バンビオのお店便り 3月第4週(2017年2月売上ランキング)
春らしく温かい日が増えてきました。
学校が春休みに入り、お店の前の広場でも子どもたちが元気に遊ぶ声が聞こえてきます。
今週の「バンビオのお店便り」は先月2月のランキングをお届けいたします。
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1 騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(村上春樹/新潮社)
2 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(村上春樹/新潮社)
3 ビブリア古書堂の事件手帖 7(三上延/角川メディアワークス文庫)
4 大晦り(佐伯泰英/文春文庫)
5 蜜蜂と遠雷(恩田陸/幻冬舎)
6 あきない世傳金と銀 3(高田郁/ハルキ文庫)
7 100歳の精神科医が見つけたこころの匙加(高橋幸枝 /飛鳥新社)
8 九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)
9 一汁一菜でよいという提案(土井善晴/グラフィック社)
10 デザインのひきだし(グラフィック社)
(集計期間 2017/2/1-2/28)
2017年2月のランキングは以上のような結果となりました。
1位と2位は『騎士団長殺し』。
2月24日発売にも関わらず、村上春樹さんの新作が1位・2位を独占しました。
妻から突然の離婚を突きつけられた画家の「私」。しばらくの旅の後、山の上の一軒家に住み孤独な生活をはじめます。ある日私は屋根裏部屋でこっそり隠すように置かれていた「騎士団長殺し」というタイトルの1枚の絵画を発見し、それから様々な奇妙な現象に巻き込まれていきます。
『IQ89 』から7年ぶりの待望の書き下ろし長編です。さて、今回の村上ワールドやいかに!ぜひご自身でその世界を堪能してみてください。
3位は『ビブリア古書堂の事件手帖 7』。
人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁の物語「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。2年ぶりの新刊で、最終巻の7巻が3位にランクインしました。
ビブリア古書堂に迫る影...。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた道具商の男がある一冊の古書を残していきます。奇妙な縁に導かれ対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。そして、青年店員と女店主を待ち受ける巧妙な罠。人気シリーズ、ついにクライマックスです。
また、シリーズをより楽しむべく、著者の三上延さんが選んだ『ビブリア古書堂セレクトブック ブラックジャック編』と、スピンオフの物語『ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌』も発売されています。こちらもまた違った楽しみがありそうです。3冊あわせてどうぞ。
9位は『一汁一菜でよいという提案』。
じわじわと売れ続けているこちらの本。長年にわたって家庭料理とその在り方を研究してきた土井善晴さんが、現代にも応用できる日本古来の食のスタイル「一汁一菜」を通して、料理という経験の大切さや和食文化の継承、日本人の心に生きる美しい精神について考察します。土井さんの優しくも説得力のある提案と言葉が、日々の食事と料理の原点に立ち返らせてくれるともに、「きちんとした食事を作らなくては!」という私たちが抱えるストレスを解き放ち、ほっと温かい気持ちにさせてくれます。品数じゃない。見た目じゃない。家族の食事に日々奮闘する方々にぜひとも読んでいただきたい1冊です。
10位は『デザインのひきだし 30』。
デザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし』の創刊10周年記念号がランクイン。 特集「新しい特殊印刷加工の教科書」では、日本中の特殊印刷加工とよばれる付加価値印刷加工を108種類掲載しており、紙ものづくりに関わる全ての人に役立つ内容となっています。特別付録として80枚以上を綴じ込んだ特殊印刷加工実物サンプルBOOKが付いており、永久保存版の豪華な1冊です(が、残念ながら既に品切となりました!)。
以上、2月のランキングでした。
新生活が始まる人も多い季節、春。3月はどんな本が注目を集めるのでしょうか?どうぞお楽しみに!!
(津村)