【絵本】『たくさんのふしぎ』フェア開催中です

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自然や環境、人間の生活・歴史・文化から、数学、哲学まで。

あらゆる分野から、毎月ひとつのテーマを新鮮な切り口でとらえてじっくり掘り下げる、福音館書店の小学生向け月刊誌「たくさんのふしぎ」。第一線で活躍する研究者や専門家が、世界にあふれるふしぎを子どもたちが自ら感じ、考え、理解していけるよう導いた絵本です。

そんな月刊誌「たくさんのふしぎ」の中から、人気のあった作品が「たくさんのふしぎ傑作集」としてハードカバー化され、刊行されています。

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今回のフェアではその「たくさんのふしぎ傑作集」全点と、月刊誌バックナンバーを集めました。子どもが読んでもおもしろいのはもちろん、大人が読んでもおもしろいこのシリーズ。たくさんのテーマがあるので、自分の興味にあったものを探してみるときっと楽しいはず。

月刊誌バックナンバーは古いものだと2013年のものも。もしかすると貴重な1冊にも出会えるかもしれません。値段が手頃なのも嬉しいですね。

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以下、「たくさんのふしぎ傑作集」よりいくつかピックアップしてご紹介いたします。

 

『ノラネコの研究』(伊澤雅子 文/平出衛 絵)

アフリカの草原やアマゾンのジャングルへ行かなくても、動物の観察はできます。たとえば近所のノラネコ。ネコのあとを1日こっそりついていったら?ゆかいな動物行動学入門の本です。

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『和菓子のほん』(中山圭子 文/阿部真由美 絵)

和菓子は食べておいしいだけではありません。その美しい色や形で、春夏秋冬、移り変わる豊かな日本の自然を表しているのです。和菓子に込められた繊細なメッセージを伝えます。

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『クマよ』(星野道夫 文・写真)

ぐいぐいと草をかきわけて進むクマ。風のわたる草原で遊ぶ親子のクマ。アラスカを歩き、クマを見つめ、クマに見つめられてきた著者が、子どもたちのために遺した最後の写真絵本です。

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『糸遊び布遊び』(田村寿美恵 文/平野恵里子 絵)

さあ、織物に挑戦しよう!特別な道具はいりません。身近にあるものを利用して簡単にできます。自分で使える、ヘアーバンドやぞうり、かごやコースターを作ってみよう。

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『絵ときゾウの時間とネズミの時間』(本川達雄 文/あべ弘士 絵)

大きくてゆったりしたゾウ。小さくてチョコマカしてるネズミ。でも、一生に心臓がうつ回数を調べると、アレ? 意外な事実の積み重ねから、動物たちの生き方がくっきり見えてきます。

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『おかし』(中川李枝子 文/山脇百合子 絵)

おやつに大好きなおかしが出てくると、つまらない気分のときもなんだかにっこり。力がわいてくるのはなぜ?おかしに込められたひみつのパワーを解き明かします。

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『みんなでつくる1本の辞書』(飯田朝子 文/寄藤文平 絵)

大根1本、柔道の勝負1本・・・。身のまわりにあふれる「1本」と数えるモノ・コトを集め、辞書をつくります。日本語を話す人が「1本」と数える時に描くイメージが明らかに。

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『鬼が出た』(大西/梶山俊夫 絵)

鬼といえば、こわいもの、悪いものの代表のようにいわれていますが、そのほんとうの姿は案外知られていません。ふるい図像を手がかりに鬼本来の姿をさぐっていく「鬼の百科」です。

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『魔女に会った』(角野栄子 文・写真/みやこうせい 写真)

歴史上の魔女、今も生きている魔女。魔女っていったいなんでしょう。こわいところもあるけれど、とってもおもしろい魔女見聞記です。

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『わたしが外人だったころ』(鶴見俊輔 文/佐々木マキ 絵)

戦時中アメリカにいても日本にいても、自分を外人だと感じた著者。ただ、その頼りない気分が、今の自分を支えているといいます。そう、本当はだれも外人なのではないでしょうか。

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いかがでしょうか?

上記以外にも「へえ」や「なるほど」連発のおもしろそうなものがたくさんあって、どれにしようか迷ってしまう程です。

 

ぜひお手に取ってご覧ください。

 

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『たくさんのふしぎ』フェア

日時:5月18日〜6月中旬頃

場所:恵文社バンビオ店児童書売場

 

(津村) 

 

 

 

『へろへろおじさん』(佐々木マキ/福音館書店)パネル展 開催中です

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佐々木マキさんの絵本『へろへろおじさん』のパネル展がスタートしました。

 

「このおじさん、今日はとことんツイてない。友だちに手紙を出そうと思っただけなのに、家を出ようとしたら階段を転げ落ち、道を歩けば空からマットが降ってくる。さらには道の向こうからとんでもないものが……!もはや体はよろよろ、手紙はしわくちゃ。おじさんは身も心もすっかりへろへろです。」

 

神戸出身で、現在は京都にお住まいの佐々木マキさん。『やっぱりおおかみ』や、『ムッシュ・ムニエル』シリーズ、『ぶたのたね』シリーズ、『ねむいねむいねずみ』シリーズなど、たくさんの絵本を発表されています。村上春樹さんの著作をはじめとした、イラストレーターとしての多数の装画や挿絵も有名ですね。ちょっとナンセンスでなんだか可笑しくて笑ってしまう、佐々木マキさんが生み出す絵本たち。『へろへろおじさん』も、あまりに不運続きで気の毒なおじさんの姿に「もう勘弁してあげて!」と同情しつつも、ついつい笑ってしまいます。その展開はお約束のコントを見ているかのようです。

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私の好きな場面。まさかの突然のブタ登場。これは何度見ても笑ってしまいます。

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こちらも印象的な場面のひとつ。いままでの不運はなんとか我慢できても、自分をなぐさめるためのアイスクリームまで落としてしまうなんて、私もこれは耐えられない!おじさーん…!(ちなみにハッピーエンドなのでご安心を。)

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今回はその『へろへろおじさん』の全場面と、その下には同じ場面を描いたラフスケッチを展示しています。「このスケッチがこうなるのか」と興味深くご覧いただけるはずです。さらには全場面が1枚に収められているラフや、「こどものとも」発行時の折込付録のインタビューもパネルにして展示中です。ラフや構成図とあわせてストーリーを追っていくと、『へろへろおじさん』誕生までの佐々木マキさんの頭の中を覗かせてもらっているような気分になります。

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また、『へろへろおじさん』の他にも、佐々木マキさんの手がけた絵本やその他の作品も集めています。佐々木さんの絵本に登場する人気キャラクターが集合したマスキングテーブなんてのもあります。

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『母の友 2016年9月号』に掲載されている佐々木さんのインタビューには『へろへろおじさん』についてこんなことが書かれています。

「あのおじさんも最後、なんとかなるでしょう?あの人も運の悪い人じゃなくて、ほんとは運のいい人なんですよ。あの本を読んで、おじさんがかわいそうだから、笑っちゃいけないんじゃないか、と思う人もいるようですが、なにしろ基本的に運のいい人なんですから、笑っていいんですよ。」

そう、へろへろおじさんは実は運のいい人なのです!最後の展開を見ると確かにそうですね。この話を聞いてからはより笑えるようになりました。

 

読めば読むほど親しみが湧く絵本『へろへろおじさん』。佐々木マキさんの描くその世界をぜひごゆっくりお楽しみください。

 

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『へろへろおじさん』パネル展

会期:5月15日(月)〜6月中旬頃

場所:恵文社バンビオ店

 

 

(津村)

ポール・マッカートニー来日フェアを開催中です。

 去る4月末、あのレジェンドが日本を沸かせました。

 

こちら「Esquire The Big Black Book 」(講談社)の最新号表紙を飾る人物です。

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そう、ポール・マッカートニーです。

年に二度しか発行されない雑誌の表紙を飾る彼の知名度と溢れんばかりのセレブリティは目を見張るものがありますね。

この自信たっぷりの表情…

 

マッカートニー氏は4/25,27,29,30と延べ四日コンサートを行ったようです。

ちなみに私は27日の東京ドームコンサートに行ってまいりました。感極まって大号泣しました。

 

 

 

そこで当店では、初来日から51周年となる先日の来日コンサートに合わせまして、ささやかながら「ポール・マッカートニー来日フェア」と銘打ち、ポール・マッカートニーやビートルズ関連本をいくつかご用意させて頂きました。

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それではこの中の本を少し紹介させて頂きます。

 

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『真実のビートルズ・サウンド[完全版]』リットーミュージック

 

ビートルズ特有のコード進行やキャッチーなフレーズ、歌詞を曲ごとに紐解き、時にメンバーの関係やバンドの背景、当時の録音環境などを織り交ぜつつ解説する一冊です。曲の持つ魅力、旨味を教えてくれるので、いつも聞いていた曲から違った側面が見えてきたりして楽しいです。公式発表曲213曲すべての解説を収録しているので納得のボリュームを感じました。

ギターやベースを爪弾きながら読むと楽しいですね~。

 

 

 

 

続いて…

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『ビートルズは眠らない』小学館

ビートルズ関連の本は解説や歴史をなぞるものが多いですが、こちらは解散以降の彼らを追ったエッセイになります。著者はロッキング・オンを創刊した1人である松村雄策氏。ビートルズへの愛や尊敬を強く感じます。現役のビートルズやメンバー全員が存命している時代を経験していない私には、始めて知るようなエピソードが数多くあって興味深く、文庫本ということもありサクサク読めてしまいました。

 

 

 

 

続いてこちら、

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『B ~PLASTIC BEATLES~ 』発行:牛若丸 発売:WAVE出版

 

 

なんとこちらの本、ケースから取り出すと……

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「B」eatlesの「B」の形をしております!遊び心が可愛いですね。

しかし内容はなかなかどうしてマニアック。話題に対する切り口が他にはない一冊だと思います。

 

切り口が斬新というのはこちらの目次を見ていただくと一目瞭然。

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一見ビートルズどころか音楽すら関係ないように見えますが、これがどういうわけか密接に(?)結びついてるんですね。おもしろい…

個人的には「貯古齢糖(チョコレート)」の頁はエリック・クラプトンとジョージ・ハリスンの関係に触れててグッときました。Savoy Truffle!!

 

 

 

当フェアがビートルズ、ポール・マッカートニーとの新たな出会いや、魅力再発見の機会になればよいなぁ…と思います。

是非お気軽にご覧ください。

 

 

 

ちなみに更新日である本日5月8日はビートルズのラストアルバム 、「Let It Be」の発売日だそうです。

そして、今年はあの”Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”が発売されてから50周年だそうです。当店では、50周年に合わせて刊行されるSgt. Pepper's に関する本を入荷予定ですのでご期待ください!

 

 

 

(中西)