2018年8月ランキング

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1  おしりたんていみはらしそうのかいじけん(トロル/ポプラ社)

2  夏の雪(佐伯泰英/文春文庫)

3  ゼロトレ(石村友見/サンマーク出版)

4  あの家に暮らす四人の女(三浦しをん/中公文庫)

5  「おっさんずラブ」公式ブック(テレビ朝日/文藝春秋)

6  下町ロケット ゴースト(池井戸潤/小学館)

7  小学館の図鑑NEO 宇宙(小学館)

8  ツバキ文具店(小川糸/幻冬舎文庫)

9  大人の語彙力ノート(齋藤孝/SBクリエイティブ)

10 わけあって絶滅しました。(今泉忠明 監修/ダイヤモンド社)

 

8月のランキングは以上のような結果となりました。(集計期間2018/8/1〜8/31)

 

1位は『おしりたんてい みはらしそうのかいじけん』(トロル/ポプラ社)。
夏休み真っ只中ということもあり、テレビアニメ化されてますます話題の「おしりたんてい」シリーズ最新刊が1位となりました。「みはらしそうのかいじけん」「もちぬしふめいのとうひん」の2話が収録されており、今回も迷路や絵探しなど、おしりたんていといっしょに様々な謎解きが楽しめる1冊になっています。

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8位は『ツバキ文具店』(小川糸/幻冬舎文庫)。

2017年本屋大賞で4位にランクインし、NHKでドラマ化もされて話題となった小川糸さんの『ツバキ文具店』が文庫本になりました。鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、「手紙の代書」を請け負う鳩子。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙など、今日も風変わりな依頼が舞い込みます。身近だからこそ伝えられない思いを持つ依頼者たち。その心に寄り添ううち、鳩子自身も仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていきます。また、番外版として、実在する鎌倉の名所や名店が多数登場するエッセイ『ツバキ文具店の鎌倉案内』も同時発売されました。この本を片手に秋の鎌倉旅行なんてのもいいですね。

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9位は『大人の語彙力ノート』(齋藤孝/SBクリエイティブ)。

「思います」「考えます」などいつも同じ言葉が続いてしまう...。「大変」「すごい」などを多用して言葉が足らないと感じている...。そんな方は「言い換え」で語彙力をどんどん増やしましょう。日常のあらたまったシーンで使える言葉、上品に感じる大和言葉、ビジネスシーンで使える言葉、相手の気持ちを害さない言い回しなど、実践的な言葉の使い方やニュアンス別の使い方などが紹介されています。言葉ひとつで印象はがらりと変わるもの。自分の思い通りの文を書くヒントを与えてくれる1冊です。

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10位は『わけあって絶滅しました。』

今話題の絶滅の本。絶滅した生き物たちが、自ら絶滅理由を語る絶滅したいきもの図鑑です。例えば、やさしすぎたステラーカイギュウ 、隕石が落ちたティラノサウルス 、アゴが重すぎたプラティペロド、美しすぎたブルーバッグなど...。生きるって大変!せちがらい地球せのせいで絶滅してしまった受難のいきもの70種が掲載されたユニークな1冊です。

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以上、8月のランキングでした。9月はどんな作品がランクインしているでしょうか。ぜひおたのしみに。

 

(津村)

バンビオのお店便り 9月第2週

強力な台風がちょうど今、京都上空を過ぎ去りました。雨風ともに凄まじい台風でした。京都駅が大変そうですが、大丈夫でしょうか。自然の驚異には、いつも驚かされます。

 さて、バンビオのお店は模様替え

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先週は沖縄の焼き物やガラスで涼しげでしたが、白を基調とした雑貨とガラスのものでまとめたコーナーに。

写真ではまだ設置前でしたが、柱前ではちびまるこちゃんの本が集まって、さくらももこさんのミニフェアを開催しております。

 夏のお疲れが出る頃、こんな本はいかがでしょうか

f:id:keibunshabanbio:20180830170649j:plainリンネル特別編集『体を整える、わたしの習慣』

きちんとしたリズムの食生活、やっぱり大事なのですね。忙しいとつい手を抜きがちな毎日の食事、見直したいと思います。

お次はこちら

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『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』ミシマ社

この本、とても良く売れております。題名がインパクト大ですね。最近若林理砂さんの著作をよく目にします。

もう1冊『文明の恐怖に直面したら読む本』Pヴァイン

この2冊にはなにか通じるものを感じてしまうのは、私だけでしょうか。栗原康さんは、興味深い本を色々出版されている政治学者さんです。

 続きまして

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mt complete book』パイインターナショナル

マスキングテープ、我が家でも愛用させていただいております。海外の方は「和紙テープ」と仰って、お土産にとても人気だとか。

私が学生の頃は、無地の黄色や白などの、はみ出さないための実用のテープ、という印象でしたが、時代が変わりとても素敵な変身を遂げられましたね。蝶々みたいに。

最後に、とても欲しい本を…

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『キッターであそぼう』アノニマ・スタジオ

「キッター」ってご存知ですか。子どもにも怪我が最小限で済むように、刃が出ている部分が少ないあんしん設計のカッターです。オルファ社の新商品ですね。

五味太郎さん監修のキッターを使った工作キットと聞けば、絶対楽しいですよね。

最近ハサミやカッターを使えない子が増えているそうです。でもデザインや創造をかたちにする時、きっと使える道具はたくさんある方が、可能性が広がって、子どもも嬉しいのでは、と思います。

うちの子は自分のハサミを持っていて、こっそりお菓子箱のビスコを誠伸びして取り出し、銀の袋をハサミでチョキチョキ開けて、美味しそうに食べております。落ちている袋の銀のかけらですぐ見つかるのですが…

 真っ黒な雲がものすごい勢いで流れていきました。明日は晴れますように。

それでは、また。

 

バンビオ店

星山

バンビオのお店便り 8月第3週

久しぶりに夕立が降りましたね。こどもが「オヘソ隠した!」と小さなお腹を突き出して自慢しております。大事にしていただきたい。

涼しくなるかと期待しましたが、蒸し暑さが増して京都らしい熱帯夜。先日伊丹のレオ・レオーニ展の帰り、電車の車窓から海にむくむくと沸く力強い入道雲を見かけました。

秋の空が恋しい日々です。

 

伊丹市立美術館で「みんなのレオ・レオーニ展」はじまりましたね。夏休みなのでお子様連れもたくさんご来場されておりました。とても素敵な空間でおすすめです。

今回絵本「スイミー」の幻の原画5点も展示されています。子どもの頃スイミーは小さいけれど強くて格好いい、と感じた記憶が、甦ってきました。

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当店でも、レオ・レオーニさんの絵本や雑貨をご紹介する可愛いコーナーご用意しております。

 

バンビオ店の店内より

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リトアニアのリネンの生地が素敵なエプロンやキッチンクロス、小物類が入荷いたしました。麻は大好きな素材でお洗濯後のパリっとした触感が潔く気持ちいいですよ。

 

続きまして

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マガジンハウスから、本に関する特集が出ております。クロワッサンの表紙は岸恵子さん。素敵な随筆が有名ですが、『パリのおばあさんの物語』の翻訳も素敵です。

 

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カサ・ブルータスの特集も素敵な紹介で「毎日めくる、料理の本」の特集が興味深かったです。

 

お料理の本より

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『ナンプラーがあれば、ダシはいらない』グラフィック社

ナンプラーはタイの調味料で、漢字で書くと「魚醤」日本の伝統調味料のしょっつるのように親しみのあるお味。レシピはありきたりでなく「なるほど」な取り合わせ。アボガドの冷たいスープはぜひ挑戦してみたい。

 

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『腸からあたたまるたなかれいこ的料理のきほん』朝日新聞出版

たなかれいこさんのお料理には、冷え性の私は助けられています。派手ではないけれど魅力的で仕方がない、素肌の料理。という感じがします。男性にも、是非。

 

 

最後に…

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ゴフスタインの絵本のフェアは、ご覧いただけましたでしょうか。

個人的に大好きな絵本作家さんなので、すこしお話をさせて頂いてよいですか。

 

末盛千枝子さん主宰の「すえもりブックス」にて昔ご紹介されておりましたね。

シンプルだけれど、とても丁寧であたたかみのある線で描かれているゴフスタインの絵本。

じんわりとあたたかい人のぬくもりを感じさせるお話の内容も、素晴らしい。

ひとりぼっちだと感じて夜空を見上げたら、街の光に消されることなく、かがやく小さな星を見つけた時の、喜びのような…そんな絵本です。

 

大人になって、長い間天の川を見上げていない気がします。久しぶりに銀河鉄道の夜を読みたくなりました。それでは、また。

 

バンビオ店

星山