2017年4月ランキング

 

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 1  蜜蜂と遠雷(恩田陸/幻冬舎)

2  いのちの車窓から(星野源/KADOKAWA)

3  今日の人生(益田ミリ/ミシマ社)

4  有頂天家族  二代目の帰朝(森見登美彦/幻冬舎文庫)

5  嫁入り(佐伯泰英/ハルキ文庫)

6  騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編

   (村上春樹/新潮社)

7  京都寺町三条のホームズ7(望月麻衣/双葉文庫)

8  リバース(湊かなえ/講談社文庫)

9  夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦/角川文庫)

10 だるまさんシリ-ズ「が・の・と」(3点セット)

  (かがくいひろし/ブロンズ新社)

(集計期間 2017/4/1〜4/30)

 

2017年4月のランキングは以上のような結果となりました。

1位は『蜜蜂と遠雷』。

1月のランキングでもご紹介した直木賞受賞のこちらの作品が、2017年の本屋大賞を受賞したことで再度注目が集まり、1位になりました。 ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命そして音楽を描いた読み応えのある物語。登場する曲をBGMに流しながら読むのもよさそうな1冊です。

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2位は『いのちの車窓から』。

音楽家であり、役者であり、文筆家である、大人気の星野源さん。雑誌「ダ・ヴィンチ」連載中のエッセイが書き下ろしを加えて1冊の本になりました。今回のエッセイは今までとはちょっと違う!これまでのエッセイが、独特の笑いやユーモアを詰め込みながら自分自身のことを中心に描いたものだとすると、今回のエッセイは、周囲の人々や日常の景色、ある日の出来事などが、星野源という「車窓」を通して静かに丁寧に描写されています。誠実でまっすぐこちらに届いてくる言葉の数々から、星野源という人の魅力が伝わります。ちなみに表紙の絵は数字の「1」を表しているそう。いつか出るかもしれない「2」を楽しみに待ちましょう。

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 3位は『今日の人生』。

ミシマ社のWEB雑誌 「みんなのミシマガジン」連載中の人気エッセイ4年分が、描き下ろしを加えて1冊の本になりました。むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も…。益田ミリさんの人生がつまった今回のエッセイは、初めて「死」についての描写も。何気ない日々のかけら、小さな出来事の積み重ねがとても愛おしくかけがえのないものに思えます。思わず手にとりたくなるビビットで存在感のある装丁もすてきな1冊です。

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9位は『夜は短し歩けよ乙女』。 

現在映画公開中の森見登美彦さんのこちらの作品が9位にランクインしました。発売はなんと2008年。もう9年も経つんですね。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれました。「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めます。が、待っているのは個性溢れる曲者たちとの珍事件の数々。京都を舞台に繰り広げられるキュートでポップな恋愛ファンタジーです。本編に登場する絵本『ラ・タ・タ・タム』や、3位にランクインしたアニメ放送中の『有頂天家族 二代目の帰朝』もご一緒にどうぞ。

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10位は『だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)』。

 赤ちゃんから楽しめる大人気の絵本『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3冊セットがランクイン。「だ・る・ま・さ・ん・が(の)(と)」・・・! ページをめくるたび思わず笑いがはじけるユーモアたっぷりのだるまさん。赤ちゃんも大人も思わず笑顔になる、ファーストブックにピッタリの絵本です。贈り物にも喜ばれる、とびきりゆかいな「だるまさん」シリーズです。

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以上、4月のランキングでした。

5月といえばゴールデンウィーク。気温もぐんぐん上がり、空の高い、晴れやかな日が増えてきました。5月はどんな作品がランクインしているのでしょうか。次回のランキングもどうぞお楽しみに。

 

(津村)