにパンを買いに行った方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか・・・。お腹がすいてくる1冊です。

 

今月のおはなし会はこれにておしまい!

初めてのお友達も多かった今月は、春にぴったりのにぎやかで盛り沢山のとてもたのしいおはなし会になりました。

また来てくださいね。

 

 

そして、次回4月は、スペシャルなおはなし会をご用意しました!

 ミシマ社さんとコラボレーションして、

絵本『わたしのじてんしゃ』発売記念 

益田ミリさんと平澤一平さんがやってくる!!

スペシャルおはなし会

を開催します!!

 

『はやくはやくっていわないで』でもおなじみの、益田ミリさん、平澤一平さんコンビによる新刊絵本『わたしのじてんしゃ』が、ミシマ社さんより3月19日に発売になります。そんなおふたりに、なんと当店に遊びにきていただけることになりました!!おふたりをゲストに、『わたしのじてんしゃ』のおはなし会やライブペインティング、みんなでお絵描き会、サイン会など、楽しいイベントを開催します。

また、発売にあわせて、今週末から『わたしのじてんしゃ』パネル展も開催予定です。とてもカラフルでかわいらしく、夢いっぱいのおはなしの世界をぜひご覧ください!

 

詳細はまた後日お知らせいたしますので、ぜひみなさまご一緒にパネル展へ、そしておはなし会へお越し下さいね。 

おたのしみに〜。

 

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4月のスペシャルおはなし会

10日(日)午後時から(参加自由)

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 (板東)

【絵本の棚より】春の絵本

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寒い日の中にあたたかい日が少しずつ混ざるようになってきました。2月もあと少しで終わり、もうすぐ3月です。春がきますね。

 
先日、絵本コーナーを模様替えしました。
「春」をテーマに新しく3つのコーナーが完成しました。
 
 
① あたらしい毎日 

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春ははじまりの季節。新しく幼稚園や保育園、学校に通いはじめたり、住むところやクラスが変わって新しいお友だちができたり...。期待や希望、そして少しの不安が入りまじった、ざわざわした気持ちでこの時期を過ごしているお子さまも多いかもしれませんね。こちらのコーナーには「ようちえん・ほいくえん・がっこう」と「ともだち」をテーマに、新しい毎日が待ち遠しくなるような絵本を集めました。この時期だからこそ楽しめる絵本を、ぜひお子さまと味わってみてください。新しい毎日に寄り添う絵本がみつかりますように。
 
  
② ちしきのせかい 

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春になって新しい毎日がはじまると、世界が広がり、新しい興味や好奇心が芽生えてきます。こちらのコーナーには「とけい」「ことば」「かず」「いろ」「せかい」「ルール」など、知識の絵本を集めました。教えこんだり知識をつめこむのではなく、絵本を通して興味や好奇心の赴くまま、親子で一緒に知識の世界を楽しんでみませんか。

 
 ③ はるがきた! 

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春といえば...?「ピクニック」「さくら」「たんぽぽ」「ちょうちょ」「おひるね」「そとあそび」などなど。ワクワクすることがたくさん!とにかく春が待ち遠しくなる、ぽかぽかで、おいしくて、たのしくて、ちょっとねむい、そんな絵本たちを集めました。こちらのコーナーには、文房具やお弁当箱などのランチグッズ、幼稚園・保育園でも使えそうなトートバッグやハンドタオルなどのグッズもにぎやかに並んでいます。こちらも絵本と一緒にお楽しみ下さい。
 
 
春を感じる絵本、ぜひお手にとってご覧くださいね。
それでは、ご来店お待ちしております。
 
 
 
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以下、上記コーナーからピックアップした絵本をいくつかご紹介します。
 
『いってらっしゃーい いってきまーす』 神沢利子 作/ 林明子 絵 福音館書店 
「いってきます」から「ただいま」までの保育園に通う子どもの日常が、園児のなおちゃんの目線で描かれています。送るのはお父さんで、いつもの道を通って、たばこ屋のおばあちゃんに挨拶して、保育園へ。保育園では、おままごとをしたり、みんなで町にいったり、ごはんを食べたり、お昼寝をしたり。時間になったら、お母さんが迎えにきて、お買物をして、いつもの道を通って、たばこ屋のおばあちゃんに挨拶して、お家に帰る。描かれているのは園児なおちゃんの普通の1日ですが、「保育園ってこんなことするのかあ」「楽しそうだなあ」と待ち遠しく思えてくるかもしれません。新園児さんにぴったりの1冊です。
 
『とんことり』 筒井頼子 作/ 林明子 絵 福音館書店 
知らない街に引っ越してきたかなえ。荷物の整理を手伝っていると玄関の方で「とん ことり」とちいさな音がします。見に行ってみると、郵便受けの下にすみれの花束が。次の日は音とともにたんぽぽが3本、その次の日は音とともに手紙が。そしてまた次の日、音が聞こえると、かなえは勇気を出して玄関を飛び出します。知らない土地でこれから過ごす不安や心細さ、新しい友達をつくる時の緊張感など、かなえの繊細な心の動きを一緒に感じてドキドキしますが、最後のページの明るい笑顔にホッ。新しいお友だちとの出会いが楽しみになりそう。
 
『ぼく、だんごむし』 得田之久 文/たかはしきよし 絵 福音館書店
動物や虫も動き出す春。子どもたちも大好きだけど、意外とくわしくは知らない身近な虫「だんごむし」について、だんごむしの視点で描かれ語りかけてくるたのしいかがく絵本です。だんごむしについて、おもしろく、そしてわかりやすく紹介しており、大人も子どもも一緒に楽しめます。また、貼り絵で作られているので絵にあたたかみがあり、虫が苦手な方でも比較的手に取りやすいのでは!?大人も「へえー」と関心しっぱなしで、だんご虫のいる自然の世界にぐいぐい引き込まれる絵本です。
 
『わたしとあそんで』 マリー・ホール・エッツ 福音館書店

野原にとびだした女の子と動物との交流を描いた絵本。女の子が原っぱで「バッタさん、あそびましょ」と捕まえようとしますが、バッタは逃げてしましいます。カエルも、カメも、リスも、みんな捕まえようとすると逃げてしまいます。しかたがないので腰掛けてじっとしていると、バッタが戻ってきます。さらに逃げていったはずの動物たちが次々と戻ってきます。最後にはシカの赤ちゃんがやってきて、女の子はとても喜びます。追いかけると逃げるけれど、じっとしてるとよってくる。女の子と動物とのそんなやりとりを通して、自然の世界を描いた1冊。ぽかぽかとあたたかい春の陽気が伝わってくるような、優しく柔らかな絵と物語です。

 
『はなをくんくん』 ルース・クラウス文/マーク・シーモント絵 福音館書店
冬から春への季節の変化を、躍動感たっぷりに描いたこちらの絵本。
雪に埋もれた森の中で冬眠していた動物たちが目を覚ましました。鼻をくんくんさせながら、何かに向かって次々と走り出します。ワクワク!冬の景色に合わせて白黒でページが進みますが、最後のページでは春を告げる花がポッと黄色く咲き、まるで春をみつけた喜びを一緒に味わっているような気分になります。動物たちと一緒にワクワクした気持ちを味わえる、春を待つ今の時期にぴったりの1冊です。
 
『おべんとうだれとたべる?』 あずみ虫 作・絵 福音館書店
春といえばピクニック。わらべ歌のようなリズミカルな文章にのって、動物や人間たちがいろいろなお弁当を作ってお出かけします。みんなが作るお弁当は誰とどこで食べる? アルミ板を切り出したユニークな技法で作られた独特の雰囲気の絵に目が引きつけられる絵本です。色鮮やかなたくさんのお弁当に、思わずお弁当をもって外に飛び出したくなります。
 
 
 
いい出会いがありますように。
 
 
(津村)

 

2016年1月 月間ランキング

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1  旅立ノ朝(佐伯泰英/双葉文庫

2  竹屋ノ渡(佐伯泰英/双葉文庫)   

3  望郷(湊かなえ/文春文庫)

4  身近な人が亡くなった後の手続のすべて(児玉明日美 他/自由国民社)   

5  超一流の雑談力(安田正/文響社)

6  アーブル美術館「大贋作展」(アーブル美/ユナイテ)

7  もうぬげない(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)

8  わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川epi文庫)

9  父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない(布施太朗/三輪舎)

10 ひと月9000円の快適食生活(魚柄仁之助/明日新社)

 

(集計期間 2016/1/1-1/31)

  

 

当店1月のランキングは以上の結果となりました。

 

 2016年最初のランキングです。文芸からは、佐伯泰英さんの新作『旅立ノ朝』『竹屋ノ渡』の2点が1、2位に、新しく文庫化された湊かなえさんの『望郷』が3位に、現在ドラマ放送中のカズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』が8位にランクインとなりました。

 

 4位は『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』。

ロングセラーのこちら。いずれ直面するであろう、身近な人が亡くなった時にやらなければならない様々な手続きについてがわかりやすく解説された、参考書のような1冊です。誰もが少なからず「考えたくはないけれど知っておかないとまずいな・・・」と思っているのではないでしょうか備えあれば憂いなし。いざという時に困らないためにも、あらかじめ大人の知識として頭の片隅に入れておいて損はないはず。自分の生き方やエンディングを考えるきっかけとしてもいいかもしれません。

 

 5位は『超一流の雑談力』。

2015年5月に発売されてから常に買われ続けている本のひとつ。雑談力を高める方法を具体的&実践的に解説しており、『声はドレミファソラシドの ファ か ソ』など、すぐに日常で試すことができるテクニックが多数紹介されています。ビジネスだけでなく、日常のコミュニケーションでも実際使ってみたくなるテクニックばかりです。春は出会いの季節。今のうちに読んでおけば、これからの新生活に多いに役立つのでは?

 

 6位は『アーブル美術館「大贋作」』。

親子3人の贋作ユニット「アーブル美術館」さんの初の画集です。年末〜1月末には当店でパネル展を開催し、多くの方にご覧いただきました。そして何とアーブル美術館さんご本人も突然のご来店!スタッフもびっくりのとても嬉しい訪問でした。思わず笑ってしまうなんちゃって名画が多数収録されている、いろんな意味で見応えのある画集です。パネル展を見逃したという方も、ぜひご覧になってみてくださいね。

 

 9位は『父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない』。

タイトルだけで思わず「その通りっ」と、かなりの説得力のあるこちら。「父親として子どもとがっつり遊べるのはたった5、6年」、「この時期は父としての青春期」など、もう、ほんとに、その通りです。ギクっとしたそこのお父さん。かけがえのないこの時期、お子さんとの時間をもっと楽しもうではありませんか!子どもの成長はあっという間。お父さんにもお母さんにもオススメの1冊です。

 

 10位は『ひと月9000円の快適食生活』。

17万部突破のベストセラーが文庫になりました。魚柄さんが20年間に渡り追求してきた食についてのノウハウと哲学がつまった1冊。安くて、おいしくて、簡単で、健康的な食生活の知恵を、魚柄さん独特のおもしろさでしっかり伝授してくれます。食べることや料理がもっと身近に、もっとおもしろくなりそうです。

 

 以上、1月のランキングはいかがでしたでしょうか?芥川賞や直木賞の発表、節分やバレンタインデー、猫の日などなど、気になるイベントが多い2月。いったいどんな作品がランクインしているのでしょうか。2月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)