6月のおはなし会を行ないました & 7月のお知らせ

夜なると蛙の鳴き声が聞こえてきます。

蛙たち、雨が少なくて困っているのではないでしょうか。

 

6月のおはなし会を開催いたしました。

梅雨らしい絵本いっぱいのおはなし会でした!

 

===プログラム

絵本 『おでこぴたっ』 武内祐人/くもん出版

絵本 『かたつむりののんちゃん』 高家博成/仲川道子/童心社

絵本 『いやっ!』 トレーシー・コーデュロイ/ティム・ワーンズ/さんべりつこ/ブロンズ新社

絵本 『ふしぎなカサやさん』 宮西達也/金の星社 

===

 

ひとつめのおはなしは『おでこぴたっ』。

ねこといぬがおでこを「ぴたっ」。

大きさの違う動物たちが工夫をしておでことおでこをくっつけます。

きりんは首をぐうっと曲げて、うさぎと「ぴたっ」。

ぞうは鼻の上にねずみをのせて「ぴたっ」。

f:id:keibunshabanbio:20170611021441j:plain

最後はお父さんと「ぴたっ」 。

お父さんとぴたっ!お母さんとぴたっ!

ぜひみんなでやってみてください!

 

ふたつめのおはなしは『かたつむりののんちゃん』。

雨がぽつんと降ってくると、かたつむりののんちゃんは殻からにゅーっと体を出します。

f:id:keibunshabanbio:20170611021850j:plain

のんちゃんは塀の上で食事します。

かたつむりはコケがごはん。殻を丈夫にするために時々石も食べるそうです。

そこへ「助けてー」という声が。

のんちゃんは水たまりに落ちたやすでちゃんを助けようとしますが、足がこそばくて水たまりにバシャーン。

のんちゃん、やすでちゃんはどうなるのでしょうか?

 

コケが生えたちょっと湿った塀や、紫陽花のかげなどを探してみてください。

のんちゃんと仲間たちがいるかもしれません。

 

みっつめのおはなしは『いやっ!』。

アーチーは新しい言葉を覚えます。

それは「いやっ!」

アーチーはその言葉が気に入りました。

「そろそろ帰ろう」と言われても「いやっ!」

新しいコートも「いやーっ!」

f:id:keibunshabanbio:20170611022505j:plain

しかし、「いや」ばかり言っていると困ったことも・・・。

ごほうびのケーキも、本当は欲しいけれど、「いや!」

そんなアーチーは「だっこするかい?」と聞かれて、

「い、い、い・・・いいよー!」

アーチーは新しいお気に入りの言葉を見つけました。

それは「いいよ!」

 「一緒に遊ぼう」と誘われて、「いいよー!」

みんなで遊ぶアーチーたちの楽しそうな顔が素敵です。

 

最後のおはなしは『ふしぎなカサやさん』。

ある日、ブタくんが歩いていると、「ふしぎなカサや」を見つけました。

店主のタヌキのおじさんは、このカサをひらくととても不思議なことがおこると言います。

魚の絵が描いてあるカサをひらくと・・・

魚がスイスイと降ってきます!

カサを閉じるとポワーンと消えてしまいます。

プリンのようなカサをひらくと、プリン プリン プリン

と空からプリンが!

f:id:keibunshabanbio:20170611023438j:plain

f:id:keibunshabanbio:20170611023448j:plain

不思議なカサが気に入ったブタくんは全部お買い上げ!

タヌキのおじさんは、おまけに1本のカサをくれました。

しかし、ブタくんはオオカミと会ってしまいます。

オオカミはブタくんを食べようとしますが、ブタくんは走るのが遅い。

買ったばかりのカサで応戦しますが・・・?

 

不思議なカサ、欲しくなってしまいます。

 

今月のおはなし会はこれでおしまい。

来月はどんなおはなしに出会えるでしょう?

皆さまのご来店をお待ちしております。

 

===

7月のおはなし会

日(日)午後時から(参加自由)

 ===

 

 (大川)

【絵本の棚より】「雨の絵本」はじめました。

f:id:keibunshabanbio:20170602032718j:plain

f:id:keibunshabanbio:20170602032822j:plain

f:id:keibunshabanbio:20170602032830j:plain

 6月。近畿地方も梅雨の季節になりました。

絵本売場も「雨の絵本」に衣替え。雨や雲、虹、傘、カエルなどの絵本を多数ご用意しました。

色や音、匂いなど、雨の季節独特の空気を感じられる絵本や、ゆかいなカエルの絵本など、この季節ならではの豊かさにあふれた絵本の数々。色彩豊かな美しい絵本も多いので、大人の方にもきっとじっくり味わっていただけるはずです。

 以下、少しだけピックアップしてご紹介します。どうぞお楽しみください。

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602032802j:plain

『雨、あめ』ピーター・スピアー 作・絵(評論社)
雨の日の楽しさや美しい世界が、姉弟のふたりを中心に絵だけで描かれた文字のない絵本です。レインコートを着て雨のふる庭へ飛び出していく喜び、クモの巣に光る雨のしずく、水たまりに広がる波紋、びしょびしょの体をふいて温かい飲み物を飲む瞬間、雨上がりの庭の澄んだ空気...。ページ細部まで雨の日の楽しさや美しさが溢れており、雨の豊かな世界に魅了されます。雨の日がきっと好きになる1冊です。
 
 

f:id:keibunshabanbio:20170602032913j:plain

 『おんなのことあめ』ミレナ・ルケショバー 作/ヤン・クドゥラーチェク 絵/竹田裕子 訳(ほるぷ出版)
女の子と雨のやさしい交流を描いた、チェコの人気絵本作家による絵本。外を歩いていた女の子が雨に出会います。雨は女の子と一緒に遊びたいのですが、女の子が家に入ってしまって置いてけぼり。雨は泣きながら女の子を探し回ります。そこへレインコートを着た女の子が再び現れて…。雨粒ひとつひとつまで丁寧に描きこまれた美しい絵。ページをめくるたびに変化する雨の色彩が、雨の気持ちを表情豊かに表しています。雨を避ける人や動物とは対照的に、雨を喜ぶ生き物たちのいきいきとした姿も印象的です。女の子目線ではなく、雨目線ですすむお話も新鮮。雨の日の美しさを教えてくれる絵本です。 

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602033049j:plain

『あかいかさ』ロバート・ブライト 作・絵/清水真砂子 訳(ほるぷ出版)

赤いかさを持って出かけた女の子。動物たちがかさに入れてと集まってきます。ウサギもキツネもニワトリも、そして大きなクマまでが…。気がつくとこんなにいっぱい!かさも大きくなったみたい。かさのなかでみんなで楽しいコーラスがはじまります。読んだ後はお気に入りのかさを持って外に飛び出したくなる、優しくてほのぼのとした雨の日の絵本です。

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602032923j:plain
『かさ』太田大八(文研出版)

雨が降りしきる公園の脇を、真っ赤な傘をさして大きな黒い傘を脇に抱えた女の子が歩いています。友達とすれ違い、線路の橋を越え、歩道橋をわたって、女の子と赤い傘が進んでいきます。やってきたのは駅。おとうさんを迎えにきたのです。ケーキを買って、おとうさんの大きな傘に入り、家路につきます。黒一色で描かれた中に、女の子の傘だけが赤く彩られた文字のない絵本です。文字はありませんが色味を抑えた印象的な絵が女の子の心情をくっきりと浮かび上がらせます。想像をふくらませてじっくり雨の日の世界を味わえる絵本です。
 
 

f:id:keibunshabanbio:20170602032855j:plain

『かばくんのふね』岸田衿子 作/中谷千代子 絵(福音館書店)
あの『かばくん』のいる動物園が、降り止まない雨のせいで洪水になってしまいました。キリンもカンガルーも小さい動物たちもみんな、子どもをつれて、かばくんの背中に乗せてもらおうとやってきます。かばくんは船となって自分の背中にみんなを乗せ、安全な場所に運びます。ちびのかばくんもがんばります。かばくん大活躍。大雨さえもなんだかのんきに楽しんでしまえるかばくん。リズミカルで味わいのある文と絵が特徴的な、自然と笑顔になるのどかで頼もしいかばくんの絵本です。

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602032847j:plain

『ぞうくんのあめふりさんぽ』なかのひろたか 作・絵(福音館書店) 
『ぞうくんのさんぽ』シリーズ。雨が降ってもごきげんなぞうくんが、かばくんを散歩に誘います。「池の中ならいいよ」と言われ池の中を散歩しますが、どんどん深くなり困るぞうくん。そして、わにくん、かめくんと、次々友だちがやってきて…。ほのぼのしたおっとりなぞうくんと一緒に、雨を浴びながら散歩している気分になる絵本。『ぞうくんのさんぽ』同様、お決まりのラストに思わず笑ってしまいます。何度読んでも楽しい雨の日の定番にしたい1冊です。
 
 

f:id:keibunshabanbio:20170602032902j:plain

『だるまちゃんとかみなりちゃん』加古里子 作・絵(福音館書店)
だるまちゃんシリーズから。小さなかみなりちゃんが空から落ちてきました。かみなりちゃんと仲良くなっただるまちゃんは、迎えにきたかみなりどんに連れられて雷の国へ。雷公園のプールで遊んで、雷町稲妻通りゴロゴロ番地のかみなりちゃんのうちへ行って...。細部まで細かく描きこまれた絵が何度見ても楽しいこちらも大定番の1冊です。
 
 

f:id:keibunshabanbio:20170602032735j:plain

『ふしぎなにじ』わたなべちなつ 作・絵(福音館書店)
 鏡のように反射するピカピカの紙でつくられた絵本。絵本を開くと、両側のページの絵が互いに映りこみ、立体的に見えるしかけになっています。角度によって開く度に微妙に見え方が変わるのもおもしろいところ。ページとページの間に浮かび上がる様々な不思議な虹の美しさを存分に楽しめる、これまでにない新しいしかけ絵本です。

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602032811j:plain

『かえるがみえる』松岡亨子 作/馬場のぼる 絵(こぐま社)
 「かえるがみえる」「かえるにあえる」「かえるがかえる」「かえるがふえる」...。「かえるが(に)◯◯る」の韻をふむことばの連続とユーモラスな絵で進む、かえるの国のおかしな物語を楽しめる絵本です。出てくる出てくることばの数々。その「かえることば」の多さにびっくり!そして思わず唸る秀逸なフレーズも。日本語のおもしろさに出会える、とにかく愉快なことばあそび絵本です。大人もハマる楽しさです。

 

 

f:id:keibunshabanbio:20170602033013j:plain

『ゆかいなかえる』ジュリエット・ケペシュ 作・絵/石井桃子 訳(福音館書店)
ゆかいな4ひきのかえるの物語。水の中の4つのたまごは、おたまじゃくしからりっぱな4ひきのかえるに成長します。かえるたちは、泳ぎの競争をしたり、かたつむりをかくしっこしたり、ときには敵から身をかくしたりと仲よく愉快にくらします。そして夏が終わり冬がくると、花が咲く春まで眠ります。ユーモラスな絵とリズミカルな文章で、かえるたちの楽しげな1年の暮らしが綴られるとともに、自然の厳しさや生物のたくましさも描かれた絵本。生物としてのかえるの生態にも興味がわきそう。
 
 
 
以上、お楽しみいただけましたでしょうか。
家の中で過ごすことが増える梅雨の季節を、楽しいものにしてくれる「雨の絵本」。 
上記以外にもたくさん並べていますので、ぜひお手に取ってお楽しみください。
 
 
(津村)

 

5月のおはなし会を行ないました & 6月のお知らせ

急に暑くなったように感じます。 

これからどれだけ暑くなるのやら・・・。

 

さて、5月のおはなし会を開催いたしました。

蒸し暑くなりつつありますが、まだ春!

ということで、春らしい絵本たくさんのおはなし会でした。

 

===プログラム

手あそび 「はじまるよ」

絵本 『おなべおなべにえたかな?』 小出保子/福音館書店

絵本 『たんぽぽ』 甲斐信枝/金の星社

手あそび 「おべんとうのうた」

絵本 『おべんとう』 小西英子/福音館書店

絵本 『サラダでげんき』 角野栄子/長新太/福音館書店

絵本 『まるまるまるのほん』 エルヴェ・テュレ/谷川俊太郎/ポプラ社

===

 

今月のおはなし会も「はじまるよ」をして、はじまりはじまり~。

f:id:keibunshabanbio:20170514021623j:plain

 

ひとつめのおはなしは『おなべおなべにえたかな?』。

きつねのきっこと、いたちのちいとにいはたんぽぽを摘みながらおおばあちゃんの家に行きます。

f:id:keibunshabanbio:20170514021900j:plain

おおばあちゃんにおなべのばんを任されたきっことちいとにい。

「おなべおなべにえたかな?」とおなべに聞くと、

「にえたかどうだかたべてみよ」

一回目の味見では、ちょっとにんじんがかたい。塩とこしょうをパッパと入れて、おいしくなあれ。

二回目の味見はまだ何かが足りない。バターを入れて、おいしくなあれ。

三回目の味見で、うーん、おいしい!とってもおいしいスープのできあがり。

しかし、もういっぱい、もういっぱいと味見を繰り返しているうちに、おなべの中は空っぽに。

おおばあちゃんが帰ってきたらきっとがっかりするでしょう。

きっことちいとにい、そしておなべはどうするのでしょう?

 

ひとつめのおはなしに「たんぽぽ」が出てきたので、

ふたつめのおはなしは『たんぽぽ』。

f:id:keibunshabanbio:20170514022412j:plain

身近な花の「たんぽぽ」ですが、じーっくり観察することはあまりないですよね。

この絵本はたんぽぽを丁寧に丁寧に描いています。

雨の日はどうしているのか。花からどうやって綿毛になっていくのか。

描かれたたんぽぽは繊細で、力強さも感じます。

 

植物の魅力がぎゅっと描かれた甲斐信枝さんの絵本。

甲斐信枝さんの絵本のコーナーもございます。

f:id:keibunshabanbio:20170529082712j:plain

ぜひ手に取ってご覧ください。

 

春と言えば、遠足やピクニック!

皆様も行かれましたか?

そんな遠足やピクニックに欠かせないのがおべんとう。

「おべんとうのうた」を一緒に歌って、少し一息つきましょう。

「これっくらいの おべんと箱に♪」

f:id:keibunshabanbio:20170514023045j:plain

おいしいおべんとう、作れましたか?

 

みっつめのおはなしは『おべんとう』。

「おべんとうのおかずは何が好き?」と尋ねると、

「ブロッコリー!」「ウインナー!」「卵焼き!」

素敵な答えが返ってきました。

『おべんとう』はおべんとうができるまでを描いた絵本です。

ふっくらほかほかのごはんをつめて、あつあつのミートボールもつめて・・・。

f:id:keibunshabanbio:20170514023232j:plain

最後にデザートのいちご!

おべんとうを持ってお出かけしたくなりますね。

 

よっつめのおはなしは『サラダでげんき』。

りっちゃんは病気のお母さんのためにサラダを作ることにしました。

そこへのらねこがやってきます。

ねこは「サラダにはかつおぶしがいいですよ」

元気になる上に、ネコみたいに木登りも上手になれるんですって。

次にとなりのいぬが飛び込んできます。

いぬは「ハムサラダが一番」

食べるとほっぺたが桃色にひかりだすそう。

続いて・・・。

いろんな動物がやってきて、さまざまなアドバイスをしていきます。

f:id:keibunshabanbio:20170514023734j:plain

そして完成した特製サラダ。

サラダを食べて、りっちゃんのお母さんはたちまち元気になりました。

私も木登りが上手になるように、サラダにかつおぶし、入れてみようかな・・・?

 

最後のおはなしは『まるまるまるのほん』。

この絵本、なんと遊べる絵本なんです。

f:id:keibunshabanbio:20170514023949j:plain

黄色いまるをクリックして、次のページに進むと、黄色いまるが増えたり。

本を傾けてみたり、ゆすってみたり。まるがいろいろ変化します。

息を吹いて黒を吹き飛ばそう!

ふーっふーっ!

みんなで拍手すると、黄色いまるがどんどん大きくなっていきます!

f:id:keibunshabanbio:20170514024306j:plain

もっともーっと! 

 

今月のおはなし会はこれにておしまい。

来月はどんなおはなしに出会えるでしょうか?

お楽しみに!

皆様のご来店お待ちしております。

 

===

6月のおはなし会

11日(日)午後時から(参加自由)

 ===

 

(大川)