バンビオのお店便り 5月第3週

お昼間は暑いのに、朝晩冷えますね。

最近お引越しをした新しいお家が、お寺の敷地内にあり、朝6時になると鐘がなり、お祈りの声で目が覚めます。

窓を開けるとひんやりした冷気が。身も心も引き締まる毎日です。

長岡のお店では『へろへろおじさん』のパネル展が好評いただいております。佐々木マキさんのラフスケッチや原稿、とても面白く拝見しております。ぜひお近くにお越しの際は、お立ち寄りくださいませ。

 

絵本コーナーでは

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福音館書店『たくさんのふしぎ 傑作集』フェアを開催しています。

たくさんのふしぎは、大人の私でも知らなかったような知識の宝庫です。わかりやすく丁寧に解説されているので、お子様と楽しんでいただけます。

シリーズの1つ『鬼が出た』は個人的にお薦めで、鬼の作り方が解説されています。『和菓子のほん』も美しい装丁とともに、和菓子に込められた想い、扱われ方など役に立つ知識がいっぱいです。

 

お家の本で気になったのが...

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『小さな家』エクスナレッジ

余計なものはない、だけど豊かな家。うーん、憧れますね。

ご紹介されている建築家の皆様も豪華です。お時間ある時に眺めているだけで、幸せな気分に。

 

話題書コーナーより

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『リーチ先生』 原田マハ 著

バーナード・リーチといえば『ザ・民藝』。『陶芸』お好きな方でしたら、ご存知ですよね。バーナード・リーチの生涯が描かれた小説、結構分厚いですが、面白そうです。

 

最後に、可愛いー。と心が叫んでしまう一冊を

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『70センチの目線』小学館集英社プロダクション

こどもの目線が描かれた、とても素敵な内容の写真集です。心癒されますよ。

 

夏は目の前まで近づいて来ましたが、新緑の風が心地よいこの季節を、もう少し楽しみたいですね。

それでは。

 

バンビオ店 星山

バンビオのお店便り 5月第3週

朝夕はまだ冷え込むものの、お昼間は夏のような暑さですね。服装を選ぶのが難しい季節になりました。

私は子どもがいることを言い訳にして、服装に気を遣わず、毎日の着替えは『脱皮』のようだと感じながら生きている人間なので、お洒落には疎いのですが、素敵な本を発見しました。

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『ファッションとアート 麗しき東西交流』六曜社

 

何と手の込んだ刺繍の工芸品や衣装でしょうか。素敵です。

ポターの『グロースターの仕立て屋』の絵本が大好きで、ねずみたちがとても細かい刺繍を施すイラストが美しすぎるのですが、それを思い出しました。

負けず劣らず、日本の職人さんたちは素晴らしい仕事をされていますね。

隣の『Pen』5/15号のアフリカ特集も気になります。

 

続いてはこちら

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『くまのまあすけ』『まあすけのぼうし』 馬場のぼる 著

馬場さんといえば『11ぴきのねこ』シリーズでおなじみの絵本作家さんですね。

私は子どもの頃『11ぴきのねことあほうどり』を読むと、コロッケが無性に食べたくなりました。たべものの描写がとても美味しそうな作家さんのお一人ですよね。

生誕90周年記念復刊の絵本です。ぜひ手に取ってご覧下さいませ。

 

入口入ってすぐのフェアコーナーでは、現在実験小説を集めたフェアを開催しています。

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私の好きなレオ・レオー二の『平行植物』もありました。空想の植物たちの描かれ方が妙にリアルで本当にありそうで、レオ・レオー二さんの頭の中を覗き見ているような錯覚を起こしてしまいます。

 

今週一番気になった本は...

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『あの頃』 武田 百合子 著 中央公論新社

武田百合子の単行本未収録作品が集まった作品集です。この本、装丁がとても美しいのです。カバーを取り外してみると...とても凝っています。

エッセイが女性なのに恰好良くて、生き方が素敵ですよね。結構分厚い本なので読み応えありますが、ファンには堪らない一冊です。

じっくり読んでみてください。

 

バンビオ店 星山

バンビオのお店便り 5月第1週

お天気に恵まれたゴールデンウイークも、今週末を残すのみとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今週の「バンビオのお店便り」は、現在開催中のパネル展をご紹介します。

 

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「ぼくの おじいちゃんのいちにちは、とってもたのしそう!」

入り口正面のスペースでは、 ポルトガルの絵本『ぼくのおじいちゃん』(カタリーナ・ソブラル作/松浦弥太郎 訳/アノニマ・スタジオ)のパネル展を開催しています。

 

思わず目を惹きつけられる鮮やかで独特の色づかい。4色で表現された版画調の絵が可愛らしいこの絵本は、ポルトガルの若手作家カタリーナ・ソブラルさんによるもの。すでに11の言語に翻訳され、世界中で愛されています。やさしくユーモラスな雰囲気漂う日本語訳は、松浦弥太郎さんです。

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おはなしは、おじいちゃんのことが大好きな、孫の「ぼく」の視点で語られます。ゆったりと好きなことをして自由に過ごしているおじいちゃんのくらしが、近所に住む働きざかりの忙しい「ライトさん」と対比されて描かれています。 

お茶をしたり、友だちと芝生でランチを食べたり、ピラティスを習ったり、ドイツ語を習ったり…。なんて豊かなおじいちゃんのくらし!毎日をこんな風に過ごせたら・・・と、うらやましい気持ちにならずにはいられません。

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そんなおじいちゃんを見て育つ「ぼく」。きっと「ぼく」も豊かな人生を送ることでしょう。子どもの前ではおじいちゃんのような大人でありたい、好きなことをして楽しく生きる大人の姿を子どもには見せていきたい、そんな風に思わせられます。

 

さあ、これから何をしよう?!何をして楽しもう?!これからの毎日が楽しくなりそうな絵本です。ぜひお手に取ってご覧ください。

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(津村)