バンビオのお店便り 5月第4週

久しぶりの雨でしたね。木陰を足早に歩いていると、石蔭からどくだみの白い花が、誇らしげなお顔をして咲いていました。日蔭の草花もきっとここ数日の暑さに参っていたのでしょうか。

 

今週のバンビオのお店は...こんな感じです

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気になった本は『美し日本のくせ字』

美しい字を書く本はたくさん出ているのですが、くせ字に着目するなんて面白いです。字は体をなす、と美しい字を書きなさいと教え込まれておりますが、皆それぞれに違って、個性的で面白いですよね。

 

続きまして、和の文化つながりで...

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『イラストでわかる茶懐石のいただき方』淡交社

人前でご飯を食べるのが苦手です。そそうはないか、汚い音は出していないか、食べこぼしを口につけていないか、気になって美味しいご飯に集中できないからです。

子どもが出来てからは、鏡のように私の所作を真似しはるので、なおさら気になる所ではございますが、美しくご飯を食べられるようになりたい、と思い、手に取ったのがこちらの本です。

とはいえ、個人的にはお口の周りにお米粒を一杯つけても、美味しそうに食べてくれる家族の姿が一番安心します。美味しいのが一番、きれいなのも大事ですが...

 

バンビオ入って正面のコーナーでは、今御朱印帖が集まっています。

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御朱印帖をお持ちの方、最近多いですよね。寺社仏閣めぐりの楽しみが増えます。柄も豊富に取り扱いしておりますので、是非ご覧くださいませ。

いよいよ六月も近づいてきました。季節の移り変わりを愉しみつつ、寒暖差も激しい季節なので、体調くずされませんように。

それではまた。

 

バンビオ店 星山

 

バンビオのお店便り 5月第3週

お昼間は暑いのに、朝晩冷えますね。

最近お引越しをした新しいお家が、お寺の敷地内にあり、朝6時になると鐘がなり、お祈りの声で目が覚めます。

窓を開けるとひんやりした冷気が。身も心も引き締まる毎日です。

長岡のお店では『へろへろおじさん』のパネル展が好評いただいております。佐々木マキさんのラフスケッチや原稿、とても面白く拝見しております。ぜひお近くにお越しの際は、お立ち寄りくださいませ。

 

絵本コーナーでは

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福音館書店『たくさんのふしぎ 傑作集』フェアを開催しています。

たくさんのふしぎは、大人の私でも知らなかったような知識の宝庫です。わかりやすく丁寧に解説されているので、お子様と楽しんでいただけます。

シリーズの1つ『鬼が出た』は個人的にお薦めで、鬼の作り方が解説されています。『和菓子のほん』も美しい装丁とともに、和菓子に込められた想い、扱われ方など役に立つ知識がいっぱいです。

 

お家の本で気になったのが...

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『小さな家』エクスナレッジ

余計なものはない、だけど豊かな家。うーん、憧れますね。

ご紹介されている建築家の皆様も豪華です。お時間ある時に眺めているだけで、幸せな気分に。

 

話題書コーナーより

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『リーチ先生』 原田マハ 著

バーナード・リーチといえば『ザ・民藝』。『陶芸』お好きな方でしたら、ご存知ですよね。バーナード・リーチの生涯が描かれた小説、結構分厚いですが、面白そうです。

 

最後に、可愛いー。と心が叫んでしまう一冊を

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『70センチの目線』小学館集英社プロダクション

こどもの目線が描かれた、とても素敵な内容の写真集です。心癒されますよ。

 

夏は目の前まで近づいて来ましたが、新緑の風が心地よいこの季節を、もう少し楽しみたいですね。

それでは。

 

バンビオ店 星山

バンビオのお店便り 5月第3週

朝夕はまだ冷え込むものの、お昼間は夏のような暑さですね。服装を選ぶのが難しい季節になりました。

私は子どもがいることを言い訳にして、服装に気を遣わず、毎日の着替えは『脱皮』のようだと感じながら生きている人間なので、お洒落には疎いのですが、素敵な本を発見しました。

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『ファッションとアート 麗しき東西交流』六曜社

 

何と手の込んだ刺繍の工芸品や衣装でしょうか。素敵です。

ポターの『グロースターの仕立て屋』の絵本が大好きで、ねずみたちがとても細かい刺繍を施すイラストが美しすぎるのですが、それを思い出しました。

負けず劣らず、日本の職人さんたちは素晴らしい仕事をされていますね。

隣の『Pen』5/15号のアフリカ特集も気になります。

 

続いてはこちら

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『くまのまあすけ』『まあすけのぼうし』 馬場のぼる 著

馬場さんといえば『11ぴきのねこ』シリーズでおなじみの絵本作家さんですね。

私は子どもの頃『11ぴきのねことあほうどり』を読むと、コロッケが無性に食べたくなりました。たべものの描写がとても美味しそうな作家さんのお一人ですよね。

生誕90周年記念復刊の絵本です。ぜひ手に取ってご覧下さいませ。

 

入口入ってすぐのフェアコーナーでは、現在実験小説を集めたフェアを開催しています。

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私の好きなレオ・レオー二の『平行植物』もありました。空想の植物たちの描かれ方が妙にリアルで本当にありそうで、レオ・レオー二さんの頭の中を覗き見ているような錯覚を起こしてしまいます。

 

今週一番気になった本は...

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『あの頃』 武田 百合子 著 中央公論新社

武田百合子の単行本未収録作品が集まった作品集です。この本、装丁がとても美しいのです。カバーを取り外してみると...とても凝っています。

エッセイが女性なのに恰好良くて、生き方が素敵ですよね。結構分厚い本なので読み応えありますが、ファンには堪らない一冊です。

じっくり読んでみてください。

 

バンビオ店 星山