2016年7月 月間売上ランキング
1 村上海賊の娘 第1巻(和田竜/新潮文庫)
2 陸王(池井戸潤/集英社)
3 村上海賊の娘 第2巻(和田竜/新潮文庫)
4 さかさ町(F.エマーソン・アンドリュース 作/ルイス・スロボドキン 絵/
小宮 由 訳/岩波書店)
5 死神の浮力(伊坂幸太郎/文春文庫)
6 ひみつのきもちぎんこう(藤本美郷/金の星社)
7 どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法
(Eiko/サンマーク出版)
8 コンビニ人間(村田沙耶香/文藝春秋)
9 ねないこはわたし(せなけいこ/文藝春秋)
10 血流がすべて解決する(堀江昭佳/サンマーク出版)
(集計期間 2016/7/1-7/31)
当店7月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。
1位と3位にランクインしたのは『村上海賊の娘』。
2014年の本屋大賞に選ばれ、吉川英治文学新人賞も受賞した和田竜さんのベストセラーが文庫になりました。戦国時代に瀬戸内海を席巻した「海賊王」村上武吉の娘・景が、信長に追い詰められて窮地に陥った本願寺を救うために、戦いに身を投じていく姿を描いた長編歴史小説です。全部で1000ページを超える超大作ですが、個性的で魅力的な登場人物やテンポのいいストーリー展開で読みやすく、エンターテイメントとして楽しめる歴史小説です。6月下旬に1、2巻が発売され、7月下旬には3、4巻が発売となりました。この夏休みに4冊まとめて読んでみては?
4位は『さかさ町』。
リッキーとアンは、おじいちゃんの家にむかう汽車の旅の途中、思いがけず見知らぬ町で一泊することになりました。そこは「さかさ町」。建物も看板も上下ひっくりかえっていて、ホテルや病院、学校での常識も、野球の試合や買い物のルールも、いちいち普通とは反対です。おどろきと発見がいっぱいの、ゆかいな空想物語です。
5位は『ひみつのきもちぎんこう』。
ある日ゆうたは、手紙にかかれていた地図をたよりに、ひみつの場所をたずねます。そこはきもちをあずかる、ひみつのきもちぎんこう。ジャリーン!チャリーン!ジャリーン!チャリーン!つぎつぎといろんなきもちが入ってきます。きもちつうちょうがいっぱいになるとどうなっちゃうの!?
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から上記2作がランクインとなりました。夏休みの宿題といえば読書感想文。みなさんはもう読みましたか?課題図書だからとあなどることなかれ。大人が読んでも楽しめる作品も多数あります。当店では、低学年は『ひみつのきもちぎんこう』、中学年は『さかさ町』、高学年は『ワンダー』が今のところ人気のようです。毎年人気の作品は早々に売り切れてしまい、既に品薄や品切れの商品もあります。まだの方はぜひ「これっ」という作品を見つけてみてください。どうぞお早めに!
8位は『コンビニ人間』。
先日発表された2016年上半期の芥川賞を受賞したこちらの作品が,7月27日発売にもかかわらず7月のランキングに食い込んできました。主人公は36歳未婚女性。就職せず、結婚もせず、コンビニのバイトは18年目。日々食べるのはコンビニ食。夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが 私を正常にする。マニュアル社会、SNS社会のリアルな描写にゾクゾクしながら、「普通」とは、「正常」とはなんなのかを考えさせられる、今の時代の物語です。入荷しては売り切れてしまう状態で、多くの方に手に取っていただいています。直木賞を受賞した家族の物語『海の見える理髪店』も入荷していますので、こちらもあわせてどうぞ。
9位は『ねないこはわたし』。
誰もが見覚えのあるこのおばけ。名作絵本『ねないこだれだ』のせなけいこさんによる自伝的絵本が9位にランクイン。デビュー作4冊の『にんじん』『いやだいやだ』『もじゃもじゃ』『ねないこだれだ』を入り口に、その独特の世界、画風、文体やアイデアの源泉、そして本と絵への愛情を綴っています。また、貴重な貼り絵の原画写真が多数掲載されているのも見所。何気ない子どもの表情まで丁寧に細かく表現されたその原画からは、せなさんがどれだけの視線を子どもに注いでいるのかが伝わってくるようです。せなワールドをたっぷり楽しめる素敵な1冊。大人も子どももぜひどうぞ。
10位は『血流がすべて解決する』。
「血流を増やして、心と体のすべての悩みを解決する方法」を書いた本。全身にある60兆個の細胞に酸素や栄養を届ける役割をもつ血液。さらに、幸せホルモンややる気ホルモンと呼ばれる脳内の神経伝達物質の働きも血液によって左右されるそうです。特に女性は、血が作れず不足しているため、血流がよくないという人がほとんどだとか。漢方薬剤師の堀江さんが、血をつくれるようにし、血を増やし、血流をよくしていくための食べ方や睡眠のとり方、生活習慣の改善方法を教えてくれます。どれも手軽に取り入れられるものばかりなので、チャレンジしやすそう。読んで納得の1冊です。
以上、7月のランキングでした。
本格的夏休みモードに入る8月。今年はオリンピックもありますね。どんな作品がランクインするのでしょうか?次回のランキングもどうぞお楽しみに!!
(津村)
7月のおはなし会&8月の「スペシャルおはなし会」のお知らせ
どんどん暑くなってきていますね。
今年はいったい何度まで上がるのでしょうか・・・?
ムシムシまとわりつくような暑さの中、7月のおはなし会もたくさんのお客様にお越しいただきました。
===プログラム
てあそび 「はじまるよ」
絵本 『うみキリン』 あきやまただし/金の星社
絵本 『祇園祭』 田島征三/童心社
てあそび 「棒が一本」
パネルシアター 『おばけちゃん』
『またまたパネルシアターであそぼ』(関稚子/大東出版)より
パネルシアター 『ポンポンポケット』
『パネルシアターをつくる4』(古宇田亮順/東洋文化出版)より
===
「はじまるよ」のてあそびで、元気いっぱいはじまりはじまり~。
今日のおはなしのテーマは「夏」!!
1つ目のおはなしは、『うみキリン』。
作者は『はなかっぱ』でおなじみのあきやまただしさん。
うみキリンって?
うみキリンは海に住んでいるキリンなんです!
なんと身長は1万メートル! 富士山の約3倍!!
魚たちのすみかになったり、渡り鳥たちの休憩場所になったり・・・。
みんなの人気者です。
実は、波が立つのはうみキリンがお話ししているからなんですって!
海に行った時には、探してみてくださいね。
2つ目のおはなしは、『祇園祭』。
祇園祭の雰囲気を味わえる絵本です。
祇園祭は、元々は疫病を鎮めるために始まりました。
「おーいおーい えんやらやー」と鉾を立てる様子は大迫力。
作者は『じこくのそうべえ』で有名な田島征三さん。
祇園祭の熱気を感じる絵にみなさんじっと見入っておられました。
今の時期ならではの絵本でした。
ここでちょっとひとやすみ。
てあそびで肩の力を抜きましょう。
2つ目のてあそびは、「棒が一本」です。
次のおはなしの舞台はど~こ~だ~?
「ぴっ」
3つ目のおはなしは、『おばけちゃん』。
くいしんぼうな6人兄弟のおばけちゃんたち。
いっちゃんはイチゴがだーいすき。
いただきまーす! むしゃむしゃむしゃ・・・。
すると、体が赤色になってしまいました!
大好きなイチゴ色だ!とでんぐり返って大喜び。
お次はにいちゃん。にいちゃんはバナナがだいすき。
バナナを食べたにいちゃんは、黄色に大変身!
おばけちゃんたちは次々に大好きなくだものの色へと変わっていきます。
ろくちゃんはとってもくいしんぼう!色んなくだものをむしゃむしゃ。
さあ、ろくちゃんは何色になったのでしょう?
最後のおはなしは、『ポンポンポケット』。
ウクレレにあわせて
♪ ポン ポン ポケット ポン ポン ポケット なんですか~ ♪
うさぎさんのポケットには・・・
にんじんが!
パンダさんのポケットには・・・
「ささ~!」
では、ライオンさんのポケットには?
みなさんはりきって「おにく~!!」と答えてくれましたが・・・
なんと歯ブラシでした!
楽しい歌に笑顔になるパネルシアターでした。
7月のおはなし会はこれでおしまい。
ボリューム満点のとっても楽しいおはなし会でした!
8月のおはなし会は、日時を変更して8月21日(日)13時からになります。
8月は、現在当店で開催している絵本『たんぼレストラン』の原画展にちなんで、
「はやしますみさんがやってくる!スペシャルおはなし会」
を開催します!!
おはなし会あり、ワークショップあり、サイン会ありの盛り沢山の内容です。ワークショップでは下記画像のようなパクパクパペットをみんなで作ります。予約制となっていますので、当店にてまたはお電話でお早めにお申込みください!夏休みの楽しい思い出に、ぜひ皆様お誘い合わせの上ご参加くださいませ!(詳細はこちら→『たんぼレストラン』原画展のご案内 )
お待ちしております。
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8月のスペシャルおはなし会
8月21日(日)午後1時から
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(大川)