2015年8月 月間売上ランキング

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1  火花 (又吉直樹/文藝春秋)

2  桜吹雪(佐伯泰英/文春文庫)                    

3  スクラップ・アンド・ビルド(羽田圭介/文藝春秋) 

4  日本のいちばん長い日 (半藤一利/文春文庫) 

5  おいしい!たのしい!桂 長岡京 高槻(リーフパブリケーションズ)

6  一路 下(浅田次郎/中公文庫)

7  禁断の魔術(東野圭吾/講談社文庫)

8  京都寺町三条のホームズ 2(望月麻衣/双葉文庫)

9  天空の蜂(東野圭吾/講談社文庫) 

10 一路 上(浅田次郎/中公文庫)

 

(集計期間 2015/8/1-8/31)

 

 

当店8月のランキングは以上の結果となりました。

 

8月も一番の話題はやはり芥川賞。受賞の2作『火花』(又吉直樹/文藝春秋)と『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介/文藝春秋) が上位にランクインとなりました。そして芥川賞の影響からか、はたまた夏休みで読書に没頭する人が多かった(?)からか、今月はおなじみの作家さんの小説がランキングをほぼ占める結果となりました。

 

その中で4位にランクインしたのは『日本のいちばん長い日』(半藤一利/文春文庫)。太平洋戦争で日本が降伏を決定した昭和20年8月14日の午後1時から、玉音放送が流された翌15日正午までの、政府の緊迫した24時間を描いたノンフィクションです。昭和史の第一人者である半藤一利さんが、綿密な取材と証言をもとに記したこちらの著書は、刊行されてから長い間読み継がれているロングセラーですが、映画化されたということだけでなく、8月であり、戦後70年であり、今の世の中の状況があるこの時期だからこそ、多くの方々の関心が集まったように思います。今こそじっくり読みたい1冊です。

 

また、ランク外からもうすぐトップ10の位置には、夏休みということもあり、たくさんの絵本やお子さま向けの本がランクインしていました。その中でも急上昇したのが「おりがみ」の本。『大人気!!親子で遊べるたのしい!おりがみ』(新宮文明/高橋書店 )は、子どもたちに実際にアンケートをとって人気のあった作品100点以上を掲載しているおりがみの本。定番の作品だけでなく、「携帯電話」や「ランドセル」などの新しい作品も多数掲載されており、見やすくてわかりやすく、遊び方やアレンジ方法まで紹介されています。 初めておりがみに挑戦する小さなお子さまには、同シリーズの『5回おったらできあがり!!はじめてのおりがみ』(新宮文明/高橋書店 )もオススメです。おりがみのように考えながら指先を使う遊びは、脳の発達に良い影響を与えるそうです。たまには親子で、または家族みんなで、ゆっくりおりがみを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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そして大人の方々の間で人気を集めているのが、「大人の塗り絵」と世界中で大ブームとなっている「コロリアージュ」(フランス語で「塗り絵」を意味します)。細密に描かれた美しい塗り絵ブックにハマる方が続出中です。黙々と無心に塗り続けることで、達成感を味わえ、ストレス解消にもなるようです。見た目が美しくパッと目を惹くデザインなのでプレゼントにもオススメです。コーナーもご用意していますので、ぜひ一度お手に取ってその世界を味わってみてください。

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9月に入って暑さも和らぎ、秋の風を感じるようになってきました。来月はどんなランキングになるでしょうか?9月のランキングもどうぞお楽しみに!

 

 

(津村)