2016年8月 月間売上ランキング

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1    コンビニ人間(村田沙耶香/文藝春秋)

2  たんぼレストラン(はやしますみ/ひかりのくに)

3  どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法

   (Eiko/サンマーク出版)

4  柳に風(佐伯泰英/文春文庫)

5  村上海賊の娘 第4巻(和田竜/新潮文庫)

6  村上海賊の娘 第3巻(和田竜/新潮文庫)

7  嫌われる勇気(岸見一郎/ダイヤモンド社)

8  海の見える理髪店(荻原浩/集英社)

9  危険生物(小宮輝之/講談社)

10 ねないこはわたし(せなけいこ/文藝春秋)

 

(集計期間 2016/8/1-8/31)

 

 

当店8月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。

 

文芸は今話題の5作品がランクイン。

1位は『コンビニ人間』。

8位は『海の見えるレストラン』。

2016年上半期の芥川賞を受賞した『コンビニ人間』が1位に、直木賞を受賞した『海の見えるレストラン』が8位にランクインしました。

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5位は『村上海賊の娘 第4巻』。

6位は『村上海賊の娘 第3巻』。

2014年の本屋大賞に選ばれ、吉川英治文学新人賞も受賞した和田竜さんのベストセラーです。6月下旬に発売された1、2巻が先月はランクインしていましたが、今月は7月下旬に発売された3、4巻がランクインとなりました。

 

4位は『柳に風』。

佐伯泰英さんの時代小説の新刊が4位にランクインとなりました。 

 

 

2位は『たんぼレストラン』。

8月に、原画展と、著者のはやしますみさんをゲストに迎えておはなし会&ワークショップを行った、絵本『たんぼレストラン』が2位にランクイン。(詳細はこちらから。)原画展もイベントも多くの方にお越しいただきました。厳しくも豊かな自然の営み「食物連鎖」を、はやしさんならではの色鮮やかな絵で明るくダイナミックに描いています。食べること、食べられること、生きること、命について描かれた絵本。まだの方はぜひ読んでみてください!

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3位は『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』 

ヨガインストラクターEikoさんによる「開脚4週間プログラム」です。ストレッチを毎日3種類、5分程度やるだけで、4週間後にはベターッとなるそうです!それにしてもきれいにベターッと開脚している人を見ると、いいなあと思うのはなぜでしょう?この本で憧れの開脚を手に入れられるかもしれませんね。

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9位は『危険生物』。

夏休みらしく、7月に新発売となった学研の図鑑LIVE『危険生物』がランクイン。人間にとって脅威となりうる危険・有毒生物が約700種収録された、DVD付きの図鑑です。最近の図鑑は種類もジャンルも豊富でおもしろいですね。小さなお子さまから楽しめる絵やしかけが中心の図鑑から、大人でも楽しめる迫力満点の本格的な図鑑までさまざまです。見ているだけでワクワクしてきます。親子でながーく楽しめる図鑑、お子さまの興味に合わせたものをぜひ探してみてください。

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以上、8月のランキングでした。

 

朝晩は涼しく、秋の気配が漂い始めました。9月はどんな作品がランクインするのでしょうか?次回のランキングもどうぞお楽しみに!!

 

 

(津村)

2016年7月 月間売上ランキング

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1    村上海賊の娘 第1巻(和田竜/新潮文庫)

2  陸王(池井戸潤/集英社)

3  村上海賊の娘 第2巻(和田竜/新潮文庫)

4  さかさ町(F.エマーソン・アンドリュース 作/ルイス・スロボドキン 絵/

            小宮 由 訳/岩波書店)

5  死神の浮力(伊坂幸太郎/文春文庫)

6  ひみつのきもちぎんこう(藤本美郷/金の星社)

7  どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法

   (Eiko/サンマーク出版)

8  コンビニ人間(村田沙耶香/文藝春秋)

9  ねないこはわたし(せなけいこ/文藝春秋)

10 血流がすべて解決する(堀江昭佳/サンマーク出版)

 

(集計期間 2016/7/1-7/31)

 

 

 当店7月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。

 

 1位と3位にランクインしたのは『村上海賊の娘』

2014年の本屋大賞に選ばれ、吉川英治文学新人賞も受賞した和田竜さんのベストセラーが文庫になりました。戦国時代に瀬戸内海を席巻した「海賊王」村上武吉の娘・景が、信長に追い詰められて窮地に陥った本願寺を救うために、戦いに身を投じていく姿を描いた長編歴史小説です。全部で1000ページを超える超大作ですが、個性的で魅力的な登場人物やテンポのいいストーリー展開で読みやすく、エンターテイメントとして楽しめる歴史小説です。6月下旬に1、2巻が発売され、7月下旬には3、4巻が発売となりました。この夏休みに4冊まとめて読んでみては?

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 4位は『さかさ町』

リッキーとアンは、おじいちゃんの家にむかう汽車の旅の途中、思いがけず見知らぬ町で一泊することになりました。そこは「さかさ町」。建物も看板も上下ひっくりかえっていて、ホテルや病院、学校での常識も、野球の試合や買い物のルールも、いちいち普通とは反対です。おどろきと発見がいっぱいの、ゆかいな空想物語です。

 

 5位は『ひみつのきもちぎんこう』

ある日ゆうたは、手紙にかかれていた地図をたよりに、ひみつの場所をたずねます。そこはきもちをあずかる、ひみつのきもちぎんこう。ジャリーン!チャリーン!ジャリーン!チャリーン!つぎつぎといろんなきもちが入ってきます。きもちつうちょうがいっぱいになるとどうなっちゃうの!? 

 

 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から上記2作がランクインとなりました。夏休みの宿題といえば読書感想文。みなさんはもう読みましたか?課題図書だからとあなどることなかれ。大人が読んでも楽しめる作品も多数あります。当店では、低学年は『ひみつのきもちぎんこう』、中学年は『さかさ町』、高学年は『ワンダー』が今のところ人気のようです。毎年人気の作品は早々に売り切れてしまい、既に品薄や品切れの商品もあります。まだの方はぜひ「これっ」という作品を見つけてみてください。どうぞお早めに!

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 8位は『コンビニ人間』

 先日発表された2016年上半期の芥川賞を受賞したこちらの作品が,7月27日発売にもかかわらず7月のランキングに食い込んできました。主人公は36歳未婚女性。就職せず、結婚もせず、コンビニのバイトは18年目。日々食べるのはコンビニ食。夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが 私を正常にする。マニュアル社会、SNS社会のリアルな描写にゾクゾクしながら、「普通」とは、「正常」とはなんなのかを考えさせられる、今の時代の物語です。入荷しては売り切れてしまう状態で、多くの方に手に取っていただいています。直木賞を受賞した家族の物語『海の見える理髪店』も入荷していますので、こちらもあわせてどうぞ。 

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 9位は『ねないこはわたし』

誰もが見覚えのあるこのおばけ。名作絵本『ねないこだれだ』のせなけいこさんによる自伝的絵本が9位にランクイン。デビュー作4冊の『にんじん』『いやだいやだ』『もじゃもじゃ』『ねないこだれだ』を入り口に、その独特の世界、画風、文体やアイデアの源泉、そして本と絵への愛情を綴っています。また、貴重な貼り絵の原画写真が多数掲載されているのも見所。何気ない子どもの表情まで丁寧に細かく表現されたその原画からは、せなさんがどれだけの視線を子どもに注いでいるのかが伝わってくるようです。せなワールドをたっぷり楽しめる素敵な1冊。大人も子どももぜひどうぞ。

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 10位は『血流がすべて解決する』

「血流を増やして、心と体のすべての悩みを解決する方法」を書いた本。全身にある60兆個の細胞に酸素や栄養を届ける役割をもつ血液。さらに、幸せホルモンややる気ホルモンと呼ばれる脳内の神経伝達物質の働きも血液によって左右されるそうです。特に女性は、血が作れず不足しているため、血流がよくないという人がほとんどだとか。漢方薬剤師の堀江さんが、血をつくれるようにし、血を増やし、血流をよくしていくための食べ方や睡眠のとり方、生活習慣の改善方法を教えてくれます。どれも手軽に取り入れられるものばかりなので、チャレンジしやすそう。読んで納得の1冊です。

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以上、7月のランキングでした。

本格的夏休みモードに入る8月。今年はオリンピックもありますね。どんな作品がランクインするのでしょうか?次回のランキングもどうぞお楽しみに!!

 

(津村)

2016年6月 月間売上ランキング

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1    天才(石原慎太郎/ダイヤモンド社)

2  京都の凸凹を歩く(梅林秀行/青幻舎)

3  特捜本部(堂場瞬一/中公文庫)

4  パンダ銭湯(tuperatupera/絵本館)

5  希望荘(宮部みゆき/小学館)

6  鎌倉時代のサバイバル(イセケヌ/朝日新聞出版)

7  翻訳できない世界のことば(エラ・フラ/創元社)

8  熊楠の星の時間(中沢新一/講談社)

9  映画を撮りながら考えたこと(是枝裕和/ミシマ社)

10 もう親を捨てるしかない(島田裕巳/幻冬舎新書)

 

(集計期間 2016/6/1-6/30)

 

 当店6月の売上ランキングは、以上のような結果となりました。今月はバラエティに富んだなかなか興味深い結果となりました。

 

 1位は『天才』。

石原慎太郎さんが「田中角栄」の人生を一人称で書いた「田中角栄」の魅力溢れる1冊。なんと1月下旬に発売されてから、当店では毎月ランクインしているロングセラー作品となりました。参議院選挙が近かったこともこの結果に繋がった一因かもしれません。

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 文芸からは3位に堂島晙一さんの『特捜本部』、5位に宮部みゆきさんの『希望荘』がランクイン。夏にむけてミステリーやサスペンスを手に取るお客様が増えてきているようです。

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 4位は『パンダ銭湯』。

 「実はパンダ専用の銭湯があった!?あなたの知らないまさかのパンダの世界がここに!」・・・tuperatuperaさんの大人気の絵本『パンダ銭湯』がなぜかこの時期に突然ランクイン。暑くなってきたからでしょうか?「トットテレビ」のパンダの影響でしょうか?理由はわかりませんが、みなさんぜひご覧ください。衝撃的です。パンダが脱ぎます。服を。サングラスを。大人も子どももププっとハマる、暑い夏にぴったりの絵本です。

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 7位は『翻訳できない世界のことば』。

 外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在します。この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集です。たとえば日本語であれば「ボケっと」「積ん読」「木漏れ日」「わびさび」などが掲載されています。日本人にとっては当たり前の言葉ですが、著者のみずみずしい感性によって、それらの言葉の内包する意味の広がりやドラマ性に焦点が当てられています。言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる1冊です。

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 8位は『熊楠の星の時間』。

今年、南方熊楠賞を受賞した中沢新一さんによる新熊楠論。「星の時間」とは小説家ツヴァイクが名付けた「思考が真の天才の火花を散らし、人生が星の輝きに包まれる」時間のこと。那智の森に籠もり、生きているでも死んでいるでもない粘菌(きのこ)の研究から世界をみつめた熊楠。内容は難解なところもありますが、講演録ということもあり、手に取りやすい講談社選書メチエのシリーズからの1冊です。

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 9位は『映画を撮りながら考えたこと』。

映画監督、ドキュメンタリー演出家の是枝裕和さんが自ら全作品を振り返った決定版。構想8年というだけあって、400ページ超、ハードカバーの本なのですが、意外と持った感じが重たくないのが不思議です。まっすぐ突き進む是枝監督の魅力と、フィクションとノンフィクションの間のような作品の秘密がギュギュッと詰まっています。
ミシマ社のウェブでインタビューも公開中です( ↓ )。

http://www.mishimaga.com/special01/112.html

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 以上、6月のランキングでした。梅雨も空け本格的な夏の暑さがやってくる7月。子どもたちはお待ちかねの夏休みに突入です。暑い夏、どんな作品がランクインしているのでしょうか?次回のランキングもどうぞお楽しみに!!

 

(濱田/津村)