バンビオのお店便り 5月第3週

朝夕はまだ冷え込むものの、お昼間は夏のような暑さですね。服装を選ぶのが難しい季節になりました。

私は子どもがいることを言い訳にして、服装に気を遣わず、毎日の着替えは『脱皮』のようだと感じながら生きている人間なので、お洒落には疎いのですが、素敵な本を発見しました。

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『ファッションとアート 麗しき東西交流』六曜社

 

何と手の込んだ刺繍の工芸品や衣装でしょうか。素敵です。

ポターの『グロースターの仕立て屋』の絵本が大好きで、ねずみたちがとても細かい刺繍を施すイラストが美しすぎるのですが、それを思い出しました。

負けず劣らず、日本の職人さんたちは素晴らしい仕事をされていますね。

隣の『Pen』5/15号のアフリカ特集も気になります。

 

続いてはこちら

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『くまのまあすけ』『まあすけのぼうし』 馬場のぼる 著

馬場さんといえば『11ぴきのねこ』シリーズでおなじみの絵本作家さんですね。

私は子どもの頃『11ぴきのねことあほうどり』を読むと、コロッケが無性に食べたくなりました。たべものの描写がとても美味しそうな作家さんのお一人ですよね。

生誕90周年記念復刊の絵本です。ぜひ手に取ってご覧下さいませ。

 

入口入ってすぐのフェアコーナーでは、現在実験小説を集めたフェアを開催しています。

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私の好きなレオ・レオー二の『平行植物』もありました。空想の植物たちの描かれ方が妙にリアルで本当にありそうで、レオ・レオー二さんの頭の中を覗き見ているような錯覚を起こしてしまいます。

 

今週一番気になった本は...

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『あの頃』 武田 百合子 著 中央公論新社

武田百合子の単行本未収録作品が集まった作品集です。この本、装丁がとても美しいのです。カバーを取り外してみると...とても凝っています。

エッセイが女性なのに恰好良くて、生き方が素敵ですよね。結構分厚い本なので読み応えありますが、ファンには堪らない一冊です。

じっくり読んでみてください。

 

バンビオ店 星山