バンビオのお店便り 10月第4週目

ようやく雨と台風が過ぎ去り、秋晴れの空を楽しめるようになりました。が、今週末もまた台風が近づいてくるとか。運動会や遠足、七五三など、イベントも多いこの時期の雨は困りものです。週末はわが子と一緒にてるてるぼうずを作ってお願いしようと計画中です。

 久しぶりの「バンビオ店のお店便り」のブログになってしまいましたが、その間にもおもしろそうな本が届いておりますのでいくつかご紹介します。

 

f:id:keibunshabanbio:20171027015318j:plain

 『京都で考えた』(吉田篤弘/ミシマ社)

小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事も行っている東京在住の吉田篤弘さん。これまでの小説にも京都の街で考えたことがあちこちにちりばめられているといいます。今回はそんな創作の原点でもある京都で考えたことをありのままにエッセイという形で綴っています。秋のいいお天気の中、ベンチにでも座って街を眺めながら、ゆっくり味わいたいです。残り僅かですがサイン本あります。

 

f:id:keibunshabanbio:20171027015400j:plain

『文様えほん』(谷山彩子/あすなろ書房)

先日テレビで「紋」が紹介されていました。円と線をたくみに組み合わせてかたちをつくる伝統的なその描き方に目が奪われました。

こちらは古今東西300種の文様が紹介されている絵本です。よく見かける着物の柄から、家紋や世界の文様、その歴史や読み解き方まで、かわいらしい絵で教えてくれる文様の入門絵本です。日本の伝統や文化の奥深さ、素晴らしさを感じるとともに、知的好奇心が刺激されます。

 

f:id:keibunshabanbio:20171027015809j:plain

『親馬鹿小馬鹿』(和田誠・和田晶/復刊ドットコム)

TRICERATOPSヴォーカル&ギターの和田唱さんが子どもの頃に描いた絵に、イラストレーターでもある父・和田誠さんが解説をつけるという、不思議な形でページが進む親子作品集です。新たに親子対談を収録し、30年以上の時を経て復刊されました。子どもの絵って自由で個性があってとてもおもしろいですよね。父親・和田誠さんの子どもへのまなざし、アートへの向き合い方をも知ることができます。 先日、平野レミさんのエッセイも読みました。和田家はなんてユニークなんでしょう。こんな家庭が憧れです。

 

f:id:keibunshabanbio:20171027015511j:plain

 『ターシャ・テューダのファミリー・レシピ』(ターシャ・テューダ/主婦と生活社)

ターシャが書き記していた料理レシピから、基本となる料理をお孫さんのウィンズロー氏がセレクトし一冊にまとめた本です。ターシャの愛情をたっぷり受けて育ち、ターシャから料理の手ほどきを受けて料理上手に成長した彼が、料理も文も写真も手がけています。その多くがシンプルで簡単なものですが、とにかくとてもおいしそうなんです。子育てや絵本作家としての仕事、農作業、ガーデンづくりなど、毎日忙しいターシャならではのシンプルレシピは、忙しいお母さんにおすすめのものばかりです。

f:id:keibunshabanbio:20171027015937j:plain

『京都、朝あるき』(ことり会/扶桑社)

 慌ただしい日々。少し早起きして充実した朝の時間を愉しみたいと思ったことはありませんか?こちらの本がそれを叶えてくれるかもしれません。京菓子店による和菓子作り体験教室や、大覚寺の写仏、大原の朝市、両足院の座禅体験など、早朝から午前10時ごろまでに楽しめる京都のスポットを四季別に紹介してくれます。出勤前や早朝の、いつもと違った静かな朝の京都を自由にたのしめたら...。毎日が少し豊かになりそうです。

 

週末はまた雨予報ですが、雨の日の読書もいいものです。ぜひお立ち寄りくださいませ。

それではまた。

 

(津村)