バンビオのお店便り 10月第4週目

ようやく雨と台風が過ぎ去り、秋晴れの空を楽しめるようになりました。が、今週末もまた台風が近づいてくるとか。運動会や遠足、七五三など、イベントも多いこの時期の雨は困りものです。週末はわが子と一緒にてるてるぼうずを作ってお願いしようと計画中です。

 久しぶりの「バンビオ店のお店便り」のブログになってしまいましたが、その間にもおもしろそうな本が届いておりますのでいくつかご紹介します。

 

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 『京都で考えた』(吉田篤弘/ミシマ社)

小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事も行っている東京在住の吉田篤弘さん。これまでの小説にも京都の街で考えたことがあちこちにちりばめられているといいます。今回はそんな創作の原点でもある京都で考えたことをありのままにエッセイという形で綴っています。秋のいいお天気の中、ベンチにでも座って街を眺めながら、ゆっくり味わいたいです。残り僅かですがサイン本あります。

 

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『文様えほん』(谷山彩子/あすなろ書房)

先日テレビで「紋」が紹介されていました。円と線をたくみに組み合わせてかたちをつくる伝統的なその描き方に目が奪われました。

こちらは古今東西300種の文様が紹介されている絵本です。よく見かける着物の柄から、家紋や世界の文様、その歴史や読み解き方まで、かわいらしい絵で教えてくれる文様の入門絵本です。日本の伝統や文化の奥深さ、素晴らしさを感じるとともに、知的好奇心が刺激されます。

 

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『親馬鹿小馬鹿』(和田誠・和田晶/復刊ドットコム)

TRICERATOPSヴォーカル&ギターの和田唱さんが子どもの頃に描いた絵に、イラストレーターでもある父・和田誠さんが解説をつけるという、不思議な形でページが進む親子作品集です。新たに親子対談を収録し、30年以上の時を経て復刊されました。子どもの絵って自由で個性があってとてもおもしろいですよね。父親・和田誠さんの子どもへのまなざし、アートへの向き合い方をも知ることができます。 先日、平野レミさんのエッセイも読みました。和田家はなんてユニークなんでしょう。こんな家庭が憧れです。

 

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 『ターシャ・テューダのファミリー・レシピ』(ターシャ・テューダ/主婦と生活社)

ターシャが書き記していた料理レシピから、基本となる料理をお孫さんのウィンズロー氏がセレクトし一冊にまとめた本です。ターシャの愛情をたっぷり受けて育ち、ターシャから料理の手ほどきを受けて料理上手に成長した彼が、料理も文も写真も手がけています。その多くがシンプルで簡単なものですが、とにかくとてもおいしそうなんです。子育てや絵本作家としての仕事、農作業、ガーデンづくりなど、毎日忙しいターシャならではのシンプルレシピは、忙しいお母さんにおすすめのものばかりです。

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『京都、朝あるき』(ことり会/扶桑社)

 慌ただしい日々。少し早起きして充実した朝の時間を愉しみたいと思ったことはありませんか?こちらの本がそれを叶えてくれるかもしれません。京菓子店による和菓子作り体験教室や、大覚寺の写仏、大原の朝市、両足院の座禅体験など、早朝から午前10時ごろまでに楽しめる京都のスポットを四季別に紹介してくれます。出勤前や早朝の、いつもと違った静かな朝の京都を自由にたのしめたら...。毎日が少し豊かになりそうです。

 

週末はまた雨予報ですが、雨の日の読書もいいものです。ぜひお立ち寄りくださいませ。

それではまた。

 

(津村)

10月のおはなし会を行ないました & 11月のお知らせ

ほっくりとしたさつまいもやかぼちゃがおいしい季節ですね。

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『14ひきのかぼちゃ』(いわむらかずお/童心社)のかぼちゃづくしのお料理がすてきにおいしそうです。

 

さて、10月のおはなし会は、秋たっぷりのおはなし会でした!

 

===プログラム

絵本 『よーい どん!』 中川ひろたか/村上康成/童心社

絵本 『どんぐりころちゃん』 みなみじゅんこ/アリス館

絵本 『てまりのき』 あまんきみこ/大島妙子/講談社

ペープサート なぞなぞ

 『なぞなぞえほん 1のまき』『なぞなぞえほん 3のまき』(中川李枝子/山脇百合子/福音館書店)より

パネルシアター 「きれいなお窓」

 『パネルシアターを作る3』(古宇田亮順/松田浩仁/東洋文化出版)より

パネルシアター 「カレーライス」

 『てづくりのパネルシアター』(月下和恵/東洋文化出版)より

===

 

ひとつめのおはなしは『よーい どん!』。

秋といえば「運動会」。

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かけっこ、とびばこ跳んで、網をくぐって。

泳いだり、三輪車競争をしたり、なわとびで空まで飛んじゃいます!

最後は、借り物競争の借り物を探して探して・・・。f:id:keibunshabanbio:20171008021840j:plain

ちょっと愉快な運動会、参加してみたくなりますね!

 

秋といえば「どんぐり」。

ふたつめのおはなしは『どんぐりころちゃん』。

わらべうたもあります。

「どんぐりころちゃん あたまはとんがって おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ♪」

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どんぐりってたくさん仲間がいますよね。

シイやコナラ、クヌギなどなど。

でもみんな、頭はとんがって、おしりはぺっちゃんこ。

どんぐりを拾ったら、確認してみてください。

 

みっつめのおはなしは『てまりのき』。

長岡京市在住の児童文学作家、あまんきみこさんの秋を感じる絵本です。

仲良しのヨウくんを誘いに行ったナナですが、ヨウくんはお留守。

つまんないなあ、と道をとぼとぼ歩いていると、道の向こうから赤いまりが転がってきました。

まりの持ち主は、きつねの女の子。

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ナナは、きつねのこにまりつきに誘われます。

まりを持っていないナナは、きつねのこに連れられて、まりがなるてまりの木へ。

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赤くてぴかぴか、甘い、いいにおいのするまりは、とてもよく弾みます。

てまりの木のまりは魔法のまり。

不思議であったかいおはなしです。

 

ここでなぞなぞを。

福音館書店から出ている『なぞなぞえほん 1のまき』と『なぞなぞえほん 3のまき』に載っているなぞなぞをペープサートに。 

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「きょうの ごちそう なにかしら?

みないで あてる あなが ふたつの めいたんてい」

さあ、答えはなんでしょう?

 

続いてパネルシアター、「きれいなお窓」。

ウクレレの演奏つきです!

はてな どなたの おうちかな?

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「誰が住んでいますかー?」と声をかけると、動物たちの鳴き声がかえってきます。

「カアカア」これはカラスさんのお家。

「ブーブー」これは?

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「ぶたさん!」

 

秋といえば「食欲の秋」。

ということで、最後のおはなしは「カレーライス」。

みんなで一緒に作りましょう。

歌にあわせて手を動かします。

にんじんは手をピース、たまねぎは三角に。

じゃがいもは手をグーに。

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おなべで炒めて、ぐつぐつ煮ましょう。 

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とても美味しそうなカレーライスが完成しました!

 

今月のおはなし会はこれでおしまい。

11月はどんなおはなしに出会えるでしょう?

皆さまのご来店をお待ちしております。

 

===

11月のおはなし会

1112日(日)午後時から(参加自由)

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(大川)

 

 

 

バンビオのお店便り10月第3週(2017年9月月間売上ランキング )

連日の雨で気温もぐっと下がってきた今日この頃。

体も心も温かいものを欲する季節になりました。

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

今週の「バンビオのお店便り」は9月のランキングをお届けします。

 

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1  銀翼のイカロス(池井戸潤/文春文庫)

2  恨み残さじ(佐伯泰英/双葉文庫)

3  花咲舞が黙ってない(池井戸潤/中公文庫)

4  ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾/角川文庫)

5  森のノート(酒井駒子/筑摩書房)

6  まほろ駅前狂騒曲(三浦しをん/文春文庫)

7  マスカレード・ナイト(東野圭吾/集英社)

8  いらないねこ(ヒグチユウコ/白泉社)

9  京都寺町三条のホームズ (望月麻衣/双葉文庫)

10 いのち愛しむ、人生キッチン(檜山タミ/文藝春秋)

(集計期間 2017/9/1〜9/30)

 

当店9月のランキングは以上のような結果となりました。

 

小説では、大人気作家・池井戸潤さんの文庫2作がランクイン。

1位は『銀翼のイカロス』(池井戸潤/文春文庫)。

半沢直樹シリーズ第4作、待望の文庫化です。半沢直樹の今度の敵は政治家!ファン待望の1冊です。

3位は『花咲舞が黙ってない』(池井戸潤/中公文庫)。

こちらも人気シリーズ。ドラマ化もされた人気キャラクターの最新作がいきなり文庫で登場しました。若かりし頃の半沢直樹も登場します。

どちらの作品もページをめくる手がとまらない、痛快なエンターテイメント小説です。秋の夜長にシリーズでぜひどうぞ。

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5位は『森のノート』(酒井駒子/筑摩書房)。

絵本画家の酒井駒子さんによる初のエッセイ・作品集です。筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙2年分の作品が1冊の本になりました。酒井さんの絵を見るとなぜこんなにも心がざわつくのでしょうか。静謐な絵と独特の世界感溢れる文章で織りなす初めての画文集です。言葉にするよりもぜひ実物を。酒井駒子さんの描くその世界、存分にお楽しみください。

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6位は『まほろ駅前狂騒曲』(三浦しをん/文春文庫)。

直木賞受賞と映画化でも話題になった「まほろシリーズ」の第3弾が文庫になりました。シリーズ完結です。駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田と、居候になって丸2年がたつ行天。そのふたりがなんと4歳の女の子を預かることに。完結編にふさわしく、これまでの主要登場人物が勢ぞろい。さらに、文庫版には単行本未収録の短編「サンタとトナカイはいい相棒」も追録されています。シリーズでぜひどうぞ。

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8位は『いらないねこ』(ヒグチユウコ/白泉社)。

「月刊MOE」での連載が単行本になりました。 絵本『せかいいちのねこ』に続く、ぬいぐるみのニャンコの新作絵本です。捨てられた子猫を「おとうさん」になって愛情いっぱいに育てるニャンコとあたたかく見守る優しい猫たちの物語。今月10月には、ヒグチさんが描く魅力的な動物たちの型抜きポストカードブック『A to Z』と、テディベア・ぬいぐるみ作家の今井昌代と共作したビジュアルブック『カカオカー・レーシング』も発売になりました。ポストカードブックは、なんとヒグチさんの直筆サイン本をいただきました!数量限定ですので、お早めにどうぞ。

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10位は『いのち愛しむ、人生キッチン』(檜山タミ/文藝春秋)。

 博多で暮らす92歳の現役料理家・檜山タミさんの初の著書です。台所に立つ女性の心の拠りどころとなる言葉の数々が1冊の本になりました。また、タミ塾の愛情レシピも収録。タミさんの教室には、著者の話を楽しみに50年近く通い続けている方、はたまた親子2代、3代で教わっている方もいるそうです。タミ塾の50年の教えが詰まった人生の教科書。ぜひお手に取ってご覧ください。f:id:keibunshabanbio:20171008215627j:plain

 

以上、9月のランキングでした。

10月はいったいどんな作品がランクインしているでしょうか。次回のランキングもどうぞお楽しみに。

 

 

(津村)