2016年4月 月間ランキング

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1     羊と鋼の森(宮下奈都/文藝春秋)

2  わたしのじてんしゃ(益田ミリ・平澤一平/ミシマ社)

3  夢幻花(東野圭吾/PHP文芸文庫)

4  幸せになる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)

5  おやすみ、ロジャー(カール・ヨハン・フォルセン・エリーン/飛鳥新社)

6  戦国時代のサバイバル(トリル・チームガリレオ・河合敦/朝日新聞出版 )

7  嫌われる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)

8  天才(石原慎太郎/ダイヤモンド社)

9  君の膵臓を食べたい(住野よる/双葉社)

10 はやくはやくっていわないで(益田ミリ・平澤一平/ミシマ社)

 

(集計期間 2016/4/1-4/30)

  

 当店4月のランキングは以上の結果となりました。

 今月のランキングは先月ランクインしていた作品がなんと6作品もそのままランクインするという結果でした。ロングセラーになりそうな予感...!

 

 1位は『羊と鋼の森』。

 2016年の本屋大賞で1位に輝いたこちらの作品が当店でも1位となりました。

 ピアノの調律に魅せられたひとりの青年が、調律師として人として成長する姿を、優しく静謐な文章で綴った物語。調律という職人仕事に懸命に取り組む主人公の心理がとても丁寧に描かれており、読んでいくうちに調律の深い深い世界に引き込まれます。内容だけでなく、文章そのものがとても透明感に溢れて美しく、読んでいるあいだ中、ピアノの音色が聞こえてくるようでした。読後は、なんとも優しくて清々しい気持ちにさせられ、久しぶりにピアノに触れ、ピアノの音を聞きたくなりました。静かで凛としたピアノ調律の世界、まだの方はぜひ味わってみてください。

 ちなみに、本屋大賞とは、全国の書店員が今いちばん売りたい本を選び投票する書店発信のランキングです。2004年にスタートし、今年で13回目になりました。実際に本を売る立場の書店員が選ぶ作品ということで注目を集めています。今年は1位が上記『羊と鋼の森』で、当店で9位にランクインしている『君の膵臓をたべたい』(住野よる/双葉社)が2位、『世界の果てのこどもたち』(中脇初枝/講談社)が3位という結果でした。直木賞や芥川賞などとはまた違った作品が並ぶ本屋大賞、ぜひチェックしてみてください!!

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 6位は『戦国時代のサバイバル』。

 子どもたちに大人気のサバイバルシリーズから、歴史シリーズが登場しました。3月にその第1弾として弥生時代、戦国時代、幕末の3冊が同時に刊行されましたが、当店では戦国時代がダントツの人気でした。戦国時代にタイムスリップした現代の小学生たちが、織田信長や武田信玄などの戦国大名と出会い、歴史を学んでいきます。フルカラーで読みやすく、小ネタも満載!歴史が苦手なお子さまでも楽しく読める1冊です。5月には飛鳥時代が発売され、今後も続々と時代別に発売される予定です。先行予約や全巻購入の方には嬉しいプレゼントもあるとのこと。親子で、家族で一緒に、楽しく歴史を学べる1冊です。

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 10位は『はやくはやくっていわないで』。

 2位の絵本『わたしのじてんしゃ』とともに、益田ミリさんと平澤一平さんコンビの絵本2冊がランクインしました。4月におふたりをゲストにお迎えして開催したスペシャルおはなし会は、たくさんの方にお越しいただき、おかげさまで大盛況!(イベントの様子はこちらから)。また、パネル展ではたくさんのちびっ子たちがオリジナルのお絵描きを披露してくれたおかげで、当店オリジナルのにぎやかなパネルが完成しました。みなさんありがとうございました!

『はやくはやくっていわないで』は子育て中のおかあさんにぜひ読んでいただきたい絵本。ついつい言ってしまう「はやく!」の言葉。タイトルだけでドキッとさせらます。読めば、自分の子育てを振り返りつつ、きっと子どもに対して、そして自分に対して、優しい気持ちになるはずです。ぜひお手に取ってご覧ください。

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 以上、4月のランキングでした。ゴールデンウィークもあり賑やかな雰囲気が流れる5月。いったいどんな作品がランクインしているのでしょうか。来月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)