バンビオ店のお店便り 11月2週(2017年10月月間売上ランキング )
葉っぱも色づき、朝晩の寒さが体にしみるようになってきた11月。秋晴れの中、長岡京はガラシャ祭りで盛り上がっています。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今週の「バンビオのお店便り」は10月のランキングをお届けします。
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1 マスカレード・ナイト(東野圭吾/集英社)
2 忘れられた巨人(カズオ・イシグロ/早川書房)
3 浅き夢みし(佐伯泰英/光文社文庫)
4 そらの100かいだてのいえ(岩井俊雄/偕成社)
5 日の名残り(カズオ・イシグロ/早川書房)
6 京都で考えた(吉田篤弘/ミシマ社)
7 日本文学全集04 源氏物語 上(角田光代/河出書房新社)
8 わたしを離さないで(カズオ・イシグロ/早川書房)
9 友情(山中伸弥/講談社)
10 デザインのひきだし 第32号(グラフィック社編集部)
(集計期間 2017/10/1〜10/31)
2017年10月のランキングは以上のような結果となりました。
まずは今話題の小説が多数ランクイン。
1位は東野圭吾『マスカレード・ナイト』(集英社)。『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』に続く「マスカレード」シリーズの最新作です。
そして、ノーベル文学賞受賞で話題の長崎生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロさんの小説が2位、5位、8位にランクインとなりました。在庫切れでお待たせいたしましたが、今なら勢ぞろいしています。
6位は吉田篤弘『京都で考えた』(ミシマ社)。
『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『台所のラジオ』など数多くの小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義によるデザインや執筆などの創作活動もされている東京在住の吉田篤弘さん。これまでの小説にも京都の街で考えたことがあちこちにちりばめられているといいます。今回はそんな創作の原点でもある京都で考えたことをありのままにエッセイという形で綴っています。吉田さんが「考える」について書いた最初の本です。京都で何を考えたのか、ぜひご自身の目でお確かめください。サイン本も追加でいただきました。しかもポストカード付きです。欲しい方はお早めにどうぞ。
7位は角田光代『日本文学全集04 源氏物語 上』(河出書房新社)。
作家・詩人の池澤夏樹さんが時代の変革期である今こそ読みたい作品を、独自の視点で古典から現代まで全30巻にわたって厳選し、第一線の現代作家による新訳で甦らせた『日本文学全集』。今回は千年読み継がれる『源氏物語』が角田光代さん訳で甦りました。原文に忠実ながらも読みやすく、物語としての面白さが堪能できる角田さんの訳。1帖「桐壺」から21帖「少女」までで構成された、光源氏の恋の遍歴をぜひお楽しみください。ちなみに初回特典として「源氏かおり袋付き特製しおり」が封入されています。いいにおいです。
秋から冬に移り変わる季節になりました。11月はどんな作品がランクインしているでしょうか?来月のランキングもお楽しみに!
(津村)
バンビオのお店便り 10月第4週目
ようやく雨と台風が過ぎ去り、秋晴れの空を楽しめるようになりました。が、今週末もまた台風が近づいてくるとか。運動会や遠足、七五三など、イベントも多いこの時期の雨は困りものです。週末はわが子と一緒にてるてるぼうずを作ってお願いしようと計画中です。
久しぶりの「バンビオ店のお店便り」のブログになってしまいましたが、その間にもおもしろそうな本が届いておりますのでいくつかご紹介します。
『京都で考えた』(吉田篤弘/ミシマ社)
小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事も行っている東京在住の吉田篤弘さん。これまでの小説にも京都の街で考えたことがあちこちにちりばめられているといいます。今回はそんな創作の原点でもある京都で考えたことをありのままにエッセイという形で綴っています。秋のいいお天気の中、ベンチにでも座って街を眺めながら、ゆっくり味わいたいです。残り僅かですがサイン本あります。
『文様えほん』(谷山彩子/あすなろ書房)
先日テレビで「紋」が紹介されていました。円と線をたくみに組み合わせてかたちをつくる伝統的なその描き方に目が奪われました。
こちらは古今東西300種の文様が紹介されている絵本です。よく見かける着物の柄から、家紋や世界の文様、その歴史や読み解き方まで、かわいらしい絵で教えてくれる文様の入門絵本です。日本の伝統や文化の奥深さ、素晴らしさを感じるとともに、知的好奇心が刺激されます。
『親馬鹿小馬鹿』(和田誠・和田晶/復刊ドットコム)
TRICERATOPSヴォーカル&ギターの和田唱さんが子どもの頃に描いた絵に、イラストレーターでもある父・和田誠さんが解説をつけるという、不思議な形でページが進む親子作品集です。新たに親子対談を収録し、30年以上の時を経て復刊されました。子どもの絵って自由で個性があってとてもおもしろいですよね。父親・和田誠さんの子どもへのまなざし、アートへの向き合い方をも知ることができます。 先日、平野レミさんのエッセイも読みました。和田家はなんてユニークなんでしょう。こんな家庭が憧れです。
『ターシャ・テューダのファミリー・レシピ』(ターシャ・テューダ/主婦と生活社)
ターシャが書き記していた料理レシピから、基本となる料理をお孫さんのウィンズロー氏がセレクトし一冊にまとめた本です。ターシャの愛情をたっぷり受けて育ち、ターシャから料理の手ほどきを受けて料理上手に成長した彼が、料理も文も写真も手がけています。その多くがシンプルで簡単なものですが、とにかくとてもおいしそうなんです。子育てや絵本作家としての仕事、農作業、ガーデンづくりなど、毎日忙しいターシャならではのシンプルレシピは、忙しいお母さんにおすすめのものばかりです。
『京都、朝あるき』(ことり会/扶桑社)
慌ただしい日々。少し早起きして充実した朝の時間を愉しみたいと思ったことはありませんか?こちらの本がそれを叶えてくれるかもしれません。京菓子店による和菓子作り体験教室や、大覚寺の写仏、大原の朝市、両足院の座禅体験など、早朝から午前10時ごろまでに楽しめる京都のスポットを四季別に紹介してくれます。出勤前や早朝の、いつもと違った静かな朝の京都を自由にたのしめたら...。毎日が少し豊かになりそうです。
週末はまた雨予報ですが、雨の日の読書もいいものです。ぜひお立ち寄りくださいませ。
それではまた。
(津村)
バンビオのお店便り10月第3週(2017年9月月間売上ランキング )
連日の雨で気温もぐっと下がってきた今日この頃。
体も心も温かいものを欲する季節になりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今週の「バンビオのお店便り」は9月のランキングをお届けします。
1 銀翼のイカロス(池井戸潤/文春文庫)
2 恨み残さじ(佐伯泰英/双葉文庫)
3 花咲舞が黙ってない(池井戸潤/中公文庫)
4 ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾/角川文庫)
5 森のノート(酒井駒子/筑摩書房)
6 まほろ駅前狂騒曲(三浦しをん/文春文庫)
7 マスカレード・ナイト(東野圭吾/集英社)
8 いらないねこ(ヒグチユウコ/白泉社)
9 京都寺町三条のホームズ (望月麻衣/双葉文庫)
10 いのち愛しむ、人生キッチン(檜山タミ/文藝春秋)
(集計期間 2017/9/1〜9/30)
当店9月のランキングは以上のような結果となりました。
小説では、大人気作家・池井戸潤さんの文庫2作がランクイン。
1位は『銀翼のイカロス』(池井戸潤/文春文庫)。
半沢直樹シリーズ第4作、待望の文庫化です。半沢直樹の今度の敵は政治家!ファン待望の1冊です。
3位は『花咲舞が黙ってない』(池井戸潤/中公文庫)。
こちらも人気シリーズ。ドラマ化もされた人気キャラクターの最新作がいきなり文庫で登場しました。若かりし頃の半沢直樹も登場します。
どちらの作品もページをめくる手がとまらない、痛快なエンターテイメント小説です。秋の夜長にシリーズでぜひどうぞ。
5位は『森のノート』(酒井駒子/筑摩書房)。
絵本画家の酒井駒子さんによる初のエッセイ・作品集です。筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙2年分の作品が1冊の本になりました。酒井さんの絵を見るとなぜこんなにも心がざわつくのでしょうか。静謐な絵と独特の世界感溢れる文章で織りなす初めての画文集です。言葉にするよりもぜひ実物を。酒井駒子さんの描くその世界、存分にお楽しみください。
6位は『まほろ駅前狂騒曲』(三浦しをん/文春文庫)。
直木賞受賞と映画化でも話題になった「まほろシリーズ」の第3弾が文庫になりました。シリーズ完結です。駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田と、居候になって丸2年がたつ行天。そのふたりがなんと4歳の女の子を預かることに。完結編にふさわしく、これまでの主要登場人物が勢ぞろい。さらに、文庫版には単行本未収録の短編「サンタとトナカイはいい相棒」も追録されています。シリーズでぜひどうぞ。
8位は『いらないねこ』(ヒグチユウコ/白泉社)。
「月刊MOE」での連載が単行本になりました。 絵本『せかいいちのねこ』に続く、ぬいぐるみのニャンコの新作絵本です。捨てられた子猫を「おとうさん」になって愛情いっぱいに育てるニャンコとあたたかく見守る優しい猫たちの物語。今月10月には、ヒグチさんが描く魅力的な動物たちの型抜きポストカードブック『A to Z』と、テディベア・ぬいぐるみ作家の今井昌代と共作したビジュアルブック『カカオカー・レーシング』も発売になりました。ポストカードブックは、なんとヒグチさんの直筆サイン本をいただきました!数量限定ですので、お早めにどうぞ。
10位は『いのち愛しむ、人生キッチン』(檜山タミ/文藝春秋)。
博多で暮らす92歳の現役料理家・檜山タミさんの初の著書です。台所に立つ女性の心の拠りどころとなる言葉の数々が1冊の本になりました。また、タミ塾の愛情レシピも収録。タミさんの教室には、著者の話を楽しみに50年近く通い続けている方、はたまた親子2代、3代で教わっている方もいるそうです。タミ塾の50年の教えが詰まった人生の教科書。ぜひお手に取ってご覧ください。
以上、9月のランキングでした。
10月はいったいどんな作品がランクインしているでしょうか。次回のランキングもどうぞお楽しみに。
(津村)