2018年9月ランキング
1 花だより みおつくし料理帖 特別巻(髙田郁/角川春樹文庫)
2 下町ロケット ゴースト(池井戸潤/小学館)
3 コンビニ人間(村田沙耶香/文春文庫)
4 下町ロケット ヤタガラス(池井戸潤/小学館)
5 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
(デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム/文響社)
6 ビブリア古書堂の事件手帖(三上延/メディアワークス文庫)
7 いもいもほりほり(西村敏雄/講談社)
8 王とサーカス(米澤穂信/創元推理文庫)
9 大家さんと僕(矢部太郎/新潮社)
10 絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話(若林理砂/ミシマ社)
9月のランキングは以上のような結果となりました。(集計期間2018/9/1〜9/30)
今月も人気作家の小説が多数ランクイン。その中で1位となったのは『花だより みおつくし料理帖 特別巻』(高田郁/角川春樹文庫)でした。
シリーズ完結から4年。登場人物たちのその後の奮闘と幸せを料理を通して描く、大人気時代小説「みおつくし料理帖」の特別編。澪が大坂に戻ったのちの、文政5年(1822年)春から翌年初午にかけての物語です。
7位は『いもいもほりほり』(西村敏雄/講談社)。
秋のおいしい行事といえば、なんといってもおいもほり!「あの くも いもに みえるぞ~」。ぶたのきょうだいは、はりきっておいもほりに出かけます。つい口に出して言いたくなるリズミカルな魔法の言葉「いもいもほりほりいもほりほり」。いろんな形のおいもが楽しい、当店で大人気の秋の絵本です。
9位は『大家さんと僕』(矢部太郎/新潮社)。
カラテカの矢部太郎さんが描く話題のエッセイ漫画がランクイン。1階に住む大家のおばあさんと2階に住むトホホな芸人の「僕」の、ほのぼのとした日常を描きます。何かと僕に声をかけ、お茶や食事に誘い、世話を焼く大家さん。一方の僕も、大家さんの思い出話に耳を傾け、困った時には手を差し伸べる。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの「二人暮らし」はもはや「家族」。大切な人との毎日にほっこりする、愛に溢れたエッセイです。第22回手塚治虫文化賞 短編賞を受賞作です。
10位は『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(若林理砂/ミシマ社)。
人気鍼灸師・若林理砂さんが実践する現代版養生法が注目を集めています。「寝る時間は3重の締め切りを設定して死守する」「食事の半分は野菜を食べる」「運動は約7分のラジオ体操だけでいい」「初期のインフルエンザも葛根湯で治せる」など、具体的なアドバイスが満載。体とのつき合い方がわかり、3カ月で不調が改善するそうです。「ああ楽しかった」と息をひきとるその日まで、養生と生きるのが楽しくなりそうな1冊です。
以上、9月のランキングでした。
次回はどんな作品がランクインしているでしょうか。どうぞお楽しみに。
(津村)