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リニューアル棚紹介 VOL.1

大幅にリニューアルして見やすくなった店内。棚の様子を少しずつご紹介していきます。

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まずは入り口はいってまっすぐ奥、ここは「身近な社会学」をテーマに、家族・地域といった身のまわりのものや出来事から社会全体について考える棚です。

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身近なとなり近所の地域について考えるきっかけとなる1冊、『コミュニティデザイン』(山崎亮/学芸出版社)。「町おこし」や「ソーシャルデザイン」といった言葉は最近あちこちから聞こえてきますが、実際に街をデザインし、地域の活性化につながるイベントやコミュニティを提案・企画している著者・山崎亮さんによるリポートです。山崎さんの町おこしの手法は、ただ一回限りのイベントを開催したり、特産品を掘り起こしたりといったことだけではなく、住民が主体的に参加できるコミュニティをつくることから始まります。その町に住んでいる人々が参加し、自分たちの町で何ができるのか、何がしたいのかを考え、議論することによって持続的な活動が可能になるのです。公園や道路、施設などを作り、地域を活性化しようとするのではなく、街に住む人々がつながりを持ち、同じ方向を向いて活動することで、本当の意味での活性化は生まれるのでしょう。本書に取り上げられるそれぞれの事例を見ていると、実際に街をつくっているのは結局ひとりひとりの個人なのだ、とそんな簡単なことを改めて気づかせてくれます。

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『14歳からの社会学』(宮台信司/ちくま文庫)は、社会学というわかるようでいて実はよくわからないジャンルを中学生にも分かる噛み砕いた文章で教えてくれます。自分と他人の関係からはじまり、社会学の概念を整理しながら尊厳とはなにか、自由とはなにかといったところまでこまかく解説。まさに身近な社会学への入門にぴったりの一冊です。本書の中で問題提起のきっかけになるのは、「『みんな仲よし』じゃ生きられない」、「『決まりごと』ってなんであるんだ?」など、日常生活でふとした瞬間に感じる疑問ばかり。このような実感することのできる話題から「共通前提」や「規則功利主義」といった小難しい用語にまで議論が自然につながっていきます。ケータイ小説なども例としてたくさん挙げられており、若者文化がわからなくなってしまった大人の方にも読んでいただきたい一冊です。

 

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普段生活している街から少し大きな社会のことを考えてみる、そんな棚です。ぜひ足を止めてみてください。

 

 

(鳥居)