加藤休ミ『おいしくたべる』原画展がはじまりました。

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加藤休ミさんが絵を担当した児童書『おいしくたべる』の原画展がはじまりました。

 

「考える力」を養い「実践する力」を身につける、今までになかった子どものための実用書シリーズ。その第1弾『おいしくたべる』はタイトルの通り「食べる」ことをテーマにしています。

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「人はどうしておいしいものが好きなんだろう?
 大昔の人もそうだったのだろうか?
 甘いものは、なぜおいしいのか?
 好きなものだけをたべていたら、生きていけないのだろうか?」

 

「おいしくたべる」ことについて、様々な角度からとことん掘り下げます。子どもはもちろん大人も存分に楽しめるとても素敵な本。「たべる」ことに関する様々なことを知ることできっと、自分であれこれ考え、自分で挑戦してみたくなるはずです。食べものから広がる楽しさあふれる世界がここにあります。

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絵を担当したのは加藤休ミさん。クレヨンを用いた独特の画法と迫力あるタッチでノスタルジックな情景や滑稽味のある人物を描きます。中でも定評があるのが食べものの絵。リアルで温かく食べ物のもつパワーが伝わってくるようです。今回の食べものもなんておいしそうで魅力的!

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この動物たちも近くでみると本当にすごい。これをクレヨンで描いただなんて。よく見るとクレヨンで塗った上からひっかいているんですね。立体的で濃い存在感や、凝縮したパワーが原画からびしびし伝わってきます。

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加藤さんの描く食べものはどれもぼってりしててとてもおいしそう。そして何となく幸福感が漂います。匂いや温度、そして食卓を囲む人々の様子まで伝わってくるようです。

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その他、加藤さんが手がけられた絵本も一緒に並べています。後日グッズも少し入荷予定です。

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貴重ですばらしい原画、ぜひ至近距離でじっくりとお楽しみください。

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また、週末には『おいしくたべる』にちなんで、八幡の「かみむら農園」さん(https://ja-jp.facebook.com/kamimuranouen/)より有機栽培の野菜や果物も入荷予定です。

そして1月21日(日)には本書の装丁を担当した矢萩多聞さんと「おいしいワークショップ」も開催予定です。

こちらは詳細が決まり次第改めてお伝えしますのでもう少々お待ち下さい!

 

加藤休ミさんの原画と、子どものための実用書『おいしくたべる』、ぜひごゆっくりお楽しみくださいませ。

 

■加藤休ミ『おいしくたべる』原画展

とき:1月8日(月)-1月21日(日)15時頃

ところ:恵文社バンビオ店 店内

 

 (津村)

さかはらあつし『小さくても勝てます』出版記念講演会のご案内

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西新宿の小さな理容室「ザンギリ」が行列店に変わった実話に基づくストーリー、
ダイヤモンド社から発行された「小さくても勝てます」の出版記念講演会が
2018年2月4日午後3時よりJR長岡京駅前 バンビオ1番館6階 創作室1にて
行われます。

講演の内容は「『小さくても勝てます』出版に至った道のり」を予定。
本をお持ち頂ければどなたでも先着順で席のある限り入場可能ですが、60人収容と限られておりますので、当店にて書籍をご購入の講演会参加希望のお客様には整理券をお配りしております。

長岡京市在住の著者である、さかはら氏が構想10年をかけて書かれた理容業界に限らず、スモールビジネス、大企業、すべての働く人に贈る肩肘を張らずに気軽に読める
生き抜くための一助になる1冊。オススメです!

 

(宮川)

 

 

世界を変える美しい本 タラブックスのフェア開催中

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南インドの小さな出版社「タラブックス」の本を集めたフェアを開催しています。

東京の板橋区立美術館での展覧会も話題になっているので、テレビや新聞などで見かけた方も多いのではないでしょうか。東京での会期は1月8日までですが、愛知や京都でも企画があがっているという噂もチラホラ。

 

恵文社では、12月3日に一乗寺店にて、代表のギータ・ウォルフさんと編集者のV・ギータさんを迎えてのトークセッションも行われ、たくさんのお客様にご来場いただきました。

タラブックスの絵本の特徴はなんといってもハンドプリントの印刷と造本の美しさです。作っているところの動画を見てください。

欲しくなります。

が、残念ながら『世界のはじまり』の他、ほとんどのものが出版社品切れのため入手困難となっております。日本語版出版元のタムラ堂さんいわく「そう簡単に作れるものでもないからね」と、上の動画を見て頂いたら頷かずにはいられない言葉。のんびり重版を待ちましょう。

 

そこで、英語版の登場です。

インドから届いたのはタラブックスの原点ともいえる1冊『Beast of India』さまざまな少数民族のアーティストたちによる動物の絵の絵本で、たくさんの民族が住むインドならではのおもしろさです。

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インドは多言語社会なので、本の出版という点においてむずかしさがあります。そのために、みんなが知ってるインドの定番絵本というものがない、という現状があり、「インドの子どもたちに読ませたい、インドならではの本をつくる」というのもタラブックスの理念のひとつになっています。

もう1冊は最新作の『water』 

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少数民族ゴンドの寓話を通して、水と現代社会の在り方を問いかけます。誰もが考えなければいけないような普遍的な問題を取り扱う ということも、本を作るうえで大切にしていることのひとつです。 

こちらの本はハンドプリントではなくオフセット印刷です。が、本の魅力はじゅうぶんでいて、少しお手頃な値段 というのもいいところです。

 手づくりの豪華本を作る傍ら、手に取りやすいペーパーバックなども作っていることも、タラブックスの活動のひとつなのです。 

 

そんないろいろが全部書いてあるのが『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』という本です。

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展覧会の図録とあわせて、絶対に読んでください。パッと見た美しさだけじゃない魅力は知らないともったいないことだらけです。 

絵本のフェアと同時にこの本の共著者であるKAILASさんのインド雑貨の販売もしています。

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著書『持ち帰りたいインド』の中にも登場する 使い勝手の良さそうな日用品から、可愛くってちょっと変な置き物まで、インドの香りを嗅ぎにきてくださいね。1月の2週目ぐらいまで販売している予定です。

本の中にも登場する『夜の木』の村のポストカードもおすすめです。

 

 最後に、『世界を変える美しい本』展覧会のポスターもハンドプリントのものをいただきました。素敵ですよ!

 

濱田