2016年10月 月間売上ランキング
1 九十歳。何がめでたい(佐藤愛子/小学館)
2 小説 君の名は。(新海誠/角川文庫)
3 夜行(森見登美彦/小学館)
4 講談社の動く図鑑MOVE 危険生物(小宮輝之/講談社)
5 どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法
(Eiko/サンマーク出版)
6 流鶯(佐伯泰英/光文社文庫)
7 祈りの幕が下りる時(東野圭吾/講談社文庫)
8 戦争まで(加藤洋子/朝日出版)
9 お父さんが教える13歳からの金融入門
(デイヴィット・W・ビアンキ 関美和/日本経済新聞出版社)
(集計期間 2016/10/1-10/31)
当店10月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。
1位は『九十歳。何がめでたい』。
『女性セブン』に1年間連載された佐藤愛子さんの大人気エッセイです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんが、自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める若者たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞していきます。辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける文章は、人生をたくましく生きるための知恵が詰まっており、大笑いしながらも、のちに深い余韻が残ります。
3位は『夜行』。
京都を舞台にした森見登美彦さんの最新小説です。失踪事件から10年たって再び集まった仲間たち。それぞれが経験した「夜行」という作品にまつわる不可思議な旅の思い出を語る物語です。旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ森見ワールド全開の傑作です。
8位は『戦争まで』。
ベストセラー『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』の第2弾で、戦争までの歴史を決めた3つの交渉を高校生とともに考えてゆく6日間の講義録です。その3つの交渉とは、「満州事変とリットン報告書」「日独伊三国軍事同盟」「日米交渉」。国や個人は、どのように自らの立場を選択したのか、すればよかったのか。そこで悩み、考え抜いた人間から生みだされるものとは何か。当時の人間に見えていた世界を再現し、最適な道を見つけるにはどうすればよかったのかを考えます。時代の激変期である今、歴史を正確に知っていくことこそが、未来への処方箋となるはず。瑞々しい問いを発する高校生とともに、歴史の面白さが全力で描かれています。
9位は『お父さんが教える13歳からの金融入門』。
弁護士の著者が13歳の息子に書いた数ページが元になって生まれた1冊。アメリカの中高生が学んでいる、お金の稼ぎ方、増やし方、使い方をやさしく紹介しています。お金の仕組みや投資の基本は、学校でも家庭でもほとんど教えられていません。大人になって金融業界に就職して初めて学ぶ、あるいは一生知らずに過ごす、という人も少なくないのではないでしょうか。お金の種類(ドル、ユーロ、円、ビットコイン...)やクレジットカードの仕組み、株式チャートの見方といった初歩から、債券、企業分析、ファンド、PEとは何かにいたるまで、お金の基本がたくさんのイラストとともに楽しく解説されている、お金を知るための入門書として最適な1冊です。
以上、10月のランキングでした。
紅葉シーズン到来!街が色づく11月はどんな作品がランクインするのでしょうか?
次回のランキングもどうぞお楽しみに!!
(津村)