夏休みワークショップ 「空気の発見」~目にみえないものをさわってみよう~


ワークショップのお知らせ

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 空気の発見
~目にみえないものをさわってみよう~

 

日時 8月17日 14時から (1時間程度)

場所 店内イベントスペースにて

参加料(材料費) 100円 当日お支払いください

持ち物 紙コップ(3つ) 牛乳パック はさみ セロハンテープ うちわ 

定員 10名 要予約

 

講師 平田庄三郎さん
 長年、乙訓地域の公立小学校に勤務。退職後、同志社小学校理科教師を経て、現在は地域で科学のおもしろさを子どもたちに紹介するボランティア活動を行っている。元科学教育研究協議会京都支部長、乙訓理科サークル会員。

実験(実演)
 ゴミ袋で空気圧実験
 空気砲
 空気の重さ
 雲発生装置

工作
 とびだす にょろにょろへび
 はしれ!風力自動車

 

ご予約・お問い合わせは、恵文社バンビオ店 Tel 075-952-3421 まで

 

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 『空気の発見』

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『空気の発見』(三宅泰雄/角川ソフィア文庫)

 

「空気ってなに」と聞かれたとき、なんと答えますか?「私たちの身の回りにあって、目には見えなくて、酸素が何パーセントかと、二酸化炭素と窒素と・・・」くらいの知識であれば高校生以上の人ならだれでも持っているかもしれません。 しかし、それ以上のことはなんとなくわかったようなわからないような、という方がほとんどではないでしょうか。
そんな学校で習ったはずのモヤモヤとした知識を、本書では空気の研究の歴史にそって読み解いていきます。古代、「たましいのようなもの」とされていた空気。その説明に疑問を持ち、空気もなんらかの物質で、重さがあるということを突き止めたガリレオ・ガリレイから始まり、ボイル、ラボアジェ、アヴォガドロなどどこかで聞いたことのある科学者たちの研究を簡潔に教えてくれます。
彼らから学ぶべきことは、小難しい理論や難解な数式ではありません。世間で定説とされていることを疑い、本当に自分が納得できる説明をしたという姿勢であると著者は繰り返し述べています。であるからこそ本書では、現在では誤りだったとされている説をとなえた、フロギストンなどの人物も歴史の流れの中で同等に扱われます。間違いとされる理論であっても常識に疑問をもち、事実を突き止めようとした姿勢に変わりはありません。さらに、著者はむすびにこのように述べています。

 

空気については、もうなんでもわかってしまっていると考えたら大きなまちがいです。まだまだ、私たちのまえは、未知のことがらでみたされています。
しかも、これらの未知のことがらについては、こんどは、これからきみたちが責任を負うているのです。この未知のことがらをさがし求めて、きみたちはすすまなければなりません。

 

むし暑い夜に窓から入ってくる風に、酸素や二酸化炭素を感じる人はいないはずです。ややこしい話はいったん忘れて、自分の感覚に正直に空気とは何かを考えてみてはいかがでしょうか。 

 

 

(鳥居)