【絵本の棚より】 「秋の絵本」そろいました。
9月に入って朝夕はだいぶ涼しくなり、虫の声が心地よい季節になりました。そこかしこから秋の気配を感じます。
児童書売場も秋モードに模様替え。秋を感じる絵本を集めました。秋の夜長にゆっくり楽しめる、味わい深いおはなしはいかがですか?
こちらは「おつきさまの絵本とおやすみなさいの絵本」。今年の十五夜は10月4日だそうです。空気が澄んで空がきれいに見える秋の夜に。
秋の楽しみといえばどんぐり拾い。「どんぐり」の絵本もいろいろあります。
「森」の絵本や「葉っぱ」の絵本も。
秋の食べ物といえば...。「さつまいも」の絵本です。
かわいらしい「りす」や、鳴き声が心地よい「虫」の絵本もあります。
9月18日は敬老の日。「おじいちゃんとおばあちゃんの絵本」も集めました。
秋の絵本、いろいろありますね。
以下、少しですがコメントとともにご紹介します。
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『どんぐりかいぎ』こうやすすむ 作/片山健 絵(福音館書店)
どんぐりの木たちは、実を小動物たちに食べつくされて大弱り。「
『もりのなか』マリー・ホール・エッツ 文 絵/間崎ルリ子 訳(福音館書店)
ラッパをもって森に散歩にでかけた男の子は、ライオン、ゾウ、
『またもりへ』マリー・ホール・エッツ 文 絵/間崎ルリ子 訳(福音館書店)
ぼくが森へいくと動物たちがあつまって、
『はっぱをつかまえて!』オーレ・クネッケ 作/佐々木田鶴子 訳(ほるぷ出版)
アントンが庭そうじをしていると、はっぱが一枚落ちてきました。
『3びきのくま』L・N・トルストイ 作/バスネツオフ 絵/小笠原豊樹 訳(福音館書店)
森で迷子になった女の子は、小さな家を見つけます。
『もりのえほん』安野光雅 作・絵(福音館書店)
森の風景を目を凝らして見ると、ここに! こっちに!なんと130あまりの動物がかくされています。
静かな夜の空。屋根の上が明るくなって、しだいに金色に輝く丸いお月さまがでてきました。ところがそこに黒い雲やってきて、お月さまを隠してしまいます。でもだいじょうぶ。黒い雲は少しお月さまと話をして、また去って行きました。ふたたびあらわれたお月さま、にっこり笑顔で「こんばんは」...。まるでこちらに話しかけてくれているようなお月さまの優しい表情。思わずにっこりしてしまいます。裏表紙の「あっかんべ」の表情もいい。小さなお子さまから楽しめる、明るく優しいお月さまの絵本です。
『おつきさまこっちむいて』片山令子 文/片山健 絵(福音館書店)
『ぽんぽん山の月』あまんきみこ 作/渡辺洋二 絵(文研出版)
山の上で4匹の子うさぎ
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秋の世界を味わえる絵本の数々。
ぜひお手に取ってご覧いただき、お気に入りの1冊を見つけてくださいね。
8月のおはなし会を行ないました & 9月のお知らせ
9月になりました。
買物に行くと葡萄に続き、梨も目にとまります。
秋になりつつあることを食べ物で感じている今日この頃です。
8月のおはなし会は、夏らしい絵本が登場しました!
===プログラム
手あそび 「はじまるよ」
絵本 『ばけばけばけばけ ばけたくん』 岩田明子/大日本図書
絵本 『かっぱのかっぺいとおおきなきゅうり』 田中友佳子/徳間書店
絵本 『きょうのおべんとうなんだろな』 岸田衿子/山脇百合子/福音館書店
大型絵本 『パパ、お月さまとって!』 エリック・カール/もりひさし/偕成社
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おはなし会が「はじまるよ」。
さあ、どんなおはなしがはじまるでしょう?
ひとつめのおはなしは『ばけばけばけばけ ばけたくん』。
夏と言えば、怪談。ということでおばけのばけたくんが主人公のおはなしです。
おばけが主人公ですが、全然怖くありません。
ばけたくんはくいしんぼうなおばけのこ。夜中、台所にふわふわあらわれて、つまみ食い。
ペロペロカキャンディーを食べると・・・
ぐるぐるうずまきに。
スパゲッティを食べると・・・
にゅるにゅるに!
おばけらしくない姿にくすっと笑ってしまいます。
ふたつめのおはなしは『かっぱのかっぺいとおおきなきゅうり』。
夏の野菜、たくさんありますよね。
トマト、とうもろこし、ナス、すいか、オクラ、などなど。
そんな夏の野菜のひとつ、きゅうりが出てくるおはなしです。
雨が降らなくて、食べものがなく、おなかがぺこぺこのかっぱのかっぺい。
そんなかっぺいが見かけた、おおきなきゅうり。
きゅうりを追いかけて、「いただきまーす」とかぶりつきますが・・・
かっぺいは大好物のきゅうりを食べることはできるのでしょうか?
この日はおはなし会の後にワークショップ「ぼくの・わたしのおべんとうをつくろう!」を開催したので、その前におべんとうの絵本をひとつ読みました。
『きょうのおべんとうなんだろな』。
みんなの大好物が入ったおべんとう。
動物たちの好みによって入っているものが違います。
ねこはいわしのソテー。
ゾウはバナナが20本にまるごとのキャベツが3こ。
最後のページにはみんなの今日のおべんとうが載っています。
誰がどのおべんとうだったかあてっこするのも楽しいですよ。
最後の絵本は『パパ、お月さまとって!』です。
京都「えき」美術館ではエリック・カール展が開催されていましたね。
今回は大型絵本での読み聞かせ。
普通サイズの『パパ、お月さまとって!』と比べると、こんなに大きいんです!
女の子に頼まれたパパが、お月さまを取りに行きます。
仕掛けもあって、横にながーくなったり、縦にながーくなったり・・・
迫力いっぱいの大きさに!
8月のおはなし会はこれでおしまい。
今回は、おはなし会のあとにワークショップも行なったため、テーブルを出していつもとちょっと違う雰囲気のおはなし会になりました。(ワークショップの様子はこちら。)
9月はどんなおはなしに出会えるでしょう?
皆さまのご来店を心よりお待ちしています。
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9月のおはなし会
9月10日(日)午後2時から(参加自由)
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(大川)
バンビオのお店便り 8月第5週
ようやく朝夕涼しく風が心地良い秋になりました。
きもち空が高くなったようで、背伸びしても、雲が掴めそうになく、どこまでも果てしない広がりを感じて、引き込まれつつ、自然の大きさへの畏怖も感じます。
今日のバンビオ店はこんな感じです
おなみだぽいぽい 原画展 始まっており、後藤さんの装丁の、色づかいや造形の面白さが目を引きます。
面白い仕掛けも盛りだくさん。是非お立ち寄り下さいませ。
今日の本棚より
安野光雅さんや本の雑誌も気になりますが
『なくなりそうな世界のことば』 創元社
このシリーズの本、着目点が面白いですね。
言葉はイキモノで現実に世界中でたくさんの言葉は生まれ、無くなっている。でも誰かの中で生き続ける言葉もありー例えば物語の中であったり。
言葉との出逢いは、人と同じく、多いと人生豊かになるのでは。と改めて思えるご本ですね。
続きまして
『夜とぼくとベンジャミン』
秋に詩集を読みたくなりませんか。
個人的に、カバンの中にディキンスンや高村光太郎を持ち歩く季節になりました。
現代詩も良いですね。『早く家へ帰りたい 』を書かれた詩人さんです。装丁も素敵。
最後に
佐々木正美さんのご本、育児書の棚に集まっております。
『子供へのまなざし』 福音館書店から3冊でていますね。
ご本人はきっと、どの子にもあたたかく温もりのある眼差しを向けておられた方のでしょう。
実際の子育ては理想通りいかない事が多々ありますが、この本を読むと、一度立ち止まり、振り返り、背筋を正しく、もう一度子供とムギュッと手を繋いで、歩き始めるきっかけを与えて下さる、と私は感じています。
それでは、また。
バンビオ店 星山